桃太郎に新たな子分?

2010-04-07 00:00:40 | 市民A
先日、所用で岡山駅で降りたところ、駅前で桃太郎のブロンズ像があった。岡山といえば何でも「桃太郎」である。アリーナの名前や各種土産物、駅弁の「まつりずし」も桃の形のプラ容器に入っている。



誰でも知っている民話のとおり、犬と猿と雉をお供にしているが、その他、鳩まで群がっている。

旅行客のようなカップルが桃太郎像の前で交替で写真撮影を行っているが、桃太郎と一緒に写ると、「一生家来のままで、社長になれない」という格言があるから注意が必要だ。もちろん社長などになると、責任ばかり重くなるから嫌だ、という人も多いだろう。

また、そんな格言は聞いたことがない、という人がいたら、今、覚えておこう。


ところで、桃太郎民話だが、少し、考えてみると、そう簡単なものじゃない。

まず、物語に登場するところ。御爺さんが山に仕事に行っている間に、川でお婆さんが見つける。さらに、キーワードは桃。

要するに、「捨て子」じゃないだろうか。捨てた方も、かわいそうなので、そばに桃を置いていった。

本物のおじいさんとおばあさんだったら、育児もできないだろうから、おそらくは子育てが終わった45歳くらいの中年夫婦だったのだろう。

実際には、子分になった犬と猿と雉というのも、人間なのだろう。徒党を組んだ山賊だったのだろう。たぶん。きびだんごではなく、稼いだ金品の一部を労働報酬にしていた。

そして、ついに「鬼」と呼ばれるグループと戦うことになるのだが、では「鬼」とは何であるか。

まず、可能性としては、「日本の先住民」ということ。少数民族迫害の歴史は、どの国にもある。だいたい、日本では、迫害のボスを「征夷大将軍」として軍神のように称えていた。

ただし、おそらくは場所は瀬戸内海であるのだから、「少数民族」ではなく、単に「海賊」だったのだろう。つまり「山賊の親分」×「海賊の親分」の戦いに、犬や猿や雉といった小物が報奨金を狙って参加した。そういう巨大戦争があったのではないだろうか。

何となく、今の政治情勢と似ているような気もする。そうなると小沢桃太郎ということになる。そこに少政党が集まる。鳩が数羽群がっているのも納得できるところだ。いや、鳩がキビだんごを持ってくるところが現実と民話の違いか・・

というより、民話の中には、ひどく現在の日本に対する予言のようなものもある。

泥船で昼寝をしている日本経済とか、バブル崩壊の傷口にからしを塗ってみたりとか、浦島太郎もビックリというようなオールド自民党の人達が跋扈したりとか・・