『牛角』のことなど

2010-04-02 00:00:03 | あじ
自宅の近くに二つの焼肉店がある。

一つは、ご存知『牛角』。価格安く、肉質は輸入物中心だが、そこそこ。ただし、いつも混んでいる。

もう一軒は、『大将軍』と畏れ多い店名である。由来はよくわからないが、将軍様にご寄進したくないから、基本は牛角で、入店困難なら大将軍になる。費用は2倍で、肉質は1.2倍程度。満足度は1.2/2.0で60%となる。

そして、牛角の話。

よく新しいメニューが登場する。



『王様のハラミ』である。

「大将軍」に対抗して「王様」とは・・

タレ味のついたハラミ(横隔膜)を炙った後、鋏で小さく切って、溶かしバターの中に浸す。なかなかの珍品である。商売繁盛だ。


ところで、この牛角を運営しているのが、レインズ・インターナショナル。

多角化を図ったものの、実は焼肉以外は、あまり上手くいかない。

レストラン系では、かまどか、土間土間、温野菜、レッドロブスター。スーパー系では、成城石井とか、am/pmとか。

たぶん、焼肉店って、料理というよりも、マーケティングに近いのかもしれない。とりあえず、メニューを考える。その売り方を考える。店舗内のシステムを考える。

そして、普通のレストランでは最も重要な部分である『調理』は、「お客様に自分で肉を焼いていただく」ということなのではないだろうか。最新情報ではレッドロブスターで400グラムステーキを1700円で提供しているという話も聞くが、なんでも焼肉になってしまうのではないだろうか。

だから、スーパー系のような商品管理とかお客様のニーズが先にあるような受動型モデルは苦手なのかもしれない。

さらに、低価格焼肉という分野で先行して規模拡大と低コスト化に成功したため、いわゆるブルーオーシャン戦略になっているのに対して、高級スーパー、コンビニの世界は、どうみてもレッドオーシャンの世界である。血の海。


最後に、牛角の弱点。

ユッケを出すなら国産に限ると思った。結局・・・焼いた。