大原美術館を案内する

2010-04-25 00:00:23 | 美術館・博物館・工芸品
知人のセンセイを倉敷の大原美術館に連れていく。まあ、美術を全然知らない人じゃないけれど、一歩その世界に踏み込んでいたわけじゃないから、展覧会をよく見る、というタイプの人だ。

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もちろん、私もそうだったのだが、ずいぶん美術館を回っているせいもあって、ちょっとした美術館員風に解説することもできる。大原美術館に足を運んだのは、5回以上10回以下。だいたいコレクションの特徴は知っている。

そして、かなりの名画が多いため、その絵画の時代背景とか、絵の本質的な鑑賞法からすると「こぼれ話」のようなエピソードを創造を交えながら身振り手振りを加え、ペラペラしゃべるわけだ。

少し前に両国の大江戸博物館で幕末資料の解説をしていたら、学芸員と間違われたのか、ギャラリーが集まってきて困ったこともあった。

もっとも、しゃべりながらも新しい発見もあるもので、今回は芹沢介の作品の秘密を解き明かしたので、そんなことを織り交ぜるわけだ。

「彼の特徴は、芹沢流三原色です。藍色、山吹色、そして紅色です。すべての作品がこの三色の組み合わせで完成されています。」

なかなか巧くいくものである。転職しようかな。

個人的には、東洋館の二階に古代中国の動物の骨に刻まれた文字の解読コーナーが気になっている。どうも祭礼にあたって時の支配者(王)が、いけにえの人数を決めた記録なのだが、結構事務的な文書になっているわけだ。


そして、美術館を出るとアイビースクエア。一休みということで、喫茶室(レストラン)で「おやつ」を注文する。

『抹茶最中アイス』

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「このアイスは三原色で構成されています。抹茶アイスの緑、あずき色、そしてうすく焼いた最中の皮の薄茶色です。」

「あのー、溶けちゃいますけど。」