山梨ヌーボーまつり、日比谷公園で勘違いしている人たち

2008-11-04 00:00:43 | マーケティング
数年前から、欠かさずどこかの新酒(ワイン)まつりに足を運んでいる。昨年に続き、日比谷公園で開かれた「山梨ヌーボーまつり」へ。何しろ、最近の山梨のワイナリーはレベルが上がっている。葡萄の種類も多様で、甲州、マスカット、ベリーA、巨峰といった有名品種だけでなく、アジロン、ナイヤガラ、葡萄蔓(えびかずら)といった品種で新味を競っている。今回も36社、68銘柄のワインの新酒が並んでいる。



ところが、11時の会場に遅れること10分ほどだったのだが、公園を半周するほどの長蛇の列。一体・・。

たぶん、東京に大震災が訪れると、こういう大きな公園では、配給食糧をもらう列が、このように並ぶのだろう。余震の中で、整然と行動できるかは、本当のところよくわからない。個人的には、日比谷公園ではなく芝公園の方が安全ではないかと思っているが、大きな根拠はない。そんなつまらないことを考えながら、ひまつぶしに携帯でワンセグ放送を視るが、たいして面白くもない。やっと1時間10分後に受付に到達し、700円と引き換えにワイングラス1つを入手。このグラスを持って68銘柄のワインを2センチずつ飲んでいくことになるのだが。

もちろん、全部飲んだらひっくり返ってしまうのだろうが、「あと8種類」とか頑張る声が聞こえたりする。試飲して、気に入ったワインを即売所で買うためのフェアなのに、「飲み放題」と思っている人。大きな勘違いの一だ。

さらに、救護所に酔いつぶれたオッサンが倒れていた。勘違いの二だ。

何ヶ所か回っているうちに、この大混乱の原因がわかってきた。会場の広場の中央部分に、ビニールシートを敷いて、お花見風に酒宴を開いている人たちが数十人いることがわかってきた。多くの人は、広場の外側の芝生の部分で、お弁当広げているのに、なんで広場の中で邪魔をしているのだろう。そして、山梨からきた会場設営係の人たちは、なぜ、注意しないのだろうか。その人たちのために、会場が狭くなり、混乱し、その結果、長蛇の待ち列ができているのにだ。

しかも、混雑の中で赤ワインをこぼして迷惑をかけそうになるし、自爆してワインを浴びた男性約1名も目撃した。



おそらく、山梨からきた係員の人たちは、「日比谷公園」に集まる「東京人」に、何らかの文化的コンプレックスを感じていて、注意できなかったのだろう。「東京って、こういう流儀なんだろう」とか思っていたのだろう。大間違いだ。

だいたい、東京圏に二代住んでいれば、東京のほぼ中央ともいえる日比谷公園の広場に、ビニールシートを敷き座り込んだりはしないだろう。一応、「恥」というのがある。だいたい、そういうことするのは、ある県人会の人たちだろうとは推測がつく。名産品が自動車とケチャップで、町の中央にテレビ塔が立っていて、ワインをウミャ~ウミャ~と飲んだりする。勘違いの三。


ところで、ワインの話だが、個人的には昨年の方が、若干、上出来だったのではないかと感じた(あくまでも、実際に飲んだ範囲で)。お勧め新酒ワインを列記すると、

フジッコワイナリー(株)フジクレール クラノオト ナイアガラ白(1500円)甘口

信玄ワイン(株)葡萄蔓(えびかずら)2008マスカットベリーA赤(?円)中口

麻屋葡萄酒(株)麻屋アジロン2008赤(1600円)中口、現地で自分で書いたメモには「床屋ぶどう酒」となっているが、”ASAYA”とボトルに書かれていたように思う。まったく字が書けなくなっている。

日比谷公園では、このフェアは11月3日と4日に開催。実は、11月末に解禁になるイタリアの新酒をカートンで注文しているので、財布の開口度は、ほんのちょっとだけにしておく。