2009年日めくりカレンダーに1題

2008-08-23 00:00:34 | しょうぎ
359c0caf.jpgすっかり忘れていたのだが、10日ほど前、LPSAから大型の封筒が届いた。

「おー、そうだ。日めくりカレンダーに掲載されると、何かプレゼントがあったはず。つまり、当選したのだろうか。」と1秒間ぐらいで考慮時間終了。佐川のメール便である。今や不定形郵便物は、各社入り乱れて、料金体系が様々なので、大量に郵送するにはあれこれ計算が必要(大量といっても最大365通だから知れてるが)。

封筒を破って、宛名部分を切り抜き、シュレッダーにかけ、封筒部分は資源ゴミに分類し、おもむろに内容物をチェックすると5手詰作が当選である。どうも5手詰以下を優遇する雰囲気が漂っていたので、予想通りではあるが、その5手詰は、やや難解なのが心配。

LPSAのHPを見ると、365日を261人の作家で仕上げたことになっている。

選考の基準として、「より短手数で易しい作品を優先的に掲載」となっているが、基準が後から発表されるというのも、ちょっと変かな。

しかし、「より短手数で易しい」というのは、短手数であって易しいということを意味するのかなあ、とちょっと悩ましい。短手数で難しい、か、長手数で易しいというならわかるが、「頭金3連発の5手詰」を作っても評価ゼロだろうし、そうすると5手詰で、攻め方と受け方にそれぞれ一つずつの意外な好手がある、という程度が妥当なところだろうか。


そして、同封の景品は布の和手拭なのだろうか、ちょっとどうやって使うのかよくわからない。ゴルフクラブを磨くのでは怒られそうだ。なにしろ、女流棋士のサイン入りである。

サインをいただいたのは、藤田麻衣子1級。苗字が数回変わった女性である。

どうも、LPSAが設立された際、最後の最後の最後まで、移籍するのか残るのか態度を保留した最後の一人だったそうだ。時間切れ寸前の決断の一手だったわけだ。

そして、今年、次の18人目の移籍棋士となった船戸陽子二段のブログ「ワインづけ8月10日号に妙な記載があった。

 そんなことってあるのか?ってことなので愚痴る。
 転職でも店変わるでも会社変わるでもなんでもいいんだけど
 変わったあとで残務整理で前のとこの仕事をしたとしようよ。
 それが給料発生しないとかそんなことって、あるか?


大変、お怒りのようである。再び、可燃性ガスが充満してきたような。


ところで、先週、中原16世名人が対局後、脳出血で倒れ、入院したことを記したエントリの中で、勝局の相手が木村一基八段で、次の不戦敗の相手も木村八段であり、木村八段のせいのように見えてしまう、と軽く記載してみた。

そして、その後の調査で、1998年8月8日(つまり北京五輪開会式の10年前)に亡くなった村山聖八段(当時)の生前最後の絶局の相手が、木村四段(当時)だったことがわかった(村山勝ち)。かつて、羽生現名人もキラー木村に一手頓死を食らったことがあったが、頓死したのが将棋の王様だったことに感謝すべきなのかもしれない。


359c0caf.jpgさて、8月9日出題詰将棋の解答。

▲2八金 △1九玉 ▲2九金 △同玉 ▲3九金 △1八玉 ▲1九歩 △同玉 ▲1七飛 △1八歩 ▲3七角まで11手詰。

最後の形が見えるかどうか、だろうか。

動く将棋盤は、こちら


359c0caf.jpg今週の問題は、あまり長くない。あまり長くはないが、序盤がやっかいかな。後半は無理やり終了、ということになる。

わかった、と思われた方は、コメント欄に最終手と手数を記していただけば、正誤判断。