世界で最も複雑な言葉の国家

2008-08-10 00:00:30 | 市民A
先日、町田健氏の講演「難しい言語、やさしい言語」を聴いた際、世界で最も難しい言語の一つが、チェコ語とグルジア語と言われていた。チェコ語は文法が難しく、グルジア語は発音が難しい、ということだった。講演の時は、「グルジア語には母音が一つしかなく、全部「ア(a)」、ということだった。

そうなると、「あかさたな」というか、子音が相当多くないと単語ができないし、どんな発音なのか調べようかな、と思っているうちに、戦争が始まった。

wikipediaでグルジア語を見ると、5秒くらいで、諦めの境地に達する。母音じゃなくて子音が繋がったりする。8重子音とか。

今回の紛争は、南オセチアで起きているが、オセチアはグルジアとロシアにまたがった地方であり、北オセチアはロシアの一部である。南オセチアはグルジア領だが、ロシアに編入しようという動きが強くなって、今回の騒乱となった。

グルジア出身者で有名なのは、相撲界の「黒海関」であるが、彼の年譜を読むと、グルジアの西側にあるアブハジア共和国を紛争で追われたように書かれている。このアブハジア共和国もグルジアからの独立を図っていて、1989年以降、常に緊張関係にある。

案外、グルジアがグルジアである証が、この難解なグルジア語なのかもしれない。