改造!!(2/2)

2008-08-28 00:00:37 | スポーツ
さて、ネット上で読んだ、どこのゴルフ場のキャディさんの意見かわからない『キャディバッグ論』にしたがって、改造することにする。

ところが、理想と現実はまったくズレているため、いくつかの出費が必要になる。

まず、

1.バッグと主たるクラブの関係
  結局、「主たるクラブにバッグを合わせる方法」と「バッグに主たるクラブを合わせる方法」のいずれでもない第三の方法を採用。つまり、主たるクラブと、バッグの両方を購入する。というか、愛用のドライバーが、誰かの陰謀で今年から「高反発クラブ」という不適合の烙印を押されてしまったため、いつも肩身の狭い思いをしていたから。

  そして、ネット上で新品のナイキ社の派手なバッグと、ドライバー「NIKE SASQUATCH SUMO2 5900」を購入。SASQUATCHはサスクワッチと読むのだろうか。日本人には読めない。次のSUMOは”すもう”としか読めないのだけど。どうも最近流行の四角いヘッドで真っ直ぐ飛ばそうということらしい。

  最も曲がらないクラブということだが、練習場で100球ほどひっぱたくと、やっと真っ直ぐ飛ぶようになった。もともと低反発なヘッドで高反発並に遠くに飛ばそうとより力を入れるから、余計に曲がる。100球打つと疲れ果ててきて、ちょうどよくなるようだ。ついでにタイガー・ウッド愛用のナイキのウェッジも1本購入。

ちょっとバッグが派手だった。

2.フードをとりはずす
  ここがミソである。新品のバッグには、当然ながら新品のフードがついているのだが、「プロはフードは使わない」という原則があるらしい。

  もともと、フードが破れたところから、改造計画が始まったのに、「フードがいらない」というのも妙な展開だ。ますます内閣改造に似てくる(消費者庁?)。ただし、もちろん捨てずにとっておく。

3.ヘッドカバー
  購入したドライバーにはナイキのオリジナルカバーがついているので、他のウッド(3番、5番)にはナイキのヘッドカバーを合わせてみる。もちろん中身は5,000円のクラブである。いかにもナイキの契約選手みたいだ。

4.ユーティリティは一本にして、カバーはつけない
  いつも2本使っていたが、1本はお蔵入り。

5.アイアンはスティールシャフト
  これは簡単な話だ。番号の小さな方から、並べていけばいい。6と9をよく間違えるのだが、漢字表示のクラブが欲しいな。

6.ウエッジにこだわる
  改造ウエッジはキャディさんを緊張させるそうだ。(もっとも緊張は、その後の失望と裏腹の関係になったりする)。ナイキのウエッジの他に、以前ネットで10本15,000円で買ったアイアンセットの中の改造サンドウエッジを追加してみる(ちょっと重複感あり)。普段は、巨大な鉄の塊みたいな「砂から出すだけ」の変則クラブを使っているのだが、カッコ悪いのでお蔵入り。

7.古いパター
  先日の全英女子オープンで健闘した不動さんは、ここ数年、新型パターの罠にはまって不調だったそうだ。最近、昔風のL型パターに戻して復調したそうだ。新型すべてお蔵入りで、10年前のパターのグリップだけ取替え、大事に使いこんだ一品のように偽装する。

8.タオルをつける
  キャディさんの意見では、タオルをぶら下げていると、「あれ、お客さん、自分でクラブの汚れを拭いてくれるのかな?」と思うそうである。しかし、実際に拭いてくれた人は、今まで誰もいないそうだ。

9.帽子をとりつける
  しかし、本当にバッグに帽子をとりつけている人っているのだろうか。かなり違和感がある。ちょっと正しい位置がわからない。タオルと帽子をとりつけ、フードをしないで、クルマのトランクに積むのはなかなか難しいように思う。バラバラとクラブが散乱したり帽子がペッチャンコになったり、タオルがヒラヒラしたり、ゴルフ場で、「お客さん、プロの真似しないでください!」って怒られそうな予感大。
  
  ついでに、帽子にクリップマーカーを取り付けてみるが、実は、今まで同伴プレーヤーの中で、この磁石式のマーカーなど使っていた人を知らないのだけど、大丈夫だろうか。結構、10万円金貨みたいにデカイ。キャディさんの意見だと「自身のホールインワンの記念品」がベストらしいが、ムリムリムリ。

a37b25ce.jpg10.傘は取り付けない
  日傘を取り付けてみたが、ちょっと「貧乏臭い感じ」が漂うので止めた。

11.メンバータグ
  最後の締めとして、メンバー会員の証として支給されるクラブの名入りのメンバータグを付けたいのだが、残念ながら、自宅に郵送されてはこないわけだ。画竜点睛を欠く。


ところで、部分的には最善な行為を積み重ねても、全体最適には到達しないということを、『合成の誤謬』というのだが、まさに内閣がそういうことになっている。いつの改造でも、適材適所とか、政策通を集めたとか、そういうのが合成の誤謬。もっとも内閣は英語でキャビネットというのだから、キャディバッグと似ていても当然か。


そして、この改造だが、内閣にしてもキャディバッグにしても、最も重要なことは、「その結果」にあることは言うまでもないわけだ。