都会の新居

2008-08-19 00:00:27 | マーケティング
c5f59858.jpg前々から、新宿西口で気になっていた建物が、完成間近である。凸レンズのような躯体は、仮に地震の際、ビルの側に立っていると、頭上の窓から無数のガラスの板がギロチン的に垂直落下してきそうだが、大丈夫だろうか。とかくビルや自動車の安全基準は、その中にいる人の安全のことしか念頭にないようだから心配である。

一瞬の差で入口から入った人は、『大切なゲスト様』で、1秒遅れでドアの外にいた人は『無関係な第三者』ということになるのだろうか。たぶんそうだ。

そして、この巨大ビルを発注したオーナー様は、『モード学園』。設計は、丹下事務所である。つまり有名な丹下氏のジュニア。どこの世界でもジュニアばかりだ。

ところで、相互愛読関係にある、中京地区のブロガーであるpuramu様「TOKAIまちマチ」によると、一足先に名古屋の駅前にこの凸レンズを上回る奇抜なネジレ感覚のビル(スパイラル・タワー)が完成したという。

アップされた画像を見ると、デザインは東京代々木の東京第二体育館に似ているが、あれは初代丹下氏が東京オリンピック用に設計したもの。東京にネジレビルを建てると親子関係を見抜かれるから、名古屋の方をねじったのだろう。


ところで、当然ながら、こんな大きなビルをほぼ二本も同時に建てて、一体、モード学園は、何をしようというのだろうか。


全貌はまったく不明だが、わかっているのは、ファッションの分野を美容士養成の領域にまで拡大するために、来年、美容士学校を開校すること。さぞ、美容士労働市場は供給過多に追い込まれるものと推測。

ビルの値段にはまったく知見がないが、土地代除きで1本500億円以上だろうか。2本で1000億円。2本同時に作って安くなりそうなのは、設計料ぐらいかな。

 「あるところには、あるものなのだろう、土地とカネ」って。