16世名人、倒れる

2008-08-16 00:00:20 | しょうぎ
中原16世名人が脳出血で倒れた。(朝日新聞)


将棋の中原誠16世名人(60)が12日午後5時頃、東京・千駄ヶ谷の将棋会館で対局を終えた後、検討中に体調不良を訴え、救急車で都内の病院に運ばれて緊急入院した。日本将棋連盟によると、脳出血と診断された。意識ははっきりしており、手術の必要もないという。ただ、すぐには退院できないため、21日に予定されている対局は不戦敗となる。


eea8be99.jpg倒れた対局は木村一基八段戦で、これに勝利している。次の不戦敗の相手も木村一基八段。まるで、木村八段のせいみたいだ。倒れる前の対局では、たいてい敗戦のことが多いのだが、何しろ、中原16世は今年は好調のようで、先日は、銀河戦で羽生19世名人を撃破している。

脳出血の規模がわからないが、棋士には珍しい病気のような気もする。

たまたま、久しく使ってなかった茶碗には中原名人の顔と自慢の筆で「無心」とある。強かった時のものだ。病気快癒を祈って、使い始めようかと思ったが、落として割れたりすると縁起じゃないので、またしまいこむ。



eea8be99.jpg問題は、今後、対局が可能かどうかで、医師は反対するだろうなあと、簡単に想像できるのだが、よくわからない。2ちゃんねるで「凸」とニックネームをつけられた過去の突撃事件から言えば、対局室に突撃しそうでもあるが、どうなのだろう。なんだかケガをした力士との対戦みたいで、相手棋士の立場もあるし・・


ところで、将棋世界誌2月号は真部九段追悼特集だったのだが、その中で中原16世は真部九段との思い出として、「午後4時から飲み始め、朝4時になったことがある」としながら、「体調のこともあり、私より先に死ぬだろうな、と予感していた」とデリカシーに問題を感じるある一文を寄稿していた。

しかし、同じ一文を、現連盟会長が寄稿したりすることだけは思わないことにする。何しろ、人生が65歳以下で終わると、年金、健保、介護保険、いずれの面でも大損だからだ。




eea8be99.jpgさて、8月2日出題詰将棋の解答。

▲1七飛 △1八飛 ▲3七角 △2九玉 ▲3八銀 △同飛成 ▲1九飛まで7手詰。

2手目に△2九玉だと、▲3八銀 △2八玉 ▲3九角というヴェリーナイスな5手詰で早く詰む。

2手目に他の合駒だと早詰なので、飛車合が限定合となる。

意外に評判が良さそうで、先にどこかに投稿しておけばよかったが、後の祭り。どうも自作の評価は難しい。

動く将棋盤はこちら



eea8be99.jpgさて、今週の問題は、ちょっと不思議な双玉問題。

3三の駒が玉でなく金だと19手詰(何のヒントにもなってないかな)。

念のため、2手目に合駒登場である。後半ちょっとだれる。

いつものように、コメント欄に最終手と手数と酷評いただければ、正誤判断。