忘年懇談会のおしらせ(第2回目)

2006-11-18 06:39:55 | 市民A
(本日分のエントリは、この下です)


10月12日に予告した忘年会懇談会)の第二回目連絡です。
ブロガーの方、愛読者の方、そのお友達の方等、どなたの参加でも歓迎です。
一応、前向きブログのつもりなのですが、どうなのでしょう。

日時:11月25日(土)夜(7時頃がいいと思いますが、フレックスで結構です)
場所:東京・赤坂の「あるパブ」(参加希望者に連絡)
会費:4,000円(ポッキリ・ドリンクフリー・調理おつまみ付き)
連絡先は、otayoichiro@hotmail.com
送られたアドレスに場所と地図を返します。

なお、昨年の忘年会は2005年12月18日「ブログとブロガーの単純法則発見」参照ですが、今年は今年。参加者構成により、どういう雰囲気になるか不明です。

なお、当日は、パブを昼の12時から借り、夕方まで私の主催で、ミニ将棋大会を開いています。ご希望の方はそちらの参加も可能です(途中参加可)。会費は夜の部にインクルードで、無料といえば無料。賞品は米長表彰状だけですが・・

では、参加の連絡をお待ちしております。  


ギョッとする江戸の絵画(3)

2006-11-18 00:00:47 | 美術館・博物館・工芸品
ギョッとする江戸の絵画は江戸時代の奇想画家8人を紹介するテレビ番組(NHK教育)で、きょうは5人目の伊藤若冲と6人目の長沢蘆雪。

3ddbf37b.jpgまず若冲だが、最近の人気はすごい。冗談じゃなく古今東西の日本人画家の中の人気ナンバーワンではないだろうか。なぜ、こんなに人気が沸騰したのかよくわからないそうだが、専門家による評論ではなく、ネット上のフラットな情報ではないかということらしい。「若冲ってすごいよ!」という声が拡がったということだろう。そして、現代日本人が若冲の芸術性に気付く一瞬前に、米国人であるプライス氏がごそっと買い込んでしまって、プライスコレクションを作ってしまう。

そして、若冲のことを「奇想」と言うのはいささかずれていて、むしろ、現代人を「はっとさせる」という意味でのみ「奇」という漢字があてはまるのだろう。調べてみると、若冲(1716-1800)と同時代の美術カタログなどで紹介されている画家ランキングでは、丸山応挙(1733-1795)に継ぎ、若冲、そして3位が池大雅となっている。つまり、奇想画などではなく、れっきとした正統派の大画家だったわけだ。

3ddbf37b.jpgそれなのに、それ以降、すかり評価が眠っていた理由は、「評論家のせい」なのだろう。いかにも古典的画風を引き継ぎ磨いていた応挙や池大雅に比べ、若冲の絵は、独創的である。そして色鮮やかで、さらに、描く題材がユニーク。各種動物類なんでもOKである。若冲の前にも後にも彼と類似の画風はいない。評論家に嫌われそうなタイプだ。

実は、彼は八百屋の息子だったそうだ。しかし、若いときから絵画が好きで、商売が下手。こういう人物が、店を譲り、30歳、40歳になってから絵画の道を歩めるというのも、江戸時代のすばらしさかもしれない。京都画檀で活躍する。もう一つの彼の出会いが、禅寺であり、そこで中国絵画の基礎が、スケッチやリアリズムであると考え、各種動植物の写生を始めるのだが、すぐに本物以上の想像に満ちた想像力を発揮した彼の画風に到達するのである。

よく考えれば、実家は八百屋だったのだから植物は、見なくても描けるだろうし、鶏を飼ってモデルにしていたらしいが、鶏の知能では、ずっと静止してポーズをとってくれたりしない。およその鶏の絵を描いて細部は想像で仕上げる、ということになるだろう。本当は、ユーモアを持っていたのだろうが、世間がそれを知るのは晩年に描き始めた人物画が登場してからなのだろう。


3ddbf37b.jpgそして、蘆雪(1754-1799)だが、彼は、応挙の弟子。応挙や若冲が京都画檀で技を争っていた時に、逆に応挙の技を会得し、それを逆手に新たな奇想を演出していた。そして、本来は応挙の後継を引き継げる腕を持ちながら、わず45歳で他界してしまうのも、腕をねたまれての毒殺の噂もあるそうだ。白地に虎の絵の襖というのも、いさぎよい作品である。

芦雪は多芸で馬術・水泳・剣術・音楽の各分野に秀でていたが、ある時、事故で片目の視力を失ったとも言われている。そのため、距離感を絵画で表現するため、わざと遠近法を使っていたともいわれている。

そして、8人の奇想画家の紹介もあと二人。北斎と国吉の大物が残っている。9人目として水木しげるを推薦したいのだが、番組はあと二人分で終わり。

北斎・・11月20日(月)22:25-22:50
    11月27日(月)05:05-05:30(再)
国吉・・11月27日(月)22:25-22:50
    12月04日(月)05:05-05:30(再)