西武の売り物

2006-11-12 00:00:56 | マーケティング
73e98b3c.jpg松坂投手に対するポスティングが終わり、超高額金額の提示があったようだ。この制度も奇妙なルールで、球団に支払うべき金額が決まったとしても、本人の交渉がまとまらないと、すべてナッシングとなる。入札する方だって、合計金額が支払えるかどうかというのが最大の問題なのに、球団と選手と二分割して札を入れなければならない。そして、選手との交渉がうまくいかないと、結局、バッシングされることになる。ただし、松坂を基準と考えれば、今後数年は、これ以上の物件があるわけではないので、上値を限定する意味があるかもしれない。球団も、巨額を払うなら、何か、想定勝数にならなかった場合を想定して保険でもかけたい、と思うかもしれない。

ところで、1年前を思い出すと、西武グループの経営再建問題で、この球団売却の話があった。確かIT系企業とか名前が出ていたような記憶がある。そして、その時は、売却の話は流れたのだが、今、振り返ってみると、西武は球団と松坂と別々に切り離して売るつもりだったのではないだろうか(一応、過去形で書いてみたが、現在形かもしれない)。

逆に、西武球団を買おうと思った企業があったとしても、松坂がいるかいないかで、球団の価値も変るし、またポスティング権の含み益があるのかないのか、はっきりしない。そういう意味で、松坂がいないならいないで、不確定要素が減少したほうが、球団買取価格も算定しやすいだろう、と思う。

そういう意味で、松坂問題が終了したあとは、西武球団売却問題が湧き上がる可能性があるのではないかと、少し思う。


一方、西武グループは不良資産の売却を進めていて、プリンスホテルをだいぶ処分した。結構、妙な場所に巨大ホテルを建てている。それぞれのホテルができたときには、それなりの合理性があったのかもしれないが、どう考えてもよくわからないものも多い。

そして、そのうちの一つ、幕張プリンスを「APAグループ」に売却している。APAといえば元谷芙美子さんという方が名物社長で、富山とか石川とか、北陸発のビジネスホテルチェーンだったと記憶している。富山で泊まった気がする。実は、その「元幕張プリンス、現APAホテル&リゾート東京ベイ幕張」に小さなパーティの会場探しの打ち合わせに行ったのだが・・

少し、現地に早めについたので、以前、何度か利用したことのある50階のスカイラウンジで昼食でも済ませようかとシースルーエレベーターで50階に上がったのだが・・・

まあ、最低最悪だったわけだ。現地集合でバラバラに集まるからしかたないのだが、一人でくるお客というのは完全に無視。今年最大の不愉快になった。詳しく書く気にもならないが、ののしりのコトバが半ダースほど思い浮かんだのだが、口には出さないことにする。ちょっとサービス業としては信じられない態度だ。冷静に考えれば、最近、ゴルフ焼けなので、日本語の話せないアジア系の人間と思われたのかもしれない。あるいは、ホテルのことは知らないが英語だけができる、という社員をあわてて集めたのではないだろうか。サービスの基本の前にクレーマー対策でも教わったのだろうか。どうみても檻に関係する公務員の方の眼光と同質の視線を感じた。結局、怒りがこみ上げてきて、何も食べずにホテルを出る。

『絶対にこのホテルでパーティーをしてはいけない』ことがわかったことだけが、前向きに評価できる。ついでに書くと、ホテルの47階から49階までは改造工事中だったのだが、海の見える大浴場になるようである。浴衣でホテル内を闊歩するのだろう。今後、あらゆる用途で、絶対にこのチェーンをつかうことはないと思う。


そして、昼食は、JR海浜幕張駅の前の「ロッテリア」で「ボビー・バーガー」で済ませることになってしまうのだが、比較優位論により、すばらしいサービスに思えてしまう。ここのロッテリアのユニフォームは、ロッテの野球チームの黒いユニフォームと同じデザインだったのだ。要するに、すぐそばにロッテのホームグラウンドの千葉マリンスタジアムがあるからだろう。

ボビー・バーガーはパイナップルを使ったテリヤキ仕上げなのだが、もしかして2月にはチョコレート入りのバレンタイン・バーガーとか発売するつもりなのだろうか。もっとも、チームの中で、監督が一番有名というのでは、セリーグのあるチームのようでもあり、ハラハラする。