新酒と初鰹

2004-11-13 21:52:32 | マーケティング
1ce64ec3.jpgヌーボーが届く。といってもボジョレではなく、イタリアワインの新酒である。2ヶ月ほど前、池袋で行われたワイン店の試飲会で、あれこれ飲み過ぎた上、衝動買いしたものだ。さすがに記憶の片隅にはあった。そろそろ届く頃かなって、アーモンド詰めオリーブの瓶詰も用意してある。ケースで買ったので、6本だ。購入価格の2割増しで6本の内、5本を販売すると1本分無料になるが、そういう”せこい”ことは考えない。もうけるときは思い切って原価の3倍くらいの値段をつけて、あとは能書きをつければいい。さあ、どうしようか。全部自家消費してしまうかどうか・・・来週は健康診断なのだけど・・・
ところで、ワインの輸送方法は3種類ある。一番輸送費が高いのは、航空便で、高額なワインやボジョレヌーボー用だそうだ。2004年のボジョレヌーボーはおそらく臨時便で100便分くらいだろう。本数でいえば1020万本だそうだ。一家3人平均で計算すると4軒に一軒は飲むことになる。日本人の初物好きも相当なものだ。(記事を見ていると、すごい。メルシャン11機、フェデックス7機・・・とか、どこにそんな数の飛行機がいるのだろう。だいたい5日間くらいの間に飛行機が往復している)

江戸時代、鎌倉材木座海岸でとれた初鰹は、まず江戸城の徳川将軍に早馬で届けられることになっていた。芭蕉49歳で一句読んでいる。
「鎌倉を生きて出でけん初鰹」
しかし、どうも伊賀上野出身で江戸に馴染みきれなかった芭蕉は、江戸っ子を”はす”にみてこの一句をなしたそうだ。

話が横にずれたので戻す。

ワインの輸送法の二番目はコンテナ輸送である。欧州から日本までの船便は赤道直下を通過するため、高温で変質しやすい。摂氏5度に調整した保冷コンテナで輸送するのが一般的だそうである。

三番目は、そのまま貨物船で運ぶ方法で、格安ワインは、普通に貨物船で運ばれてくる。

ところで、東京近郊で通関業をしていた方から聞いたのだが、相当以前の話としてだが、海運会社の手違いで、1本3000円程度のワイン輸送で、摂氏5度に保冷すべきところ、マイナス5度に設定してしまい、商品がだめになったことがあるそうだ。ケースは濡れてしまい、シャーベット化したワインは味が変わってしまうので、輸送ロスとして保険会社の査定を受けたのだが、運送会社がダメになったワインを引き取らされたため、廃棄処分にしないで1本1000円で販売してしまったとのこと。

結構有名な会社なのだが、味が変わったものを売るのは「ブランド価値の失墜」になるのでやめた方がいいはずなのだが・・・

ところで、拙宅に届いたワインの入ったケースには輸送方法の記述はまったくないし、ケースが濡れた形跡もないので、保冷コンテナで運ばれてきたのではないかなって勝手に想像してしまう。
ボジョレヌーボー解禁日は18日のはずだが、イタリア産の新酒は一足お先に!
「イタリアを保冷で出でけん初ワイン」

1 ShotLog-2 石廊崎にて

2004-11-13 21:50:58 | PHOTO
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石廊崎(いろうざき)は伊豆半島の最南端です。
ここから少し先には伊豆諸島があります。

歴史を遡ること850年ほど前、1156年の保元の乱に失敗し、捕まった源為朝は伊豆大島に流刑になります。しかし、そのあと伊豆諸島一帯で大暴れをして、征伐されたことになっていますが、その後脱出したという、いわゆる為朝伝説を全国に残します。

一方、伊豆半島に潜んでいた源頼朝は、1180年に蜂起し、わずか5年で平家は滅亡してしまいます。

頼朝は、伊豆諸島にいた為朝のことを考えることは多かったのではないかと思います。

「よりともが ためともおもう 石廊崎」