津軽海峡冬景色を函館側から眺める。
本州の人間が、北海道から津軽海峡をみると、やけに寂しい。
このまま、本州からどんどん流されていく島のように感じる。
そして、津軽海峡は国際海峡だ。
最近では、中国北部から米国に向けて大量の貨物がこの海峡を通って運ばれている。
古くは、ちょうど99.5年前の1905年5月末、日露戦争の時のバルチック艦隊が、壱岐、対馬の間を通らず、ここ津軽海峡を通り抜けていれば日本海海戦は起こらず、戦況には大きな影響があっただろう。しかし、本国を出て7ヶ月を経てウラジオストックを目前として、僅か2日間の余分の航海という心の余裕がなくなってしまったのだろう。