献血センターに集団で訪れる元気会社社員にバラ色の未来を!

2004-11-05 22:05:26 | 市民A
25bdac96.jpgブロガー「ガ島通信」さんの10月28日付「献血もしましょう」に同感の意を表し、献血に行かねばと思いながらも、毎日飲んだくれているとDMが届いた。次のとおりだ。

*400ml献血のお願い*
 いつも献血にご協力いただき心より御礼申し上げます。
 たび重なる台風の上陸と、先日発生した「新潟県中越地震」のため東京都内・近県及び新潟県では例年にない輸血用の血液不足が続いております。ご多忙中恐縮ですが、是非400ml献血のご協力をお願いいたします。

「言われる前にやるように」というのは、中学校の時、口うるさい教師に言われた記憶のある言葉だが、手遅れだ。こうなれば、何とか調整して行くしかない。退社後、渋谷のSHIBU2センターへ向う。渋谷駅南口を出て左側の横断歩道橋を渡り、左側にある一階にメガネスーパーの入ったビルの8階だ。数年前、骨髄バンクのドナー登録した場所だ。そして、エレベーターを降りると目がくらむほど明るいフロアーが待ち受ける。受付の人に献血手帳を渡すと、問診票や本人確認を行い、さらに予備的な血液検査の結果、超近代的な献血ベッド(チェア)に横になる。渡された「献血後のお願い」を読むと、献血直後は飲酒、スポーツ、重労働、階段を上ることはダメと書かれている。直後とは1,2時間のことだそうだが、1時間と2時間ではだいぶ違うのだが。

こういっては何だが、400mlはちょっときつい。200か400かという選択ではなく300というのがあってもいい。いつも最後の100のところで時間がかかる。ヨレヨレになるような気がする。時間がかかってもいいように、小型の液晶テレビが見られて、”山上兄弟のてじにゃーな”などやっていたのだが、まああまり楽しむ気分にもなれない。心配性のものだから、そばに担当の女性がいないと、無限に血液をポンプで吸い取られるのではないかと思ってしまうのだが、不思議に終了直前に現れる。

献血終了後10分位、ソファーに座って水分の補給などしていると、エレベーターからどやどやと若い男女の集団が登場した。渋谷の会社といえば、ファッション系かIT系なのだろうが、このグループはIT系に間違いない。20代の男女が6人と30代中ごろの女性が一人。課長のようだ。楽しそうな雰囲気は、献血のあと宴会なのだろう。禁止項目の一だ。

渋谷のITといえば、深夜残業が定番だ。実は昨年末に、あるレポートを完成するため、日本の現状を知ろうという意図で、渋谷駅発25時30分の国道246号線方面の深夜帰宅バスに乗ったことがある。年末の12月の金曜の25時30分なら全員が酔客かと思っていたのだが、何と何と、半分以上の乗客は、ダークスーツの男女。バスに乗ると、無言でパソコンを開き、仕事の続きを始めているでは・・・
その時は、本当にこの国に未来があるのかって思わず嗚咽が出てしまった。今年もまた年末には定点観測してみようかとも思っている。
でも、きょうの献血の後は、お仕事はナシ(だろうね)。

ビルを出ると、さっきの横断歩道橋の長い階段を上らなければ駅に戻れない。階段は禁止項目だがしょうがない。えいっ、よろよろ、えいっ、よろよろ。満員の電車で帰宅すると、暑い風呂に入り、またぐびぐびと飲んでしまった。禁止事項の山盛りだ。やれやれ(と村上春樹風に)