ピストンエンジンは永遠か!な?

バイクを中心に話題を紹介します

SRモーター

2009年12月17日 | オイルリーク

東京理科大学理工学部電気電子情報工学科の千葉明教授は、スイッチド・リラクタンス・モータ(SRモータ)の小型化に成功した。永久磁石を使わず、従ってレアアース(希土類元素)を使わないため、ハイブリッド車(HEV)などの次世代自動車用モータとして実用化が期待される。NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の次世代電気自動車向け研究開発プロジェクトの一環。
 現在のHEVでは、永久磁石を回転子に埋め込んだ同期モータを使う。しかし、永久磁石に必要なレアアースは中国からの輸出が9割を占めるなど産出量が限られており、需要が増えたため価格が2~3倍に上がりつつある。そのため、永久磁石を一切使わないSRモータの実用化が待たれている。
 同モータは、磁気抵抗の差を使って回転させるモータで、構造が簡単なため耐熱性に優れ、丈夫。ただし同期モータと比べるとトルクやエネルギ利用効率が劣るため、HEVに必要な性能を確保するには大きくなり過ぎ、車体に載らないという課題があった。
 試作機は、トヨタ自動車が先代「プリウス」に積んだ出力50kWの同期モータと同じ寸法で、最大トルク403N・m、効率86%の数値を達成した。「プリウス」用モータはそれぞれ400N・m、83%であり、ほぼ並んだことになる。トルク密度は45N・m/L。
 モータの部品である回転子や固定子の数がトルクと関係していることが明らかになったため、固定子を18極、回転子を12極と増やした。また、固定子に傾斜をつけることで、トルクを増やした。(Tech‐On ttp://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20091216/178641/より転載)

中国国内からの産出がほとんどのネオジムに頼らなくて済むとは安心材料だ。

人気ブログランキングへ  応援クリックお願いします


ナノ膜コーティング

2009年12月17日 | オイルリーク

【浜松】ヤマハ発動機は耐熱性が高く、変色やさびに強い独自開発のナノ膜コーティング技術の採用を拡大する。欧米向け3機種に採用したのに続き、21日発売のスポーツバイク「SR400」のエキゾーストパイプに採用する。軽量化やコスト低減につながる技術と位置付け、数年内に東南アジア諸国連合(ASEAN)地域のモデルに採用を広げる方針だ。(日刊工業新聞ttp://www.nikkan.co.jp/news/nkx0420091216beag.htmlより抜粋引用)

確かにエキパイは厳しい環境にあり、今までは2重パイプにして対処していたのだが、それでも手入れが悪かったりするとサビや変色してしまう。クロームメッキは6価クロムを使えなくなってきているので技術的に厳しくなっている。代替技術はあるのだが、どうしても高温には耐えることが難しいらしい。

人気ブログランキングへ  応援クリックお願いします


ダイムラーの謎

2009年12月17日 | オイルリーク

800pxzweiradmuseumnsu_reitwagen

さて、ダイムラーが1883年にホットチューブ・イグニッションを考案して、エンジンの小型化に成功し、世界最初のバイクを製作したのは1885年だ。

人気ブログランキングへ 応援クリックお願いします

Ladies_safety_bicycles1889_2 画像はウイキペディア

奇しくも同じ1985年に発売されたのはローバー型安全自転車だ。これは1889年製だが、後に自動車メーカーのローバーを設立するジョン・ケンプ・スタンレーは1884年にこうした安全自転車を製造し始め、翌年には販売を開始した。

Michaux_boneshaker

そして、これは1861年に初めて工業生産化された自転車のミショー。これにはフロントフォークにはキャスター角がついていないが、ローバー型自転車になると、今のようにチェーンで後輪を駆動するから、ある程度のスピードが出せるようになり操縦安定性の必要性が生まれ、ホイールアライメントの概念が完成している。

そうして考えると、ローバー型の完成度が高いだけに、ダイムラーの”2輪自動車”は、そのあたりが考えられていないから時代が数十年も遡っているようにみえる。

ミショーの自転車をみれば1860年ころには鉄の加工も進んでいるはずなのに、ダイムラーが木製フレームというのは謎だ。

125pxordinary_bicycle01

1870年頃、英国のジェームズ・スターレーが、スピードを追求するために前輪を巨大化させたペニー・ファージング型自転車を発売。前輪は拡大を続け、直径が1.5メートルを超えるものも出現した。当時盛んに行われたレースなどスポーツ用に特化したもので、長距離のクロスカントリーライドまで行われた。しかし安定性が悪く、通常用としては乗車が困難であり、転倒すれば頭から落ちるような危険な乗り物であった。日本ではだるま車などと呼ばれた。(ウイキペディア

ついでだが、ローバー型自転車が”安全”と言っているのは、こういうわけだった。しかし、レースの歴史も性能が上がると危険を増し、その対策が講じられるという繰り返しというのがおもしろい。

人気ブログランキングへ 応援クリックお願いします