ピストンエンジンは永遠か!な?

バイクを中心に話題を紹介します

ドラッグレース

2009年12月13日 | オイルリーク

91217 画像はttp://www.timadamsphotography.com/tim_adams_motorsports_and_avia88.htmより転載

アメリカでトラックレースとともに人気が高いのがドラッグレース。

元々は公道で違法レースとして行われていたのを、1950年代にNHRAが組織され公式なレースとして発展してきた。

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C14 画像はttp://www.motorshack.com/acatalog/VP_C14_Race_Fuel.htmlより転載

レギュレーションにより細かく区分けされているが、冒頭の画像のプロストック・バイクといわれるガソリン系の燃料では一番早いクラスで、タイムは7秒前後、最終スピードは300km/hに達する。

スタイルは最新の市販車をデフォルメしたものが多いが、中身はクロモリ鋼パイプのフレームに1970年代の空冷4気筒エンジンが多い。今でもそうだと思うが、2バルブと4バルブでは排気量の制限が異なり、2バルブエンジンの方が大きいので有利だ。

2バルブでは1500ccまで拡大し圧縮比を13とか14に設定するので、使用燃料は画像のC14(シーフォーティーン)などではオクタン価が114。

日本のハイオクガソリンはオクタン価100を謳っているので、それほど違わない印象を受けるかもしれないが、日本の表示はリサーチオクタン価で、C14はモーターオクタン価の表示だ。

例えば、MFJの車両規則によるガソリン規定ではリサーチでは100、モーターオクタン価では86になっている。

リサーチオクタン価
(RON) 基準となるCFRエンジンの600rpmで吸入空気51.7度Cで測定。
通常のエンジンでは3000rpmまでの中低速域でのアンチノック性を表す。
日本、ドイツ、フランス、イギリス、スェーデンなど
モーターオクタン価
(MON) 基準となるCFRエンジンの900rpmで吸入空気温度38度Cで測定。
なお混合気温度は149度C。
通常のエンジンでは3000rpm以上の高速域でのアンチノック性を表す。
ドイツ、イギリス、スェーデンなど
アンチノックインデックス
(AL) (RON+MON)/2 アメリカ、カナダなど
ttp://web.kyoto-inet.or.jp/people/macchann/hiroshi/tannkasuiso1-1.htmlより抜粋引用

と測定方法が異なる。

91216 画像はttp://www.vpracingfuels.com/vp-drag-racing.htmlより転載

VPはC14だけではなく、数十種類のレーシング燃料をラインアップしている。

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続・最初の4バルブ ボードトラック

2009年12月13日 | エンジンの怪

1dunc_gray_velodrome

画像はシドニーオリンピックの自転車競技の会場だ。

屋外の競技はアスファルトやコンクリートで舗装したトラックだが、屋内は木板張りのトラックが推奨されるそうだ。木板張りの路面は走路抵抗が一番少ないと聞いたことがある。

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Uniontownpennsylvaniaboardtrack1916 画像はwikipediaより

これは屋内ではなく屋外に建設中のBoard track。2×4の木材を使って自転車屋内トラックの技術を使い、1910年にロサンゼルスに最初のトラックが作られた。

180px1911boardtrackracing

すごいバンク。

350pxbhspeedway_jmurphy

バイクだけではなくインディカーも走っている。

当時の貧弱なタイヤとサスペンションでは、煉瓦舗装のスピードウエイは4輪ならまだしも、2輪では走れないから”ならば走れるところを作ってしまえ”というところか。それにしても20世紀初頭にもかかわらずアメリカは豪勢だ。

これは1920年ごろのデイトナのレースシーン。貴重なフィルムだ。

エクセルシャーのボードトラックレーサー。

ボードトラックレーサーは低いハンドルとトレッドパターンの少ない細いタイヤが特徴で、アマチュアも参加するから各メーカーで製作していたのだろう。

1900年代初期のアメリカには180ものモーターサイクルメーカーがあったので、販売競争はそのままスピードウエイに持ち込まれた感があり、それがファクトリーレーサーに4バルブエンジンを作らせたのだろう。

しかし技術の進歩はスピードアップをもたらしたが、ここでも悲惨な事故は影を落とし、次第にダートトラックに移行する。

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