Curtissは本格的に航空機界に転進すると、1910年にOX-5型エンジンを開発した。
ユニークな点は2つあり1つはV型バルブ配置で、これはABCがドラゴンフライエンジンのバルブトラブルで悩みに悩んだ末ギブソン型ヘッドを採用した(V型バルブ配置)1918年に遡ること8年だ。
もう1つは凝ったバルブ駆動方法で、赤矢印が吸気バルブ、青矢印は排気バルブ、緑矢印は排気側プッシュロッド、そして水色矢印は吸気側プルロッド!
プルロッドは中空になっていて、中にプッシュロッドがある。
面白いのは、吸気バルブのスプリングが細く小さく、プルロッドにも黄色矢印のスプリングがある。
残念なのはプッシュロッドとプルロッドを動かすのは複動カムというだけで、構造が分からないことだ。
画像はttp://www.wingsmagazine.com/より転載
陸上でスピード記録を立てたCurtiss‐V8(B-8)とOX‐5の間を埋めるエンジンは幾つかあるが、1909年のSilverDart号に搭載されたV8エンジン。1907年のIndian4バルブには遅れるがOHVになっている。この頃は毎年大幅な進歩がみられ、OX-5はヘミヘッドの原型ではないかと思わせる。
画像はttp://www.silverdartreplica.com/より転載
100周年を記念してSilverDart号をボランティアの手で復元するサイトからの転載。