人気blogランキングへ 季節外れの大雨ですね。
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皆様ご存知のSUキャブレターです。
”SUキャブの作動原理”は昨年に紹介していますが、矢印の面は設計上は接触しない筈だと思われますけれど、実際には痕跡が証明するように摺動していると考えられます。
ボディ側は明らかにカジッた跡が見られます。キャブレターのこうした内部は潤滑することは難しく、アルミニウム製の部品同士ではどうしてもカジッてしまいます。
カジリが酷くなるとサクションピストンの動きも悪くなり、サンドペーパーなどで修正したことがある方も多かろうと存じます。
ピストンの矢印部分も痛めつけられた痕跡が見られます。
しかしサンドペーパーで修正するということは、多少なりとも削ってしまいますのでクリアランスが大きくなり、特にドームとピストンの間のクリアランスが変わってしまうと負圧のコントロールも変化して、性能まで影響されてしまうことも考えられます。
そこで前からアイディアを暖めていた、モリブデンショットを施してみました。
ピストンドームの内側にも施しました。
モリブデンショットは”微粒子噴射による表面改質”加工の一つであり、様々な部品に行われ成果があるようです。ワタシもエンジンのピストンやシリンダーなどに施したことは以前にも紹介いたしましたが、今回の試みにも大きな期待をかけています。
本来ならば新品部品と使用過程部品の両方をテストするところですが、今回は結構消耗してしまったものをテストしてみます。
これで問題がなければ、皆様が「もう寿命かな?」と諦めかけたキャブレターも、再び信頼を取り戻すこともできるかもしれません。
ちなみに、お客様価格での施工料金は8千円くらいを予定しています。
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モリブデンショットを知っていたとしても、このアイデアがなかなか出てこないんですよね・・、感服です。
やはりフリクションロスも軽減出来るのでしょうか? 削れが少ないということは、やはりロスも少ないんでしょうね、HSRやCVのバルブスライド面に施しても期待できそうですね。
最近、先生のブログをまた一から見直していますが、頭が悪いせいか、なかなか現場で肝心な時にご教示が思い出せません。(笑)
次に帰れるのは来年末ということになっています、今年は短い研修期間を最大限活かす為にこちらに残っております。
先生の元を訪ねられるのは恐らく1年後ということになりそうです。 日頃、勉強させていただいているお礼もしたいですし、お会いしてがっかりされないにレベルアップを計りたい所でございます。
今の店が、何とかして店に残ってもらうという動きを見せて下さっていて(メカニックとして残るのは実際にはかなり困難ですが)、どう動くのが一番業界の将来為に力になれるかをずっと考えております。
「経験が役に立つ」ということは「様々な事例に出会う」ということですから、記憶と記録にシッカリと・・・。
あまり気張らずに楽しくやることも大事です。
ではでは。
この表面加工をしてもらいたいんですがどうすればよいでしょうか?
ワタシは井上ボーリングさんに依頼しました。問い合わせしてみてください。
http://www.ibg.co.jp/
この件につきましては検証できませんでした。