人気blogランキングへ 随分昔にホワイトクリスマスになった気がしますが、これだけ暖かい冬では望めませんね。
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クリスマスネタがないので、クランクネタを・・・・。
写真はスズキグース350のエンジンです。ピストンは大きく見えますが、430ccにボアアップしてあります。
本来ならハーレーのTC88Bエンジンを教材に使いたいところですが、今のところ分解するチャンスがないのと、単気筒エンジンは基本を考えるのに好都合ですから、日本製エンジンの基本形とも言えるグースエンジンを考察してみましょう。
その前に、こうした光景をご覧になったことがない方に少々説明を・・・。
ほぼ中央に位置するのがクランクシャフトで、赤矢印は1:1で駆動されるクランクバランサーシャフトです。
黄色矢印はメーカーではカウンターシャフトと呼んでいますが、クラッチユニットがここに付きクランクのギアにより駆動されます。言うなればプライマリードライブですね。
青矢印はドライブシャフトで、反対側にはドライブスプロケットがあります。
水色矢印がシフタードラムです。
このエンジンの前の世代では、クランクとトランスミッションの2本のシャフトが一直線に並んでいて、クランクケースはそれなりに大きかったのですが、単気筒エンジンの多くはオフロードバイクと共通化していますので、よりコンパクトにするためにレイアウトの工夫がなされています。
単気筒エンジンのほとんどはクランクケースが縦割り構造ですから、クランクシャフトと支持ベアリングがそれほど堅くない圧入嵌合になっていますので、こうしたSSTを使うと確実な作業が行えます。
黄色矢印はクランクのギアで、赤矢印のオイルポンプとクラッチユニットを駆動します。
水色矢印はカムチェーン、青矢印はラックピニオン式のクラッチレリーズで、平ギアをピニオンギアで引くことによりクラッチを切ります。
肝心のバランサーは次回以降ということで・・・・。楽しいクリスマスをお過ごしください。
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