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2007年09月20日 | ハーレーの構造

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これは80cu,inの初期まで使われたクラッチシェルです。スターターリングギアは赤矢印のように溶接で固定されていて、緑矢印のリベットが使われているのが特徴です。

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74cu,inモデルではさほど問題のなかった3枚合わせのスターターリングギアは、80cu,inにそのまま踏襲されましたが、矢印のような強度不足によるトラブルが多く発生したのです。

その後は切削加工された1枚もののリングギアに変更されて、トラブルは解消されたと思います。

トラブルの原因はプレスで打ち抜いたリングギアを3枚合わせにした構造的なものもありますが、1970年代の終わりごろの円高を背景にした第1次ハーレーブームと言ってよいのか、とにかくベージュ色ツートンカラーのFLH80クラシックとガンメタ/ブラックツートンローライダーの輸入急拡大により、初めてハーレーに乗る方が急増したことも原因だったかもしれません。

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話は逸れましたが、プライマリードライブの変遷はエンジンとともにハーレーの歴史みたいに感じることがありますが、後のオイルバス式に変更されるまでは、エンジンのクランクケース内圧力を利用したオイルを画像のノズルから供給し、1次チェーンの潤滑をいたしました。

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プライマリーハウジングがTIN(ブリキ製)からアルミニウムに変更されてからは、画像左側のハウジングからカバーを経由して、クランクケース内の圧力変化を利用して回収するシステムになっています。

青矢印は磁石で内部で発生した鉄粉などを吸着し、それに加えて複雑な通路のトラップを設けて、クランクケースには余計なものが吸い込まれないような構造になっているのです。

続きます。

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