言葉の救はれ・時代と文學

言葉は道具であるなら、もつとそれを使ひこなせるやうに、こちらを磨く必要がある。日常生活の言葉遣ひを吟味し、言葉に学ばう。

時事評論石川 2022年12月20日(第824)号

2022年12月17日 17時36分49秒 | 評論・評伝
今号の紹介です。
 今年最後の号だけあつて、一年を振り返る記事が多い。やはりと言ふべきであるが、安倍元首相の暗殺については多くの論者が触れてゐる。特に警察の怠慢、話題が別のところに行つてしまつたこと、マスメディアの劣化、自民党のお粗末さ、国民の衆愚化、それらは共通してゐる。頷けることばかりで、それだけに現在の惨状に思ひやられる。
 一面の吉田先生の「三題噺」はここ何年か続いてゐるが、年末の恒例として面白く読ませていただいた。痛快である。
 二面の照屋先生の指摘は、その通りである。独裁者は現れる時代は暗黒である。しかし、それは他責的な衆愚と化した国民が呼び寄せるものでもある。つまり、共産主義の暗黒化は当然として、民主主義の暗黒化は責任逃避の国民が招き寄せるものである。
 三面の小滝氏の論は、現状を的確に指摘してくれてゐる。岸田政権にその認識があるのだらうか。今般の「防衛三文書」の閣議決定はその証であると思ひたい。

 どうぞ御關心がありましたら、御購讀ください。  1部200圓、年間では2000圓です。 (いちばん下に、問合はせ先があります。)
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令和四年「腹立ち三題噺」
   マスメディアの御都合主義
    コラムニスト 吉田好克
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コラム 北潮(政治学者矢部貞治について)
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暗黒時代の足音が聞こえる
  独裁者 習近平、プーチンが跳梁する今
    早稲田大学名誉教授 照屋佳男
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教育隨想  安倍元首相は「愛子天皇」を認めてゐたか?(勝)
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近代日本と地政学
  「海洋国家としての自立」「台湾支援」は喫緊の課題
    ノンフィクション作家 小滝 透
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コラム 眼光
   嘘のレイプ被害に加担した罪(慶)
        
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コラム
  不思議なことばかり(紫)
  広告塔として祭り上げられる女性達(石壁)
  疑ふべきは「個人」(星)
  改めて弔辞を読んで(梓弓)
           
  ● 問ひ合せ     電   話 076-264-1119    ファックス   076-231-7009
   北国銀行金沢市役所普235247
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