言葉の救はれ・時代と文學

言葉は道具であるなら、もつとそれを使ひこなせるやうに、こちらを磨く必要がある。日常生活の言葉遣ひを吟味し、言葉に学ばう。

『アメリカン・マインドの終焉』を讀む

2014年12月22日 12時21分14秒 | 日記
アメリカン・マインドの終焉―文化と教育の危機
Allan Bloom,菅野 盾樹
みすず書房




アラン・ブルーム『アメリカン・マインドの終焉』読了。毎日、ノートを取りながら読んだ。

 ノートを取りながらでも、分からないところは分からない。だが、きちんと読むべき本であつた。一年かけて讀んで、毎日それを引用してコメントを書き、自問自答して讀み進めた。

 購入したのは1991年10月21日とあるから、33年振りに読んだことになる。1970~80年代のアメリカの精神の衰退を論じたものであるが、そのほとんどが90年代の日本にあてはあまるものであつたらう。そして、それから30年後の現在、辛いことだが全く変はつてゐない。アメリカの復興に寄与すべき存在として大学に期待して死んでいつたブルームであるが、その信念はいつか大学を復活させるであらうか。
コメント
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