http://www.donga.com/jp/List/article/all/20190628/1774104/1/オマーンがパレスチナに大使館設置、アラブ諸国で初めて
「東亞日報」 June. 28, 2019 08:11
■オマーンがパレスチナに大使館設置、アラブ諸国で初めて
オマーンが、湾岸アラブ諸国の中で、初めてパレスチナに大使館を開設する。26日、ロイター通信などによると、オマーンはヨルダン川西岸地区ラマラに大使館を開設することを決めた。ラマラは、パレスチナ自治政府の臨時行政首都だ。オマーン外交部は同日、ツイッターを通じて「パレスチナ住民を支援するために大使館の開設を決めた」と明らかにした。オマーン政府は大使館の開設を準備するために政府代表団を派遣する計画を決めた。
パレスチナ側は大使館開設を歓迎した。ただし、オマーン大使館をイスラエルとの関係改善などのための外交チャンネルに活用するのかという一部の推測に対しては拡大解釈を警戒した。
パレスチナ解放機構(PLO)のハナン・アシュラウィ執行委員はロイター通信に「(大使館の開設が)パレスチナとオマーンの協力に役立つだろう」としながらも、「もし政治的な計算が敷かれているなら、複雑な結果が発生するだろう」と述べた。今回の発表は、トランプ米政権がイスラエルやパレスチナなど中東地域の紛争を解決するために準備してきた「中東平和案」を公開した直後に出てきた。
オマーンは他のアラブ諸国と違って独自の外交政策を繰り広げ、「中東のスイス」と呼ばれる。利害関係がからまった中東国家が対立するたびに、仲裁者の役割を自認してきた。イランとも緊密な関係を結び、オバマ政府の時、米国とイランのメッセンジャーの役割もした。昨年10月にはイスラエルのネタニヤフ首相がオマーンを公式訪問した。1996年のシモン・ペレス首相(当時)の訪問から22年ぶりだった。現在、アラブ諸国の中でイスラエルと正式に外交関係を結んでいる国家はエジプトとヨルダンだけだ。
徐東一 dong@donga.com
https://www.afpbb.com/articles/-/3232266
「AFP」 2019年6月27日 9:08 発信地:マスカット/オマーン
■オマーンがパレスチナに大使館開設へ 湾岸アラブ諸国で初
【資料写真】パレスチナ自治区のヨルダン川西岸にあるラマラで、米政府による新たな中東和平構想の経済部分に抗議するパレスチナの人々(2019年6月15日撮影)。
【資料写真】
パレスチナ解放機構(PLO)執行委員会のハナン・アシュラウィ氏(2015年2月24日撮影)【資料写真】パレスチナ自治区のヨルダン川西岸にあるラマラで、米政府による新たな中東和平構想の経済部分に抗議するパレスチナの人々(2019年6月15日撮影)。
【資料写真】パレスチナ自治区のヨルダン川西岸にあるラマラで、米政府による新たな中東和平構想の経済部分に抗議するパレスチナの人々(2019年6月15日撮影)。
【地図】パレスチナ自治区のヨルダン川西岸、ラマラの位置(2018年12月13日作成)。
【6月27日 AFP】オマーン外務省は26日、湾岸アラブ諸国として初めてパレスチナに大使館を開設することを発表した。
同省はツイッター(Twitter)に「パレスチナの人々に対するオマーンの支持の延長として、オマーン・スルタン国は大使館級の外交公館をパレスチナ国に開くことを決めた」と投稿。大使館開設に必要な措置を取るため、代表団がパレスチナ自治政府のあるラマラ(Ramallah)を訪れるとした。
パレスチナをめぐっては、バーレーンで開かれている米国主導の経済会合でドナルド・トランプ(Donald Trump)米政権の中東和平構想が一部公表されたばかり。同構想はパレスチナを独立国家として認めないものとみられている。
パレスチナ自治政府高官のハナン・アシュラウィ(Hanan Ashrawi)氏は、オマーン外務省の発表を歓迎する一方、慎重な見方を示した。同氏は記者らを前に、新たな大使館をイスラエルとの正式な関係を樹立するための踏み石として使わないようオマーン側に警告。「政治的代償が伴うのであれば、今後間違いなく影響が生じる」と述べた。
パレスチナのタイセル・ファルハト(Tayseer Farhat)駐オマーン大使はオマーンの首都マスカットで、ラマラへの大使館設置は「歴史的決断」だと述べた。
サウジアラビア、イエメンと国境を接し、米国と同盟関係にあるオマーンは、しばしばアラブ世界で仲介役を務めてきた。
アラブ諸国でイスラエルと外交関係を樹立しているのはエジプトとヨルダンのみだが、オマーンは昨年10月、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相の訪問を受け、同首相が訪れた湾岸地域で最初の国となった。
AFP/Khaled Orabi
「東亞日報」 June. 28, 2019 08:11
■オマーンがパレスチナに大使館設置、アラブ諸国で初めて
オマーンが、湾岸アラブ諸国の中で、初めてパレスチナに大使館を開設する。26日、ロイター通信などによると、オマーンはヨルダン川西岸地区ラマラに大使館を開設することを決めた。ラマラは、パレスチナ自治政府の臨時行政首都だ。オマーン外交部は同日、ツイッターを通じて「パレスチナ住民を支援するために大使館の開設を決めた」と明らかにした。オマーン政府は大使館の開設を準備するために政府代表団を派遣する計画を決めた。
パレスチナ側は大使館開設を歓迎した。ただし、オマーン大使館をイスラエルとの関係改善などのための外交チャンネルに活用するのかという一部の推測に対しては拡大解釈を警戒した。
パレスチナ解放機構(PLO)のハナン・アシュラウィ執行委員はロイター通信に「(大使館の開設が)パレスチナとオマーンの協力に役立つだろう」としながらも、「もし政治的な計算が敷かれているなら、複雑な結果が発生するだろう」と述べた。今回の発表は、トランプ米政権がイスラエルやパレスチナなど中東地域の紛争を解決するために準備してきた「中東平和案」を公開した直後に出てきた。
オマーンは他のアラブ諸国と違って独自の外交政策を繰り広げ、「中東のスイス」と呼ばれる。利害関係がからまった中東国家が対立するたびに、仲裁者の役割を自認してきた。イランとも緊密な関係を結び、オバマ政府の時、米国とイランのメッセンジャーの役割もした。昨年10月にはイスラエルのネタニヤフ首相がオマーンを公式訪問した。1996年のシモン・ペレス首相(当時)の訪問から22年ぶりだった。現在、アラブ諸国の中でイスラエルと正式に外交関係を結んでいる国家はエジプトとヨルダンだけだ。
徐東一 dong@donga.com
https://www.afpbb.com/articles/-/3232266
「AFP」 2019年6月27日 9:08 発信地:マスカット/オマーン
■オマーンがパレスチナに大使館開設へ 湾岸アラブ諸国で初
【資料写真】パレスチナ自治区のヨルダン川西岸にあるラマラで、米政府による新たな中東和平構想の経済部分に抗議するパレスチナの人々(2019年6月15日撮影)。
【資料写真】
パレスチナ解放機構(PLO)執行委員会のハナン・アシュラウィ氏(2015年2月24日撮影)【資料写真】パレスチナ自治区のヨルダン川西岸にあるラマラで、米政府による新たな中東和平構想の経済部分に抗議するパレスチナの人々(2019年6月15日撮影)。
【資料写真】パレスチナ自治区のヨルダン川西岸にあるラマラで、米政府による新たな中東和平構想の経済部分に抗議するパレスチナの人々(2019年6月15日撮影)。
【地図】パレスチナ自治区のヨルダン川西岸、ラマラの位置(2018年12月13日作成)。
【6月27日 AFP】オマーン外務省は26日、湾岸アラブ諸国として初めてパレスチナに大使館を開設することを発表した。
同省はツイッター(Twitter)に「パレスチナの人々に対するオマーンの支持の延長として、オマーン・スルタン国は大使館級の外交公館をパレスチナ国に開くことを決めた」と投稿。大使館開設に必要な措置を取るため、代表団がパレスチナ自治政府のあるラマラ(Ramallah)を訪れるとした。
パレスチナをめぐっては、バーレーンで開かれている米国主導の経済会合でドナルド・トランプ(Donald Trump)米政権の中東和平構想が一部公表されたばかり。同構想はパレスチナを独立国家として認めないものとみられている。
パレスチナ自治政府高官のハナン・アシュラウィ(Hanan Ashrawi)氏は、オマーン外務省の発表を歓迎する一方、慎重な見方を示した。同氏は記者らを前に、新たな大使館をイスラエルとの正式な関係を樹立するための踏み石として使わないようオマーン側に警告。「政治的代償が伴うのであれば、今後間違いなく影響が生じる」と述べた。
パレスチナのタイセル・ファルハト(Tayseer Farhat)駐オマーン大使はオマーンの首都マスカットで、ラマラへの大使館設置は「歴史的決断」だと述べた。
サウジアラビア、イエメンと国境を接し、米国と同盟関係にあるオマーンは、しばしばアラブ世界で仲介役を務めてきた。
アラブ諸国でイスラエルと外交関係を樹立しているのはエジプトとヨルダンのみだが、オマーンは昨年10月、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相の訪問を受け、同首相が訪れた湾岸地域で最初の国となった。
AFP/Khaled Orabi
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