ひろかずのブログ

加古川市・高砂市・播磨町・稲美町地域の歴史探訪。
かつて、「加印地域」と呼ばれ、一つの文化圏・経済圏であった。

志方町を歩く(261):長楽寺(26)・森をつくろう(1)

2012-03-27 07:12:41 |  ・加古川市西志方

  1000年の森をつくろう

Photo313日の神戸新聞「大雨に弱い急峻な六甲山地」と題して、次の記事を書いています。

 大藤山の状況は「六甲山地」を「大藤山」と置き換えれば全く同じ図式です。

大藤山を形成している岩石は、閃緑花崗岩(せんりょくかこうがん)です。

閃緑花崗岩は、六甲山の花崗岩よりさらに水に弱く風化が早い花崗岩です。

神戸新聞の記事を読んでみましょう。

  地震、水害に強い森に

国土交通省近畿地方整備局六甲砂防事筋所によると、六甲山地は風化した花こう岩で形成された部分が多く、大雨で崩れやすい。

さらに、山頂から河口までの距離が短いため、大雨が降ると、川の水は一気に河口へと突き進む。

1938(昭和13)7月の阪神大水害などがその恐ろしさを物語る。

近年は山林の手入れ不足で地表に日が差さず、特定の種類の樹木しか育たないため、さらに土壌が崩れやすい状況が生まれている。

神戸市は対策として1月、「六甲山森林整備戦略案」を策定した。

今後1OO年を見据え、市内の六甲山地を5分類して間伐や植林を進める。

4月以降、一部の市有林を対象に、作業道整備と山の斜面の補強などの実証実験を始める。

市六甲山整備室は「市民参加で聞伐に取り組むなどし、災害に強い森づくりを進めていきたい」としている。(神戸新聞より)

   大藤山(長楽寺の裏山)の状況は!

  大藤山は、もろい花崗岩(閃緑花崗岩)です。

  山頂からの雨は一気に山麓の池や田畑へと突き進みます。

  昨年の94日の土砂くれはその恐ろしさを物語りました。

  近年は、特定の樹木が多く、山の手入れが行き届かず土壌の崩れやすい状況が生まれている。

以上のように、大藤山は六甲山の状況と酷似しています。

いま、長楽寺は、お寺再建ともう一つ裏山(大藤山)の森の再生を目指しています。

そのため、「1000年の森をつくろう!」と森の再生を訴え、署名活動を行っています。

*写真:昨年94日の土砂崩れの跡

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