ひろかずのブログ

加古川市・高砂市・播磨町・稲美町地域の歴史探訪。
かつて、「加印地域」と呼ばれ、一つの文化圏・経済圏であった。

稲美町探訪(253):中村を歩く⑤・円光寺の五輪塔

2010-07-12 18:19:12 | 稲美町

五輪塔(中村・円光寺墓地)

Inamimachi7_070  中村・円光寺の墓地に小さな五輪塔(写真)があります。

風化のために判読はしにくいのですが、地輪部に「応仁二年(1468)」の年号を持っています。

 学校で、「応仁の乱は(1467)にはじまる」と学習しました。

世は、まさに混乱の時代でした。そんな時代に造られた五輪塔です。

おそらく、この五輪塔は、小ぶりですが個人の冥福(めいふく)を祈る供養塔ではなく、先の見えない混乱の時代で、生活に苦しんだ村人は祖先の霊を 共同で供養するために造ったと考えられます。

      古い石造物

「稲美町探訪(228)」で、国安地蔵山の旧円光寺墓地の五輪塔を訪ねました。

地蔵山の五輪塔は、応安元年(1368)とあり、町内では最古級の石造物でした。

中村の円光寺墓地の五輪塔も古い時代の石造物です。

  五輪塔について

五輪塔について、詳しくは「稲美町探訪(228)」をご覧ください。

少し復習をしておきます。

「私たちの住む世界の全ての物質と現象は、五つの元素(空気・風・火・水・土=地)の組み合わせにより成り立っている」としています。 

五輪塔は、これら五つの元素を形にしたもので、稲美町探訪(228)の図にあるように、それぞれ上から空輪・風輪・火輪・水輪・地輪と名前がついています。 

コメント
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