ひろかずのブログ

加古川市・高砂市・播磨町・稲美町地域の歴史探訪。
かつて、「加印地域」と呼ばれ、一つの文化圏・経済圏であった。

稲美町探訪(242):国安・岡を歩く⑮、岡乃松

2010-07-01 07:50:18 |  ・稲美町国岡

D9759647 「目の前に広がるながめ」は「風景」です。

なんでもない言葉ですが、日本人はこの「ながめ」を風(空気)の中で感じ、風景といったのでしょう。

英語ではランドスケープですから、「地上に広がるながめ」です。

地上に広がる動きの少ない「ランドスケープ」より、風の中でゆらめく「風景」の方が、日本人にはピッタリのようです。

  巨木(岡乃松)

木のある「ながめ」は、まさに風景です。

それが巨木であれば、日本人はそれに神を感じました。

岡西の稲荷神社には、かつて松の巨木が空に向かって風の中で騒いでいました。

先日、稲荷神社に出かけました。

Inamimachi7_042 現在、巨木は枯れ、切り株(直径1.3メート)の上にお堂が建てられ保存されていました。

『稲美町史』で「岡乃松」の説明を読んでみます。

(文章は書き換えています)

「岡西の稲荷神社の松の木(岡乃松)は、岡の里の守神として大切にされてきました。

2月の最初の午(うま)の日(初午)に、老若男女がこの宮に集まりました。

岡の松は霊験の松と信じられていました。

そして、昭和171月、樹齢が1千年の神木としてお祭をしました。・・・」

『稲美町史』(p705)に、岡乃松の(昭和10年ごろ撮影)の写真(写真上)があります。

写真下は、宮西の稲荷神社です。

向かって左の社が稲荷神社で、岡乃松の切り株は右の若干小さなお堂で保存されています。

コメント
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