文学にみる印南野(2)
*まずい英訳をつけておきます。
《作者不明》
家にして 吾は恋なむ 印南野の 浅茅が上に 照りし 月夜を(巻7-1175)
(家に帰って、恋しく思い出すだろうな。印南野の浅茅の上に照っていた月夜を)
I would think after going home of this beautiful moon shining over the thaches of the Inamino Plateau.
《柿本人麻呂》
稲日野(印南野と同じ)も 行き過ぎがてに 思へれば 心恋しき 加古の島見ゆ (巻3-252)
I was cruising off the broad Inamino Plateau. Sailing was slow.
As I was considering many things, the Kakono-ShimaIsland came into my sight.
(広々とした稲日野の近くの海を航行していた。船足がはかばかしくない。いろいろと物思いにふけっていると、やがて恋しい加古の島が見え出した。)