前回に続いて樹木と防火の話。明日が「防災の日」に制定されているのは、1923年9月1日に関東大震災が発生したからですが、その大震災にこんな事例があるそうです。
墨田区の陸軍工場跡地に逃げ込んだ4万人のうち3万8千人が亡くなったのに対して、その3km南にある岩崎家別邸に逃げ込んだ2万人は無事だった。工場跡地は4万平方kmもの広さがあり、周囲は板塀で囲んであったのに、避難した人たちの荷物に火の粉が舞い落ち、1時間足らずで95%の人が死亡。一方、岩崎家別邸は周囲が樹木で囲まれていたため、雑踏に踏まれて赤ちゃんが一人亡くなった以外は死者がなかった。
こういう事例を知ると、街路樹であれ工場の緑化であれ、樹木の大切さを再認識します。
(タブノキ。イヌグスという別名どおりクスノキの仲間)
また、1976年10月、山形県酒田市で1700戸が全焼するという大火が発生しましたが、大きなタブノキを2本植えていた本間家という旧家は類焼を免れたそうです。
以来、酒田市ではそれを教訓にして、「タブノキ1本、消防車1台」を合言葉に、市長が率先して市内各所にタブノキを植えたとか。前回ご紹介したカシ類といいタブノキといい、やはり防火上は常緑広葉樹がいいようです。
墨田区の陸軍工場跡地に逃げ込んだ4万人のうち3万8千人が亡くなったのに対して、その3km南にある岩崎家別邸に逃げ込んだ2万人は無事だった。工場跡地は4万平方kmもの広さがあり、周囲は板塀で囲んであったのに、避難した人たちの荷物に火の粉が舞い落ち、1時間足らずで95%の人が死亡。一方、岩崎家別邸は周囲が樹木で囲まれていたため、雑踏に踏まれて赤ちゃんが一人亡くなった以外は死者がなかった。
こういう事例を知ると、街路樹であれ工場の緑化であれ、樹木の大切さを再認識します。
(タブノキ。イヌグスという別名どおりクスノキの仲間)
また、1976年10月、山形県酒田市で1700戸が全焼するという大火が発生しましたが、大きなタブノキを2本植えていた本間家という旧家は類焼を免れたそうです。
以来、酒田市ではそれを教訓にして、「タブノキ1本、消防車1台」を合言葉に、市長が率先して市内各所にタブノキを植えたとか。前回ご紹介したカシ類といいタブノキといい、やはり防火上は常緑広葉樹がいいようです。
樹はホントにいろんなところで役に立ちますね。
このようにその用途に合わせれば、より一層・・・
バイオディーゼル燃料の原料を作るために、インドネシアやアマゾンで大量の樹木を伐採している現状は、本末転倒も甚だしいと怒りを禁じえません。
何かの時に役立ててください。
環境にいい燃料を作るために、森林を伐採する…。訳が分かりませんね。
日本では、取り壊した住宅の廃材からバイオ燃料を作る試みが行われている、というニュースを以前に見たことがあります。その後どうなったのかな?
常緑広葉樹の葉は確かに、見た目からして火に強そうですね(笑)。
もちろん、見た目なんて曖昧なことで話しておられるのではないのは
分かって記事を読んでいるのですが・・・