60年前の今日、世界最古の木造建築・法隆寺の金堂が焼失しました。この災害を契機として、翌年に「文化財保護法」が制定され、昭和30年には1月26日を「文化財防火デー」にすることが定められました。それにちなんで、今日は昔の消防ポンプをご紹介します。
下の写真は、宇治市の消防本部に飾られている「竜吐水(りゅうどすい)」。放水する様子を竜が水を吐く姿に例えた勇ましい名前です。
(一番上の右向きの筒から放水されるようです)
うちの近くにあるお寺で使われていた木製の消防ポンプで、安政3年(約130年前)に製作されたもの。水槽部分の材はおそらくコウヤマキでしょう。昔の水道管や風呂桶に使われた水に強い木材です。腕木部分はカシ類だと思います。
案内板によると、こうした装置は享保年間(1716年~1735年)にオランダから渡来したと推測されているそうです。左右の腕木を交互に上げ下げしながら、その圧力で水を噴射するという仕組み。
放水距離は20mくらいですが、当時は現在のように放水で消火するのではなく、周辺の家屋を壊して類焼を防ぐという方法なので、この「竜吐水」は火消しの衣類に水をかけるのが主な目的だったようです。
わが家は先日、火災報知機を2ヶ所取り付けました。みなさんも火の用心を心がけてくださいね。
下の写真は、宇治市の消防本部に飾られている「竜吐水(りゅうどすい)」。放水する様子を竜が水を吐く姿に例えた勇ましい名前です。
(一番上の右向きの筒から放水されるようです)
うちの近くにあるお寺で使われていた木製の消防ポンプで、安政3年(約130年前)に製作されたもの。水槽部分の材はおそらくコウヤマキでしょう。昔の水道管や風呂桶に使われた水に強い木材です。腕木部分はカシ類だと思います。
案内板によると、こうした装置は享保年間(1716年~1735年)にオランダから渡来したと推測されているそうです。左右の腕木を交互に上げ下げしながら、その圧力で水を噴射するという仕組み。
放水距離は20mくらいですが、当時は現在のように放水で消火するのではなく、周辺の家屋を壊して類焼を防ぐという方法なので、この「竜吐水」は火消しの衣類に水をかけるのが主な目的だったようです。
わが家は先日、火災報知機を2ヶ所取り付けました。みなさんも火の用心を心がけてくださいね。
それにしても、近所の火事のために壊される周辺の家屋はたまりませんよねえ。みんなのために泣く泣く・・・ということで納得されていたのでしょうか。
設備はよくなった現代ですが、火災の最も多い原因は「放火」。
昔なら火あぶり磔だった重罪なのに、長い期間に渡り毎年火災の原因第1位とは・・・。江戸時代なら考えられないことでしょうね。
scopsさんは消防団で活動されているのでよくご存知なんですね。
三室戸寺は私の家のすぐ近所です。世が世なら、類焼を防ぐために、私の家も壊される可能性があるということですね。
火で燃えるか、燃える前に取り壊されるか、見ている家主にとってはたまらない状況でしょう。
そういえばうちも火災報知機をつけないと・・・
木造だし・・・
コウヤマキは材として使われることもあるんですね。
私が覚えていないだけかもしれなくて申し訳ないですが、
こちらのBLOGでコウヤマキの材が出てきたのは初めてでした。
コウヤマキの材を単独で採り上げるのは初めてかも知れません。この木は耐水性が必要な所に使われるようですね。
あと、スサノオノミコトが「コウヤマキは棺桶に使え」と指示した話が「日本書記」に出てきます。
自生しているコウヤマキは見たことないです。植物園でしかお目にかかれないですね。
和歌山県の高野山に行けばたくさん見られるようですが。