肖像画などで知られるイギリスの画家ジョージ・フレデリック・ワッツ(1817-1904)は愛鳥家で、少数ながら鳥を描いた作品を残しています。まず、20歳のときに描いた『傷ついたアオサギ』。
当時、ヨーロッパの鷹狩の獲物はアオサギで、そのことに心を痛めたワッツは本作によって鷹狩に疑問を呈しました。鳥屋に展示されていたアオサギの美しさに魅了されて購入し、それを題材に描いたとのこと。
少年時代に飼っていた小鳥を誤って押しつぶしてしまうという経験があり、それが鳥への愛情を育んだようです。

アオサギの向こうに描かれているのは、馬に乗って鷹狩をする人物。花鳥画の伝統がある日本とは違って、ヨーロッパではこれほど大きな構図で鳥を描いた作品はまれです。それだけに、傷ついて横たわるアオサギは当時の欧州人に衝撃を与えたようです。
晩年には『献呈』を描いています。羽根をむしり取られた小鳥の死骸が祭壇に置かれ、その前で天使が顔を両手で覆って嘆いているという構図。

副題は「美しいものを愛し、鳥の命と美しさの無分別で残酷な破壊を嘆くすべての人たちに捧げる」。当時、女性ファッションとして鳥の羽根を飾ることが流行し、多数の鳥が捕獲されたことに抗議する作品です。結成されたばかりの鳥類保護協会(後の王立野鳥保護協会)のリーフレットにも使われたそうです。
当時、ヨーロッパの鷹狩の獲物はアオサギで、そのことに心を痛めたワッツは本作によって鷹狩に疑問を呈しました。鳥屋に展示されていたアオサギの美しさに魅了されて購入し、それを題材に描いたとのこと。
少年時代に飼っていた小鳥を誤って押しつぶしてしまうという経験があり、それが鳥への愛情を育んだようです。

アオサギの向こうに描かれているのは、馬に乗って鷹狩をする人物。花鳥画の伝統がある日本とは違って、ヨーロッパではこれほど大きな構図で鳥を描いた作品はまれです。それだけに、傷ついて横たわるアオサギは当時の欧州人に衝撃を与えたようです。
晩年には『献呈』を描いています。羽根をむしり取られた小鳥の死骸が祭壇に置かれ、その前で天使が顔を両手で覆って嘆いているという構図。

副題は「美しいものを愛し、鳥の命と美しさの無分別で残酷な破壊を嘆くすべての人たちに捧げる」。当時、女性ファッションとして鳥の羽根を飾ることが流行し、多数の鳥が捕獲されたことに抗議する作品です。結成されたばかりの鳥類保護協会(後の王立野鳥保護協会)のリーフレットにも使われたそうです。
アオサギは傍に来れば結構大きな鳥です。猛禽はさらに大きい、近くで見たことが無いので実感とまではです。
蒙古の方達の鷹狩りはテレビで見ました。アオサギよりは大きいのかな程度の印象しか、今は持っていません。
他の命を戴かないと生きていけない私たち、鳥だけではないですね。飼育動物も野生動物もです。菜食主義者の人も、植物の命をですから。
生まれたら死ぬ、誰かの役に立って居れば良いのですが---。午前中はお寺の彼岸会の法話でした。
考えてみれば、自分の楽しみのために鳥や動物を狩るというのは、人間のエゴですね。食料確保のためなら許されると思いますが。