樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

鳥がシンボルの大学

2016年11月03日 | 野鳥
ノーベル賞を受賞された大隅良典さんの記者会見を見ていて、私は話の内容よりも、バックパネルにプリントされたツバメのマークが気になりました。調べてみると、ツバメは東京工業大学のシンボルなんですね。



同学のホームページには以下のように書いてあります。
本学のシンボルマークは、東京美術学校教授であった堀進二氏の図案によるもので、工業の「工」の字につばめの「大」の字を図案化して配しています。「工」の字は窓を象っており、学窓の意味をも象徴しています。また、「つばめ」は「瑞鳥」として古くから慶ばれているものです。
野鳥の会の会員なので一般の方よりも鳥には詳しいつもりですが、「ツバメは瑞鳥」という話は初耳です。昔から農業にとって益鳥なので、そういう解釈もあったのでしょう。少なくとも、今回のノーベル賞受賞にとっては瑞鳥だったわけです。
「鳥をシンボルマークにする大学は少ないだろうな」と思って調べてみると、意外にもいろいろありました。
まずは、信州大学。イニシャルのSと信州の大空を雄々しく舞う鳥をモチーフにしてデザインされたそうです。



3枚の羽は「教育」「研究」「社会貢献」を象徴しているとのこと。このマークは公募によって決定されたもので、長野県出身でアメリカ在住の日本人グラフィックデザイナーの作品だそうです。
上智大学のシンボルマークも鳥、というかワシ。



カトリック系の大学らしく、中世ヨーロッパの紋章に似ています。「真理の光を目ざして力強くはばたく鷲をかたどった」らしいです。
京都にも鳥をシンボルにした大学がありました。京都外国語大学。



ハトと地球がモチーフですからおおよその想像はつきますが、「言語を通して世界の平和を」 という理念を表しています。
長くなるのでこのへんでやめておきますが、東京学芸大学や一橋大学のシンボルマークにも鳥が登場します。さらに詳しく調べれば、鳥をシンボルにした大学はもっとたくさんありそうです。
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ツバメ (ume)
2016-11-03 15:23:27
こんにちは。
コメントは久しぶりですが
いつも楽しみに読ませていただいて
おります。
ノーベル賞のときのツバメは
わたしも気になってました。
取り上げていただきうれしいです。
わたしが住む北信濃では、ツバメは福を呼ぶと言われ、巣がかけられた家は大切にする風習があります。農家が多いからでしょうか。
それにしても
信大のシンボルマーク、地元なのに
全く知りませんでした〜。
鳥だったんですね。
umeさんも (fagus06)
2016-11-04 08:40:31
ツバメのマークが気になっていましたか。
やっぱり、ツバメは瑞鳥という扱いをされているのですね。
信州大学のマーク、なかなかいいじゃないですか。機会があったら、マークの入ったグッズを見てみてください。
いつも楽しみに読んでいただいて、ありがとうございます。
Unknown (guitarbird)
2016-11-05 13:08:37
こんにちわ
この記事を読んで、いつか樹木がシンボルの大学も調べられるのかな、と思いました。

ノーベル賞絡みでいえばボブ・ディランの「風に吹かれて」には鳩が出てくるのでディランのシンボルは鳩がいいかな、と思いました。
さすがギタバさん (fagus06)
2016-11-07 07:53:33
鳥がシンボルの大学を調べた後、樹木がシンボルの大学を調べました。見通しですね~(笑)。
近いうちにその記事をアップします。
ボブ・ディランのノーベル賞受賞騒ぎ、私は最後までディランが無視し続けるのかなと思っていました。その方が彼らしいとも思っていました。
これまでにも、作家のサルトルなどノーベル賞を拒否した人が4人もいるそうですから…。
結果的には受賞するというので、少しガッカリしました。授賞式には現れるんでしょうか。

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