樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

馬鹿の蜂蜜

2007年09月24日 | 木と飲食
東京の銀座で蜂蜜を採取していること、ご存知ですか? 私もテレビで知ったのですが、NPO法人「銀座ミツバチプロジェクト」のホームページによると、スタートした昨年は150kg、今年も200kgの蜂蜜が採取できたそうです。
銀座のビルの屋上でミツバチを飼育して、4月のソメイヨシノ、5月上旬のマロニエ(セイヨウトチノキ)、5月下旬のユリノキなど、街路樹や近くの公園の樹木の花から蜜を集めているとか。その銀座ブランドの蜂蜜は近くのレストランやお菓子屋さん、バーなどで使われています。花が咲く街路樹があれば、都心でも蜂蜜が採れるんですね。ちょっとビックリしました。
私がいつも口にしている蜂蜜は、栃の森に行った帰りに地元の蜂蜜屋さんで買うトチノキの蜂蜜。写真の1.2kg入りの大瓶が、以前は3,000円でしたが、2年連続で500円ずつ値上がりして今は4,000円。それでも街で買うことを思えば安いです。私は1本しか買いませんが、仲間の一人は毎年3本買い込んでいます。

         
      (ブランド名も何もなく、ただ「純粋蜂蜜」。素朴でしょ?)

スーパーで売っている安物の蜂蜜は(多分水飴が混ぜてあるのでしょう)ただ甘いだけですが、この蜂蜜はほのかに野生的な花の匂いがします。最初は少し抵抗がありましたが、今では私の蜂蜜のスタンダード。約10年間、ほぼ毎朝トーストに塗って食べています。
しかし、中味はおいしいのに、瓶のラベルはひどいな~。花はいいとして、トチノキの葉は掌状複葉なのにカエデのような分裂葉になっている。しかも、実物は5枚か7枚の奇数なのに、描かれている葉は6枚。今度、蜂蜜屋のおじさんに忠告してあげよう。
トチノキの蜂蜜がなぜ「馬鹿の蜂蜜」かについては、こちらをご覧ください。トチノキを馬鹿にしているわけではありません。大好きな樹なので、新しいメールアドレスにその英語名を使ったほどです。
コメント (4)
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