樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

象のおかげ

2007年09月17日 | 木と鳥・動物
庭用のテーブルが壊れたので、ガーデニングのお店で物色しました。
目についたのが「チークのガーデンテーブル 半額 9,800円」。妻は「絶対これ!」と商品から離れません。私は「5,000円程度」と思っていたので迷いましたが、「チークは水に強いから雨ざらしの庭でも長持ちするだろう」と奮発しました。

       
   (買った時は汚れていたので、サンドペーパーで磨いてニスを塗りました)

チークは世界的な優良材で、水に強いので昔から船の甲板に使われてきました。また、マホガニーやローズウッドなどと並ぶ高級家具材でもあります。
原産は東南アジア。ミャンマーでは、「家を建てるのも、飼い葉桶も、豚小屋も、斧の柄、鍬の柄、杓もチーク」と言われるほど用途の広い木です。
テレビや雑誌でご覧になったことがあると思いますが、現地ではこの材木を象に運ばせています。スギやヒノキの倍くらい重いので人力では負担が大きいのでしょう。ミャンマーにはチークの運搬方法を教える「象の学校」があって、9年間トレーニングしてから実際の仕事をさせるそうです。職業訓練としては長いですね。
私が買ったテーブルのチーク材も、きっと象が運んでくれたんでしょうね。ありがとう~。

という記事を書き溜めた後、先日NHKで象使いのドキュメント番組が放映されました。タイではチークが伐採禁止になったために、象使いは隣のミャンマーで出稼ぎするか、観光産業で生き延びるしかないそうです。
コメント (2)
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