下の写真は、ファミリーレストラン「デニーズ」の割り箸です。包装フィルムには、「森林資源を大切にしています。杉の建築材として使用しない部分を”お箸”として有効活用しています。」と書いてあり、中には最初から2本に割った箸が入っています。
この割り箸は、日本のスギの端材を中国に輸出し、現地の工場で箸に加工して日本に再輸入しています。なぜ、そんな回りくどいことをするのか、というのが今日のお話。
「マイ箸」がエコ運動の一つとしてブームになっています。現在、日本で使われている割り箸のほとんどが中国製。日本製の割り箸がスギの端材(丸太から角材を取った後に残る弓状の木材)を利用するのに対して、中国製の割り箸は材木(主にシラカバ)をカツラむきにして板状にし、型抜きするという方法で作られています。これが森林破壊につながるというので、一部のエコロジストが「マイ箸」を提唱しているのです。
ところが、日本の林業を守る立場からは反論が上がっています。ただでさえ苦境なのに、これ以上割り箸を排斥すれば日本の林業や割り箸産業が崩壊すると言うのです。日本製の割り箸を普及させればいいのですが、コスト的に無理なうえに、日本の割り箸製造業はすでに疲弊していて増産能力がないとか。
そこで考えられたのがデニーズの割り箸。日本で生まれる端材を利用することで森林破壊を防ぎ、なおかつ日本の林業にも貢献します。往復の輸送代がかかるので、その分のコストダウンを図るために最初から割った箸にしてあるのです。それでも一般的な中国製割り箸に比べれば高いでしょうが、デニーズはあえてこの割り箸を採用しています。
(両方の色や木目は揃っていませんが、お箸としては十分です)
中国でも森林保護政策を採っているため、最近は材料のシラカバをロシアやモンゴルから輸入しているとか。割り箸の世界もグローバル化しているんですね。
中国政府は最近「割り箸輸出禁止」を発表したそうです。一時、炭でも同じようなことがありましたが、相変わらず中国製の炭は輸入されているようですから、割り箸も一筋縄ではいかないでしょう。
なお、割り箸に関しては『割り箸はもったいない?』という本が面白く、この記事もその受け売りです。著者の田中淳夫さんのブログは私も毎回読んでいます。
そこで知ったことですが、「日本製の割り箸をマイ箸にすればいい」という人もいるそうです。賢いアイデアですね。
この割り箸は、日本のスギの端材を中国に輸出し、現地の工場で箸に加工して日本に再輸入しています。なぜ、そんな回りくどいことをするのか、というのが今日のお話。
「マイ箸」がエコ運動の一つとしてブームになっています。現在、日本で使われている割り箸のほとんどが中国製。日本製の割り箸がスギの端材(丸太から角材を取った後に残る弓状の木材)を利用するのに対して、中国製の割り箸は材木(主にシラカバ)をカツラむきにして板状にし、型抜きするという方法で作られています。これが森林破壊につながるというので、一部のエコロジストが「マイ箸」を提唱しているのです。
ところが、日本の林業を守る立場からは反論が上がっています。ただでさえ苦境なのに、これ以上割り箸を排斥すれば日本の林業や割り箸産業が崩壊すると言うのです。日本製の割り箸を普及させればいいのですが、コスト的に無理なうえに、日本の割り箸製造業はすでに疲弊していて増産能力がないとか。
そこで考えられたのがデニーズの割り箸。日本で生まれる端材を利用することで森林破壊を防ぎ、なおかつ日本の林業にも貢献します。往復の輸送代がかかるので、その分のコストダウンを図るために最初から割った箸にしてあるのです。それでも一般的な中国製割り箸に比べれば高いでしょうが、デニーズはあえてこの割り箸を採用しています。
(両方の色や木目は揃っていませんが、お箸としては十分です)
中国でも森林保護政策を採っているため、最近は材料のシラカバをロシアやモンゴルから輸入しているとか。割り箸の世界もグローバル化しているんですね。
中国政府は最近「割り箸輸出禁止」を発表したそうです。一時、炭でも同じようなことがありましたが、相変わらず中国製の炭は輸入されているようですから、割り箸も一筋縄ではいかないでしょう。
なお、割り箸に関しては『割り箸はもったいない?』という本が面白く、この記事もその受け売りです。著者の田中淳夫さんのブログは私も毎回読んでいます。
そこで知ったことですが、「日本製の割り箸をマイ箸にすればいい」という人もいるそうです。賢いアイデアですね。