ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

すこやかな心でいるために

2007-10-22 07:14:03 | 脳みその日常
後輩などからたびたび相談を受けることがある。相談の動機はさまざま。将来が不安ということもあれば、自分に自信がないゆえに助言を欲してくることもある。まあ誰でも若い頃というのは程度の差こそあれ、ある種の情緒不安定の時期。仕方がないことなのだ。彼らからすればワシなんて悩むことのないノーテンキな人に見えるんだろうな。

確かにノーテンキなところはある。というより、どうでもよいと思ったことは気にしないだけのこと。くだらないことにいちいち付き合っていたら疲れちゃうからさ。

そうはいってもワシも生身の人間。健康保険証を使ったことがなくても気分的にヘコむことはある。そんな時はどうやって乗り越えるのか。以下、ワシなりの解決法をお教えしましょう。参考にしてくだされ。

●目的から目をそらす

そもそも情緒不安定になるというのは気持ちのコントロールを自分で操作できないことから生ずることが多い。イライラするのはそのせい。自分自身がパニックに陥っているので、この段階で当初の目的を達成するのは無理。それを押し殺して頑張ろうと思うのは無駄というもの。

こういう状態の時は目的とするものから一旦離れるのが吉。たとえば勉学で行き詰まっていたら机から離れてみるのだ。そして周囲を見回す。すると本来の目的とは異なるどうでもよいことが目に入ってくる。家具の上にホコリがたまっているのを見つけたり、本棚に収納されている書物の順番が気になり出したり…。

ひとつでも気になったことがあればすぐさまそれに取り組むと良い。腹が減ったなと思えばメシを食えば良いし、最近洋服を買ってないなと思ったらお出かけすれば良い。とにかく当初の目的以外のことに着手することが大切。そんなどうでもよいことに時間を費やすと遠回りになりそうだが、道草をすることで気分転換になり、結果的には当初の目的に集中できるようになる。ワシの場合はもっぱらドライヴだけどね。

●目標を低く設定する

「生き甲斐がない」とか「生きる元気がない」といったアリジゴクに嵌ってしまった人にはこの方法がオススメ。このアリジゴクは厄介な代物である。しかしこの症状の人の多くに共通する特徴はある種の理想をすぐに実現したいと思っているところにある。それも実現がかなり難しい理想だったりする。だいたい理想なんてものは健全な精神をもっててもなかなか実現できるものじゃない。

といってその理想を捨てろとは言わない。むしろ実現に向かってもらいたい。そのためにまず大切なのは現在の自分の置かれている状況を見つめてみること。つまりは現状の認識である。そこで今の自分に何ができるのかを考えてみる。理想(目標)に直接結びつかなくても、まずは外堀から埋めてゆくのが大事。簡単に言えば「今できることを、ひとつひとつクリアしてゆく」のだ。

ちょっとしたことでも構わない。その積み重ねが自信につながり、場合によっては新たな目標や興味が出てきたりする。人間なんてそんなものだ。だから、些細なことでよいからまずは行動を起こすこと。これがポイント。

●「誰かのためにやるのだ」と考えてみる

責任を負わされると、どんな人間もストレスを感じる。それは仕方のないこと。また、責任はないけれど、勝手に自分で悩みを抱え込んでしまうこともある。実はこれがストレスやプレッシャーの親玉なのだ。「責任重大だぁ~」「あぁ、どうしよう、参ったな」てな具合。

責任を感じるのは人として大切なことである。また困ったなと思うのも日常生活のなかではよくあること。でも自分のなかにストレスを溜め込んでも何の解決にもならんのですよ。むしろその責任や悩みを良い意味で他人に責任転嫁すると気持ちがラクになることがある。

くれぐれも言うが、それは他人のせいにするのではない。「与えられた責任を自分が放棄すれば、それを管理する○○さんが困るだろうな。だから○○さんのために頑張ろう!」とか「悩んでいる姿を○○さんが見たら暗い気持ちになっちゃうだろうな。だったら、○○さんが楽しいと思ってくれるようにこちらも明るい気持ちにならなくっちゃ!」と考えるのだ。

他人のことなんて考える気持ちの余裕はないという人もいるだろう。確かにそう思うよ。でも、敢えてそこで「いっぱいいっぱいになった自分の心」に他人というものを登場させるのである。そして心の中で自分の重圧を他人のせい(または誰かのため)と置き換えてみるのだ。こういう発想の転換ができれば仕事が捗ったり、悩みを抱え込むことも少なくなる。

「生きる元気がない」という人も実践してみたらよい。「○○さんのために生きよう」と思えたら自らをアヤめることはできなくなるよ。だって、○○さん、悲しむでしょ? ○○さんを悲しませちゃいけないよ。

●寝る(機が熟すの待つ)

以上の方法でも心が晴れない場合は、寝るのが良い。それもウンザリするほど寝たらよろしい。睡眠というのは人間の基本的な欲求のひとつなので、睡眠という欲が満たされればそれ以上寝たいとは思わなくなる。そうなった瞬間がまさに行動を起こす時だ。今まで無為に過ごしていた時間を取り戻すために頑張ろうという別の「欲」が出てくる。そんなものだ。

とりあえず、思いつくままに。
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