ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

クレモナの響き…か?

2004-08-07 13:24:32 | 音楽あれこれ
昨晩は、ミラノ・スカラ弦楽合奏団の演奏会に行く。
もう8回目の来日だそうだ。
へー、そんなに何度も来ていたのか。しらんかった。
アセアセ( ̄_ ̄ i)タラー

評判通り、確かに美しい音色だ。
楽員のボウイングも、きわめて自然だし。
ああ、楽器のせいかもしれないな。
マネジメントに確認していないが、おそらく12人すべての弦楽器はイタリア国内で制作されたものと思われる。
あの明るく美しい音色は、やはりクレモナの職人たちが作ったものと考えるのが妥当だろう。
だって、どれほどひっくり返っても、プラハの流派の音ではないからな。
だから、もうその音色を聴いただけで満足、満足。

昨夜はゲスト・プレーヤーとして、ヴァイオリンの渡辺玲子が出演する。
まあ、この人、テクニックには優れたものがあるが、なんであんなボウイングをするんだろうな。
いえね、弓のアップ、ダウンの「道筋」が違うんですわ。
だから、弓を速く動かすと、その軌跡はまるで「エックス(X)」のよう。
手首をよく観察してみると、ダウンの時に、手首を甲の側へ曲げるのが早いのと、腕を前に押し出すのが原因のようだ。
正直な話、ワシは弦楽器奏法には詳しくないので何とも言えないが、見た感じでは非常に無駄な力を使っているように思えてならない。
何事もそうだろうが、「ブレる」というのはあまりよい結果を生まないものだから。
それでも、なんとかなっているのは、きっとテクニックがそれを上回っているからに違いない。

それにしても、この人、シャベリからしてワシの苦手なタイプであーる(苦笑)
というのも、休憩のあとに、この人によるトークが少しあったのだが、そのトーンからして

「アタクシはプライドが高いのでございますことよ」

という雰囲気がプンプン。
まあ、それはそれで構わないんだが、もうちょっと愛想笑いぐらいしろよ。
昨日今日デビューした若手じゃないんだからさー。

それに、海外生活が長いのはわかるけど、だからといって何も、
「ツアー」を「トゥアー」とか、「コンサート」を「コンスァートゥ」みたいに発音しなくてもいいんじゃないか、と。
いや、つい原語読みになってしまうのは理解できないわけじゃない。
でもねー、なんかさ、そういうのを聞いてしまうと、つい背筋が寒くなるわけよ。

「アタクシは、スッペシャルな人間なんでござーますよ」

そのように、ワシには聞こえるんだが…
それって、ビンボー人のヒガミ? ええ、ええ、そうですとも。

ああ、でもね、ワシにとってキャラクター的に苦手な人であっても、演奏の内容と混同させませんからね。
そのへんはワシも一応「聴くプロ」だからさ。
あははは。
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