ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

ギザギザ洪水吐!…亀尾池

2022-04-01 06:57:03 | 和歌山(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。今回は和歌山県日高郡印南町古屋字亀尾(いなみちょうふるやあざかめお)にある切目川(きりめがわ)水系の亀尾池を訪れます。亀尾池はダム便覧には載っていませんが、和歌山県の作成した農業用ため池のデータベースには高さが17.0mと記されているので規模としてはダムに匹敵します。なので訪れようと思った次第。ちなみにリンク先にも出ていますが、亀尾池というため池は同町古屋字風呂ノ谷にもあるようです。しかしこちらは高さが9.0mなのでダムには該当しないので訪問しません。

さて、この亀尾池の特徴は何と言っても洪水吐の形にあります。まずはそれをご覧ください。なかなかないですよ、こんな洪水吐は。



忘れてました。アクセスは県道197号(黒潮フルーツライン)から入り、歩いて200mほどのところにありますが場所の説明が難しいので地図を載せておきます。亀尾池は写真中央の「+」印のところです。



見えてきました。これですね。



左岸、下流側から見たダムの様子は、こんな感じ。



同、貯水側からはこんな風に見えます。



左岸から見たダム上です。歩いてみましょう。



ダム上、中央から見た貯水側の景色。二股になっていて、左右の沢から水が流れ込んでここに溜まるようです。



一方、下流側は、こんな感じ。



記事の冒頭に示したユニークな形状の洪水吐は右岸寄りにあって、溢れ出た水はこの水路を通って流れてゆきます。



洪水吐に架かる橋を渡ると右岸です。振り返ると、こんな感じ。



右岸、貯水側から見たダムの様子。洪水吐のこの形状はどんな効果があるんでしょうねえ。



同、下流側から見た様子です。



で、亀尾池はいつ築造されたのかと思い、周囲をキョロキョロしてみると左岸にこんな石塔が。読みにくいですが「耕地整理事業俊(竣?)成碑」とあり、別の面には「昭和14年(1939年)○○」と刻まれています。



でも、それにしては洪水吐が新しいのでどういうことなんだろうと思案。もしかすると改修工事が行なわれたのかなと思い、下流でたまたま出くわした農家の方に聞いてみました。

「すみません、上流にある亀尾池なんですが、もしかして改修工事されたんでしょうか?」
「あー、やったね」
「それはいつ頃?」
「うーん、2年前だったかな…」

ということは、2020年に改修工事が実施されたということになります。念のため調べてみると2019年7月23日に改修工事の入札が完了している(参考)のでこの証言はほぼ間違いないと思います。

これで記事を終わらせようと考えていた矢先、むむむの情報が! というのも、地元印南町が作成したため池ハザードマップを見ると当該の亀尾池の高さが「9.0m」と表示されてるじゃありませんか!(参考

いや、ちょっと、これじゃあ最初にダムに匹敵するなんて書きましたが、その条件を満たさないじゃないですか。前提条件が覆されてしまった…。どうする、ワシ。この記事をなかったことにする?

うーん、でも、せっかくここまで書いたし、洪水吐の形状もユニークだから特別にアップすることにしました。

(教訓)
公式データも鵜呑みにしてはならない!必ず検証すべし!
コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (murasaki)
2022-04-01 10:05:07
はじめまして、murasakiです
フォローさせて頂きましたので宜しくお願いします
4月1日🌸。
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コメント、ありがとうございます (bestintimacy)
2022-04-01 11:45:15
murasakiさん、こんにちは。
ご丁寧にご連絡いただき、ありがとうございます。
現在、当ブログは毎日更新していますのでお楽しみいただければと思います。

本日はエイプリール・フールですが、ウソじゃないですからね〜(笑)
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