ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

いつ菊を咲かせるか…

2014-08-29 07:57:47 | 脳みその日常
神奈川県のとある生花店で聞いた話。そのお店は葬儀社も兼ねているので葬儀用の花を準備し、式場へ運ぶそうです。まあ、それくらいのことは誰でも知っています。しかし、そこから先の話は業者じゃないと知らない話。

つまり、花を届ける地域によって異なる状態の花を届けなければならないのだとか。例えば、ある地域ではまだつぼみの状態の菊を式場へ持参するのだそうです。当然葬儀の際に菊は咲いていません。でもその地域ではそれが当たり前。葬儀が済んだ後でも菊が咲き続けることに価値があると考えているからです。

だから、そうした地域の葬儀に満開の菊をもっていったら業者はめちゃくちゃ怒られる。「こんな菊はすぐに枯れてしまうじゃないか!」「使い物にならんだろ!」と。

そうかと思えば、別の地域では真逆。すなわち、その地域の葬儀では満開に咲いた菊を用意しなければならない。つぼみの状態の菊を持っていこうものなら、これまた怒られる。「咲いてもいない菊を持ってくるとは何事か!」「祭壇が栄えないじゃないか!」と。

要するに、この地域では葬儀の「その瞬間」を重んじるのです。だから満開の菊が求められるということなのでしょう。

そんなわけで、生花店の人たちは地域ごとの特性を熟知しています。そうしたことを知らないと商売にならないからです。

ジャンルが違うと、ホント、知らないことってありますよね。たまたま立ち寄った生花店で聞いた話でしたが、地域によってそれほどの違いがあるとは知らず、新鮮な発見でした。
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