ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

ここも鉱毒対策のための…菖蒲川ダム

2021-10-13 07:28:32 | 山形(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。えー、今回は山形県上山市菖蒲(かみのやまししょうぶ)にある最上川水系の菖蒲川ダムを訪れます。アクセスは県道263号から「菖蒲の大杉」の看板のある道を入って行きます。しばらく行くと右側にダムへ降りる道があり、そのまま行けば到着します。

右岸から見た様子です。なんとも目立つ色使いですね。



その降りたところにスペースがあるのでクルマはそこに止めましょう。この正面にあるのが案内板です。菖蒲川ダムも蔵王に近いこともあり、一昨日の記事で書いた生居川(なまいがわ)ダムと同様に鉱毒対策事業として築造されたものです。着工は1967年11月、完成は1973年3月。このように説明看板があると見学者にとっては理解しやすいんですけどねぇ。





さて、ダム上を歩くんですが、右岸から歩き始めてすぐのところに小道があります。その先にあるのは菖蒲川ダムの管理事務所。





再びダム上に戻ります。左岸のほうを見るとこんな感じ。進みましょう。



するとダム本体には「菖蒲川ダム」のプレートと、



「昭和42年(1967年)11月着工 昭和47年(1972年)3月竣功」のプレートが嵌め込まれています。あれれ、着工年月は先ほどの案内板と同じですが、竣功と完成の年月が異なっています。これは文字通りに解釈すると竣功と完成は意味が違うってことなんですかね。わかりませんが。



ダム上、中央から見た貯水側の景色です。



よく見ると網場(あば)に草が生えちゃってますね。すごい生命力!



一方、ダムの真下はこんな感じ。高さは31.1mなので怖さは感じません。



下流側の遠景です。山の中にいるって感じでしょ? ん、まあ、確かにそうなんですが。



対岸(左岸)に来ました。振り返るとこんな感じです。



改めて右岸にある「あらまし」を見直してみました。すると諸元表の「型式」には「重力コンクリートダムとフィルダムの複合ダム」と記されています。ああ、それでダム上の様子が通常のコンクリートダムと異なる理由が理解できました。つまり、最初見た時はてっきりコンクリートダムだと思っていたのですが、それにしてはダム上がやたらと長く伸びていたからです。

コンクリート部分は終わっているのにダム上の通路はまだ終わらない…。なんとも不自然だなと思ったわけです。複合ダムということを考慮するとフィルダム部分のダム上が繋がっているのは当然なんですね。だから菖蒲川ダムのダム上というのは高速道路によくある照明灯みたいな部分全部がそうなんですよ。納得しました。
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