ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

ありがとうございます?…犬上川ダム

2021-11-27 07:05:20 | 滋賀(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。今回は滋賀県犬上郡多賀町萱原(いぬかみぐんたがちょうかいはら)にある淀川水系の犬上川(いぬかみがわ)ダムへ向かいます。アクセスは国道306号から「永源寺」方面の看板を曲がり、県道34号をずっと行くとダムの左岸に到着します。

到着したはいいんですが、犬上川の左岸は木に覆われていて「ご尊顔」はちょこっと見えるだけ。



県道を登ってくると最初に目に入るのが「犬上川ダム管理事務所」の建物。ダムはすぐ上流側にあります。





ダム横に来ました。下流側から見たダムはこんな感じ。



ダム横の近くには水利使用標識があります。逆光でうまく写っていませんが、発電を目的とする関西電力が管理するダムであることがわかりますね。



その傍には意味不明の杭。一体何に対して感謝しているんでしょうね。こちらとしては「いいえ、どういたしまして」としか言えませんけど。



上流側からダムを見るとこんな感じです。水面に浮いている網場(あば)の位置からすると発電用の取水口は左岸側にあるように推測されます。



これがダム上です。歩いてみましょう。



ダム本体には「昭和22年(1947年)3月竣功」と記されています。



ダムの中央にある本体にも水利使用標識。こちらは灌漑が目的とあり、滋賀県が管理しているんですね。



ダム上、中央から見た貯水側の景色。



一方、ダムの真下はこんな感じ。



下流側の景色。当該ダムが山の中にあることを実感します。



対岸(右岸)に来ました。振り返るとこんな感じ。



対岸の親柱にも竣功年月が記されたプレートが嵌め込まれています。



そして「犬上堰堤」と刻まれたプレート。管理所の職員に聞いたところ、建設当初はそう呼ばれていたそうですが、犬上川に築造されたダムなので現在は「犬上川ダム」が正式名称だそうです。



右岸には谷口久次郎(たにぐちきゅうじろう:1886-1973)の揮毫による石碑。谷口は1958年から1966年まで滋賀県知事を務めた。従ってこの石碑が建てられたのはその期間であることがわかります。



さらに犬上川ダムの諸元のようなものが記された石碑。起工は昭和9年(1934年)5月ですが、第二次世界大戦勃発のため資材不足となり建設は中断。そして昭和21年(1946年)12月に完工したと記されています。ダム本体の竣功年月と一致しませんが、これはどういうことなんですかね。また、当時83才の大橋源太郎(おおはしげんたろう)さんの揮毫なんですが、この人はどういう経歴なんでしょうね。職員に聞けばよかったな。こちらのサイトによれば1965年に『犬上ダムの出来るまで』という書籍を自費出版しているようですが。



ありがとうございます。ありがとうございます。
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