ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

解説をしない解説者

2006-02-26 05:56:06 | 脳みその日常
このところのオリンピックを見ていて思うのは解説者の熱狂ぶり。実況するアナウンサーが「壊れる」のは許せる。しかし冷静であるべき解説者までが

「よし!いけるぞ!行け、行け、行け~!!!」

などとシャウトするのはいかがなものか。

気持ちがわからないのではない。たぶん解説者は現役時代に選手だったから、ついコーフンしてしまうのだろう。でも、コーフンするのは競技を見ている視聴者なのだ。アンタまで一緒になってコーフンしてどうする。

解説者は、いかなる状況においても冷静でなければならない。なぜこの演技もしくは試技が素晴らしいのか、どこに欠点があるのかを説明するのが解説者の仕事ではないのか。その解説を聞いてシロートである我々はなるほどと納得するのだ。なのに視聴者と同じスタンスで応援するのであれば解説なんて必要ない。

NHKは今回のオリンピックではそれぞれの競技を放映する前に各競技についての説明をした。このやり方は視聴者にとってとてもわかりやすかった。つまり、解説者というのは競技中にそういう具体的なルールなどを説明するのが役割であって、コーフンするために呼ばれたのでないことを肝に銘じるべきである。
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