湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

地域就労支援PJの11/30企画打ち合わせ/地域就労の素地を耕すこと

2007-11-13 06:10:07 | 引きこもり
相模大野の打ち合わせのあと、鶴川へと向かった。状況は重い。追い詰めてはいけないと関係者を説得。

缶ポタージュをゆっくりと飲んだ。ため息が出るときは、これが一番安い処方。

持ち出したノートパソコンで、夜のミーティング用の資料を打ち込む。地域就労支援PJは、公的な活動だ。「街の中へ(ひとの輪の中へ)」を障害者就労の基本枠として押さえつつ、「もうひとつの就労(社会参加的就労・地域就労)」を描き出していく。その彼方にセイフティネット(実務者ネット)形成と当事者活動育成を見込んだ、関係者の結集と官民協働の契機を図るそれが地域就労支援PJの役割と限界なのだと書く。

この活動はトップダウンの活動となるから、当事者の日々の困難と解決への模索が基調の親御さんの活動とは、ずれている。実際、目前の問題は山積しており、火急の課題もある中、なぜいまここに、この活動がと問われるのは必然である。

だがここにもうひとつの側面が浮かび上がってきた。山積する問題に(例え援護射撃であろうと)関与したり、火急の問題に口を挟むようになると、支援者は関係者の選別を受ける。その関門を越すためには、「同士的信頼」や「高度な有用性」が問われる。日々同じ地域で活動をしていながら、現場をともにしない活動はお互いに見えていない。ならば「私は信用に足る人間です」と証明できようか。されば皆に広げられる「有用性」に磨きをかけることがもうひとつの証と信じてきた。この選択が関係者に問われている気がする。

たとえば、格差社会が広がって、正規雇用が効率の悪い人材を拒否するがゆえに、再就職の道が閉ざされ、非正規雇用の層に固定化されていく。障害者雇用がその中で低賃金労働の担い手として、福祉予算削減の口述として使われていくというような、社会に網をかぶせる現状「分析」の認識は、就職先がないとか、職場になじめないというような課題と無縁ではないが、ただ「捕らえ返し」の世界だから、生の課題と直接結びついてはいない。実の課題と直に結びついていないから、支援者は究極はよそ者である。その者が成し得ることは、当事者の疑惑の試練を越えながら生活・苦楽を共にすること、それに、観察の目をもつことだ。

私個人が何者か問われるときは「切り捨てられるか、残るか」の関門にあるということであると同時に、提案が「じゅげむ」のような、ただ長大なわからなさとして反映している証左といえる。「全世界が平和でありますように」という言葉が誰にも否定されない言葉でありながら、だからどうなのだという実践不在批判の言葉に切り捨てられる。私が問われている問いは、それとの類似の次元そのままではないのだ。私たちの子どもを任せることができる相手なのかという、ひとと内容の評価判定が始まっているのだ。

当日の資料作成は混迷した。ぎりぎり間際に仕上げて配布に間に合ったが、提案を書くに至らなかった。次回11/30の集まりは、PJのトップダウン的性格と、地域就労を支える官民協働の素地をつくる懇談方針の評価をめぐって、話し合いが続く。キャパのない現状の中に、姿のまだ生れ落ちていない「地域の自主活動の価値」が拮抗している。いわゆる障害児者家族に対して、ICF的な統合分類を経た非正規雇用をめぐる若年者就労のセンスは、残念ながら質の仲介者となる引きこもり支援活動の支援は得られない。いまだ従来の精神の枠組みにいる既存陣営は役不足。境界圏に位置する軽度の若手の活動にその可能性を描く「わーく」などの微弱な試みが、養護高等部卒業以降の青年の生きる場と合流することを願う。言葉は無力だ。しかし実践が先方に見えない今、その言葉で誠意、書き尽くしていく以外、ないだろう。

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今夜の傾聴は、ある身体中途障碍の成人男性の再就職の件だった。某ハローワークへの取次ぎですみそうだ。これはボラではなく仕事の方。

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我が家の家庭ごみは、私が早朝就寝なので夜明け前後に出す。いつもは空が明るいのに、まだ真っ暗。大きな袋にゴミ捨て場のネットをかけて、街路灯の明かりの上の闇をにらむ。にらんでどうすると思うが、時だけは確実に過ぎ去っていくのがわかる。20年目だよ、折れるわけにはいかないのですよ。

夜間傾聴:####
     駒沢公園君(仮名:久しぶり)

p.s. 牧田敬子さんのレシピは、切れ味がいい。これを習得していくと商売にも使えそうだ。お勧め。
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