日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

掲載ゼロ

2016年01月31日 | エッセイサロン

 昨年の流行語大賞に選ばれた「トリプルスリー」、プロ野球で1人の選手が1シーズンに打率3割、本塁打30本、盗塁30、それぞれを超えた成績を残したことを表す言い方。専門家によると打率と本塁打は3割と30本を同時に達成できるが、盗塁30以上を同時に達成するのは難しいという。

 プロ野球選手の打率3割といえば、鍛えて鍛えて努力した素晴らしい成績と思う。しかし、見方を変えると、鍛えて鍛えた結果「7割は凡打や三振じゃあないか」となる。読者の新聞投稿が掲載される確率は2割から3割という。やはり7割か8割りは没、野球でいう凡打や三振と同じことになる。

 こうして慰めを書くのは1月の投稿は採用されず掲載無し。野球の打率に置き換えれば全打席が三振か凡打だったことになる。投稿を初めて9年と5カ月、採用ゼロの月は何度もあるが、1月のそれははじめての気がする。年初めにふさわしい題材なので多少の気負いもあって投稿したことで内容に平静さを欠いていたかもしれない。未熟の2字が浮かぶ。

 岩国エッセイサロンの同人誌「花水木」については何度も紹介させてもらった。新聞掲載されると同人誌に収録され末永く残る。会員は良いエッセイを創作し収録されるよう、人・自然・社会などあらゆるものを感性鋭く観察し、自分にふさわしいテーマを選んでいる。掲載ゼロは、この初心に返れという年の初めのお告げと感謝し、読んでもらった人の気持ちを爽やかにできる創作へ気持ち新たに取り組む。
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「雑」扱いの年金

2016年01月30日 | 生活・ニュース
 

 国民の権利と義務につては憲法第3章に規定されている。中学校で習った、働いて給料を得て税金を納め子どもに教育を受けさせる、つまり勤労・納税・子どもに教育を受けさせるという3つの義務が国民には課せられている。さまざまな事情から義務を果たせない人も多い。権利について生存権や基本的人権、参政権など戦前にはなかった独立した権利が幾つもある。これに逆行する草案もあることは知っておきたい。

 権利の一つ参政権で大きな改革が行われた。選挙権の20歳以上が18歳以上に引き下げられ、今夏の参院選から実施の予定になっている。若い層の意見がどう反映されるか関心をもって見守りたい。選挙権を得るということは、これからは義務もそれなりに意識して果たさねばならない。

 円満に定年退職しても納税の義務からは卒業できない仕組みになっている。働いていないが年金を受給している。年金は収入も所得も確定申告では、不動産や利子、配当収入などと区分けされ、「雑」扱いとなっていて、雑草や雑念などのように有用でないものの扱いのようだ。有用でないならきっぱりと無税扱いにならないものかと、夢のような空想をしながらも「義務」を果たすべく確定申告の準備をする。

 申告準備といっても収入は年金だけで簡単なもの。社会保険料、生命保険、医療費、基礎に配偶者特別の各控除を記入するだけ、国税庁の申告書作成コーナーを使えば簡単にできる。今回から公的年金・給与収入専用のページが設けられている。初使用になるかと思ったマイナンバーの記入は次回の申告からになる。使途に悩むほどはないが還付がある。その行先を考えるのもまた楽し。
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2度目の勤め

2016年01月29日 | 生活・ニュース


 小さな梅の花が咲いた、と騒ぐことではないが、これまでと同じように2度目の勤めを果たした姿は、小さいけれども凛としている。最初の勤めはミニ門松で松・竹・梅という3役の一つとしての重責。ミニ門松は孟宗竹の一節を使かっで、正月飾りとして床の間や玄関への置物として喜ばれる。

 例年、ミニ門松では梅の花が開かない。門松を解体した後は花瓶に生けておくと、街で梅の開花が報じられるころになるとそれが聞こえるのか、つぼみが膨らみ始める。そうなると「いつ咲くか」と老夫婦の関心を引く。咲くかなと思わせた矢先の大寒波で足踏みをしていたが、小さな白梅としてお目見えした。古からの言い伝えで、紅梅は華やかで美しいが、白梅の気品には及ばないという。

 「梅は咲いたか桜はまだかいな」と端唄にある梅と桜、どちらも日本を代表する花で美しいもの、またよいものとして並び称されている。だが「桜切るバカ梅切らぬバカ」「梅は下から桜は上から」「梅と桜の婀娜(あだ)くらべ」などその性質の違いを嫌みの無い口調のいい言葉で知らされる。

 我が家に梅の木はないが、花瓶にさした小枝は何の伝わる遺伝子もないのに毎年代わりを勤めてくれる。今年は何色かと咲くのを待つのも楽しみだ。出来るだけ室内の暖かい所に置く。梅は奈良時代に原産の中国から渡来したという。そんな歴史の中で盆梅のような観賞系と実を採る実用系にどうして分かれたのだろう。そういえば政界に咲いた花に虫がつき大変なことになっている。小さいが花瓶の梅はしっかり見守ってやろう。
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悪名残すとも

2016年01月28日 | しっちょる岩国


 戦国時代の下克上を負けた側から描いた歴史小説「悪名残すとも」(吉川永青著 角川書店)は、山口を本拠とする大内氏の筆頭家老、陶隆房(晴賢)の「下克上をした自分が下克上で倒される」ことを題材にした作品。物語は1540(天文9)年、陶隆房が1万の兵を率いて、尼子氏に責められる大内氏配下の毛利元就の援軍に参じた時の出会いから物語は始まり、1555(弘治元)年10月、厳島の浦で辞世の句を残して完結するまでが作品になっている。

 大内義隆は尼子の本陣・月山富田城の戦いにおいて大敗するとともに養子の晴持(はるもち)を失う。この時より武断派の隆房との関係に齟齬が生じる。これに乗じた文治派の台頭とともに義孝は戦離れする。 やがて舞や連歌、祭事に傾注し、民には天役として再三にわたり臨時に賦課をかし庶民の生活苦を助長させた。隆房はこれに耐えていたが、大内家を再興し永らえるため思料したすえに主君・義隆を討つにいたった。大内への忠節一筋が下克上と称されるに至る。

 下克上とは、下位の者が上位の者の地位や権力を犯すことを指す。隆房の策は一途に大内家の再興と大内家が西国での雄ならんと欲するためで、己が天下を目指す策は無かった。この下克上といわれる騒乱で、隆房に反感する勢力が結集、厳島の戦いとなる。これも輝元の謀叛がなければ隆房(この時は晴賢と改名)の大敗はなかった。厳島合戦の終わり、晴賢と義兄の契を結んだ吉川元春が刀と槍を交える場面は緊張させる。

 物語には、ここ岩国に関係する吉川家存廃に関わること、元就の次男元春の吉川家養子縁組のいきさつ、岩国を統治していた弘中隆包(ひろなかたかかね)など岩国の歴史を知る上で興味ある個所がある。玖珂町にある「鞍掛合戦千人塚」は、毛利元就が厳島の合戦の後、大恩ある大内氏の周防・長門の2国に侵攻した最初の合戦の地に当たる。約460年前の戦、敗れはしたが城主・杉隆泰の戦いは鞍掛城まつりとして今に受け継がれている。

 読後、1600年、戦国時代の終わり関ヶ原の戦いで、毛利を守るべく知略の限りを尽くして奮戦したが、小早川秀秋の寝返りで破れた吉川広家と相通じるものを感じた。
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凍結対策

2016年01月27日 | 自然 季節


 先日の大雪、西日本では雪国からは報道されないトラブルが各地で発生、何十万戸という家庭で支障が発生した、いや現在も解消されつつあるとはいえ継続している。それは断水、ライフラインの一つが断たれている。寒波と雪で水道管の破裂が相次ぎ、ある市では配水池の水位が低下しているというから、その量たるやいか程かと推測する。

 給水車により応急対策はされているが「この寒い時にお風呂に入れないのがきつい」という高齢者の声に同情を感じる。街の銭湯に隣接する町から入浴希望者が殺到し、対応できない姿も報道される。雪になれない大都市の交通マヒも気の毒だが、水の無い生活の厳しさを改めて知らされる。

 現役時代には3交替勤務も経験した。寒冷期になると仕事が1項目増えた。それは工場基準による寒冷警報が出されると、プラント内の凍結の恐れのある設備の防止対策をチェックリストにより実施する。通水、スチーム保温状態やトラップの作動確認など結構な作業量がある。今夜は警報が出ると予想される日は、パトロールしながら事前にチェクを済ませていた。寒冷度が増すと再チェックも必要だった。

 我が家には屋外に蛇口が2カ所ある。毎年12月になると凍結防止策を施す、施すというほど大げさなことではない。配管の露出部分に古タオルを3重くらいに巻き、それにポリ袋をかぶせ雨や雪の侵入を防ぐ簡単な施し。これで20年以上、1度もトラブっていない。見かけはよく無いが寒冷対策の用は果たしている、改めて確認しながら断水地域の早期の復旧を願っている。
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梅干し壺

2016年01月26日 | 陶芸


 陶芸教室は今年2回目、前回は参加できず私的には今年初参加。車の運転と同様「急がず焦らず」を創作の指標にして楽しみたい。作品の出来栄えは上向きに進みたいが、手先とセンスに負うところが大きく、この難点を超えるように励もう。

 今日のテーマは「梅干し壺」。この懐かしい言葉に高齢ばかりの受講者は全員が取り組んだ。全員が同一の作品に挑戦は久々のことになる。講師は祖父母くらいの受講者に丁寧に、手を取るように、気をつける点をスッテプ毎に教える。指導員になって日は浅いが、教えるだけの努力を積んでいると思わせる。

 梅の実を塩漬けにし、赤い紫蘇の葉を加えてつけた梅干し、子どもころ我が家には黒茶色の陶器製のカメに入っていた。中高時代の弁当には必ず入っていた。防腐防止と言いながらおかずのひと品の地位も持っていた。遠足のムスビには必ず梅干しは入っていた。梅干しと白粥のセットは腹痛の妙薬だった。和歌山の南高梅などという名品を当時は知る由もない。

 皿や茶わんに湯呑とマグカップなど、定番化している製作パターンに梅干しを入れる壺つくりは面白かった。時間ぎりぎりまで励んだのはこれまた久々ではなかったか。梅に居心地を訊ねるのは先になるが、また挑戦の声もあり、若い講師へのエールになったと思う。ベテラン講師陣が若い講師のサポート役だが口を挟まない。プレッシャーを感じながら技量を高める若い講師に前途あれ。
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義理チョコもいい

2016年01月25日 | 自然 季節


 スーパーの展示で季節や行事の変わりを気づくことがある。歳暮の解体バーゲンが終わると、甘い香りのただようチョコが化粧されて並ぶ恒例の光景が現れる。もう1月はいぬるころだから不思議はないバレンタインデーチョコの売り出し。この時期しかお目にかかれない、あるいは食べられないチョコもあるとCMが流れる。チョコ好きにはたまらない季節らしい。

 日本のチョコの売り上げのほぼ半分はこの時期、バレンタインデーの売り上げがしめるという。カタカナや英文字で飾られた箱や包装からどれを買い求めるか、真剣なまなざしが陳列棚にそそがれるのを見ると、売り上げの多さを納得する。傍目の言い方をしているが現役の後半ころには、お返しを考えてそれなりに眺めていたことを思い出す。

 日本食ブームの影響からか、日本酒入りのチョコも人気があるという。洋酒入りのそれは口にしたが日本酒入りはあることを知ったばかりで、チョコとのとり合わせやいかにと興味がある。洋酒のつまみに生チョコは良くあう、さて日本酒はどうだろうか、自分へのご褒美として買ってみよう。

 報道では、義理チョコが減少し自分へのご褒美に買う、つまり贈り先が変わりつつあるという。豪華な商品誕生の理由の一つという。職場の男性全員へ、ひと言手書きの小さなメモと合わせチョコを配ってくれていた。それは職場の貴重な融和を醸し出していた。そんなバレンタインデーは過去形になりつつあるというが、ごれも時代変遷の一つだろう。寂しく思わず、いい時代のバレンタインデーを経験し喜んだことを書き残しておこう。
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私のカメラ

2016年01月24日 | 生活・ニュース


 自分のカメラを初めて手にしたのは高校卒業し就職した最初の給料の月だった。組合指定店で分割払い、何回のそれだったかは記憶していないが、コニカの一眼レフ、バッシャというシャッターを押したときのあの音は耳の奥に残っている。それまで親戚で借りていたリコーのチィという音との違いに身震いした。勿論、35㍉フィルムの白黒、50数年も昔の話になるが大事に大事に使った。

 「私にも写せます」そんな8ミリ時代、表現が悪いと指摘を受けたけれど狙ったものが簡単に移せるバカチョン。白黒からカラー、デジカメへとその進化は日進月歩、いやいや最近は分秒で進歩していて、CMの機能紹介にはついていきづらい。スマホは使っていないが、その愛用者のSNSアップの写真は綺麗に良く撮れていると、ただただ感心して見ている。

 アマチュア写真家の仕事場を訪問した。話を終わって室内を眺めると、カメラがずらりと並ぶ。その中に一見してレトロと思えるカメラな何台も並んでいる。手に取るのが怖いような機種、首にさげて使われていた二眼レフ、使ったことのあるジャバラ式などが並ぶ。ゴールドのカメラはロシア製などまだまだある。今式のカメラはレトロの両側に何台も並んでいる。話を聞きながら、再びシャッターを押されることのないレトロなカメラ達は「カメラ冥利にすぎる」と思っているだろう。

 出歩くときには必ず持ち歩く手のひらサイズのデジカメは3代目。撮りまくっても小言も言わず記録してくれる。前の2台は不注意もあって液晶に傷が入り買い替えた。機能が高まっており楽しんではいるが使いこなせない。今度は、やがてレトロといわれるまで使いこなしてカメラに感謝されるように努力しよう。
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今冬初の大荒れか

2016年01月23日 | 自然 季節


 明日24日は大荒れの天気、1週間いや10日くらい前から予報として出ている。その日が明日になった。データにもよるのだろうが数十年ぶりの荒れた日になるという。明日の当市の最低気温はマイナス4度、最高気温は0度、これは今日の最低より6度、最高では8度低いという温度予測、ローカル放送の天気図解説を聞いて納得する。

 この予報を受けてか、灯油18㍑900円の表示を出しているGS、そこのセルフ販売機には可なりの人が並んでいた。ついぞ見かけない光景。また、明日は市長選挙投票日、予報通りだと出足が心配になる。今日、期日前投票に行った知人、「投票する人の多さに驚いた」と話す。ここからも天気予報の周知状況を知ることができる。

 雪国の人からは「そのくらい何よ」と笑われるだろうが、瀬戸内の温暖な気候に染まっている身では、ローカル放送の脅しにも似た注意喚起を真剣に聞く。水道工事関係の仕事をしている知人は、寒い日は水道管の破裂連絡に備えて待機すると聞いた。屋外水道管の凍結が心配ですと予報士は我が仕事のように話している。

 当市には大雪、風雪、低温、雷、着雪の各注意報が出ている。積雪は平野部でも10㌢、山間部はその3倍と予報士は自信たっぷりに解く。県内の峠では各地ですでに数㌢の積雪、注意が必要だ。県内のこうした道路情報がリアルタイムで見られるようになっている、出かける前に確認すると万一の時の対処への力になる。安全にお出かけください。
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招福のたまご

2016年01月22日 | 自然 季節


 「寒の内」とは、小寒から節分までの1年で1番寒い1カ月ほどの時期を指す。温暖化の冬は年明けから寒波襲来、このところの寒さは温暖化を遠ざけた。週明けまではとんでもない寒波がやって来る、沖縄でも雪が降るかも、という予報、日曜日の大荒れる予報を受けて、市長選挙は期日前投票で済ませた。

 寒の内に鶏が産んだ「寒卵」は金運によく、中でも大寒の日に産まれた卵は「大寒のたまご」と呼び格別のご利益があるとか。この卵を求める人は多く、卵店には全国から注文があるという。その販売文句は「大寒に産まれた卵を食べると体に金運と幸運が宿り日ごとに大きく膨らんでいく」と卵の力を紹介している。

 そんな貴重な卵をいただいた。何となんと小さな紙片の説明書きがついている。「大寒の日に産まれた福を招くたまご 昔から大寒の日に産まれた卵を食べると福を招き幸せに暮らせるといわれています」。外観に特別か文様などの印は無いが、昔からのいわれの日に産まれたものと思えば、扱う手にもやや緊張する。

 剣道や柔道、空手などでは寒中の寒さに耐えて稽古をする。息子は中学卒業まで剣道をやっていた。寒稽古は朝5時から、小学低学年のころその稽古に付き添った。素足で床板を踏んで竹刀を振る、あるいは正座して先輩の稽古を見るなど外目にはきつく思うが息子は弱音を吐かなかった。「寒」にはもの言わぬ精神力を錬ものがある。そう思えば、大寒のたまごにも目に見えない力が宿っている姿に思える。さて妻はどう料理するだろうか。
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