昨年の流行語大賞に選ばれた「トリプルスリー」、プロ野球で1人の選手が1シーズンに打率3割、本塁打30本、盗塁30、それぞれを超えた成績を残したことを表す言い方。専門家によると打率と本塁打は3割と30本を同時に達成できるが、盗塁30以上を同時に達成するのは難しいという。
プロ野球選手の打率3割といえば、鍛えて鍛えて努力した素晴らしい成績と思う。しかし、見方を変えると、鍛えて鍛えた結果「7割は凡打や三振じゃあないか」となる。読者の新聞投稿が掲載される確率は2割から3割という。やはり7割か8割りは没、野球でいう凡打や三振と同じことになる。
こうして慰めを書くのは1月の投稿は採用されず掲載無し。野球の打率に置き換えれば全打席が三振か凡打だったことになる。投稿を初めて9年と5カ月、採用ゼロの月は何度もあるが、1月のそれははじめての気がする。年初めにふさわしい題材なので多少の気負いもあって投稿したことで内容に平静さを欠いていたかもしれない。未熟の2字が浮かぶ。
岩国エッセイサロンの同人誌「花水木」については何度も紹介させてもらった。新聞掲載されると同人誌に収録され末永く残る。会員は良いエッセイを創作し収録されるよう、人・自然・社会などあらゆるものを感性鋭く観察し、自分にふさわしいテーマを選んでいる。掲載ゼロは、この初心に返れという年の初めのお告げと感謝し、読んでもらった人の気持ちを爽やかにできる創作へ気持ち新たに取り組む。