日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

歳送り

2020年12月31日 | 生活・ニュース

 歳末報道の中で「どうしても帰省したいのだが」という都会暮らしの若い女性の声が流れた。その顔にちょっと訳ありそうなに感じたが、コロナ禍で帰れないという。「うさぎ追いし彼の山 こぶな釣りし彼の川 夢は今もめぐりて 忘れがたきふるさと」と歌う唱歌「ふるさと」が浮かんだ。この歌詞のすべてが大和言葉で、故郷を思うとき心にしみてくるという話を思い出した。

 故郷は生まれ育った土地、ふるさととも郷里ともいう。私は生まれ育った土地で今日まで過ぎており、幸か不幸か帰省という経験がない。現役のころ、盆や正月に帰省する同僚の顔や話しぶりが何となく子どもっぽくなるのを私は気づいていた。そこから「ふるさと」とはいいものなんだと思っている。交替勤務時代は帰省者の補充で忙しかった。

 この1年は新型コロナに翻弄された子年であった。そんな中で私は傘寿、80歳を迎えた。高校の級友と傘寿祝いを豪勢にやろうという計画は宙に浮いている。ここまで、「仕事は真面目に、他人(ひと)に教えを乞うても迷惑を掛けない」をモットーに生活して来たつもりでいる。これからもいろいろあるだろうが「老いを言い訳にしない」そんな日々を送りたい。

 コロナで孫は帰省せずくる年も夫婦で静かに迎える。迎春準備を促すチラシを眺め、年賀にやって来る兄弟姉妹とその子供、叔父叔母などの賄い準備で妻も母も座る暇もなかったことが懐かしい。大和言葉に「もてなし」がある。これは日本の精神として誇るべきことという。そんなことを知って準備したのではなく、歳送りの一コマでしかなかった。
 
 稚拙なブログですが1年間ご訪問有難うございました。くる年も宜しくお願いいたします。
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押し迫って

2020年12月30日 | 生活・ニュース

 帰省する人の交通機関利用者予約が激減した。それでも年末年始を故郷でそれぞれの思いがあって過ごす人もある。帰省するからには温かで穏やかな日和と願いたいが、今年はかなわないようだ。天気予報は今夕から大荒れになるという。県内には暴風雪警報や大雪注意報が出ている。コロナ感染予防と帰省、どうか格別のことが無いように願う。

 新型コロナ感染者について、全国放送では「最多記録更新」が当たり前のように報道される。いいこと、嬉しいことの更新なら喜べるが、感染された方には申し訳ないが、この報道を止めなければならない。マスクはされているが、都会の混雑を映像で見るかぎり、いまいちの感じがしている。

 そういう県内は昨日最多更新で24名の新感染者が発生した。今夕現在県内の感染者数は570人(内死者3人)、米軍岩国基地が75人となっている。当市は136人発生で県の約4分の1で県内最多、次順位を60名近くも上回っている。「家から出ない出ない、これが一番」と宣言した主婦、これが一番の予防かもしれない。

 第3波の勢いは「1波2波とは違う大きさ」に感じる。また、コロナの変異ウイルスも国内で確認されている。都知事は「二つの未知に直面している」と警戒を呼びかけている。感染の専門家は夏のころから「冬季になると感染が拡大する」と対策を強く訴えていた。野党は臨時国会で特措法改正案を提出していたが、改正案に見向きしなかった政府は年も押し迫って方針転換し法改正に踏み出した。なんとか早い決着を願う。
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れ・い・わ

2020年12月29日 | 地域
 

 次の「れ・い・わ」は、件名が「非常事態!うそ電話詐欺多発」としてポリスメールで送られてきた「うそ電話詐欺を防ぐ合言葉」。3文字なので覚えやすい。
 れ:冷静になって対応! 焦りは禁物! 不審な電話はすぐ切って、警察に相談
 い:いつでも留守番電話で詐欺撃退! 防犯機能付き電話を利用してさらに防犯力を強化
 わ:私は大丈夫と思わない! 詐欺犯人は「あなたの油断」を狙っています

 さらに続く。顔が見えない電話の相手は信用しない!!。具体的には、警察官、弁護士、市役所・金融機関・防犯協会、息子や孫の家族など様々な身分を名乗る人物。そして、こんな「言葉」に注意!として載っているのは「キャッシュカードを渡して」「暗証番号を教えて」、「名義貸しは犯罪」「逮捕される」「刑務所に行く」などはすべて「うそ電話」です!。市内でも千万円単位の被害者が相次いだ。

 我が家も電話被害を受けないために、見覚えのない電話番号は音声案内が終わるまで受話器を取らないなど、いくつかルールを決めている。子どもや嫁に孫、親戚の者の声は判断できるので、親戚筋を名乗る電話には騙されない。そうはいっても高齢ということは常に頭の隅に置いている。

 他にも注意点が記されている。介護保険の戻りがある、申請書を送っている、コロナの関係で窓口の手続きには時間がかかるがATMなら申請がすぐできる、キャッシュカードを持ってATMにいって、など詐欺手口の具体例が続く。報道される詐欺の被害者は高齢者が多い。年の暮れに高齢者を騙すという困った世の中になったものだ。
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十三夜に願い

2020年12月28日 | 社会 政治

 今日の朝刊,、久しぶりポリ袋入りでポストに入っていた。雨上がりのどんよりした上空だが、西方の山の端の上空で雨雲が切れ、明るい空が見える。天気は回復を約束している。昨日の雨は市内でおよそ20㍉ほど、久しぶりの雨に乾燥注意報が解除になった。渇水期ではあるが深刻な水不足状態で困っている地域もあるという。

 出かけた先で「ええ雨でした」と話しかけられ「庭の落ち葉を集めようと予定したが延期」と話しが続いた。雨を喜ぶのか作業の延期を喜ぶのか分からぬまま終わった。TVではちょうど二階幹事長の「会食を目的にやっていない。意見交換を考えてやっている。全く無駄なことをしているわけではない」と述べた件で展開されていた。先の人いわく「意見交換なら会議室でやれ」と怒る。

 総理のステーキ会食以降、情けないかな国会議員から県知事、地方議会議員などの大人数会食が連日報道される。飲食後救急搬送された元大臣、何が悪いと開き直った知事や市議もいた。4人以下の会食をと自粛を求める側のこうした一連の行為が感染の止まらない原因の一つかもしれない。「範を垂れる」という、しかるべき人は自ら実践し模範を示すべきだ。

 雨で大気中の塵や埃が洗い流されたからだろう、清澄な東の空に十三夜の月が照っている。例年であれば新しい歳に向かったイベントが続くころだが、今は真逆の静かな年の瀬を過ごすことになる。変異型ウイルスが国内に侵入した。今夕、総理は「国民の皆さんには、これまで以上にマスク、手洗い、感染対策を徹底し、会合を控え、静かな年末年始をお過ごしいただきたい」と呼びかけた。
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どれほどが納得

2020年12月27日 | 社会 政治
 

 責任「痛感」聞き飽きた。これは安倍前首相の桜を見る会に関する国会での虚偽答弁を訂正する衆参での弁明翌日の購読紙社説の見出し。事実と異な安倍前首相の答弁は衆参両院で少なくとも118回に上がると衆院調査局によって確認された。この118回のために国会審議として費やした無駄な時間とそれに要した費用、税金は戻ってこない。

 弁明するのに、118回の答弁箇所はこれこれしかじかの証拠や資料によって虚偽であった、と弁明すべきでなかろうか。悲しいかな、首相当時の国会での答弁域を出ていないので弁明とは言えない。はっきりしたのは秘書の責任ということだった。何百万円という私費が使われていても報連相がないのでわからなかった。一般社会では絶対に通用しない。これでは庶民の生活実態など分かろうはずがない。

 「私の知らない中で行われていたとはいえ、道義的責任を痛感している」「私の政治責任は極めて重い」「深く反省」「真摯に受け止めている」「信頼を回復するために努力を重ねる」「初心に立ち返り全力を尽くすことで職責を果たす」など従来と変わらぬ内容で虚偽解明の基はない。最後に「一定の説明責任を果たした」に至っては驚きである。

 毎日訪問するブログで複数の方が「厚顔無恥」「荒唐無稽」という四字熟語から、非常にわかりやすく元首相弁明への感想が記されていた。一人の方は「まさに『天知る 地知る 我知る 人知る』の諺通り、悪事や不正は必ず発覚するものである。これが日本の国権の最高機関であることが悲しい」と結ばれている。これが普通の国民感情だと思うので無断ですが転記させてもらいます。在京の知人「安倍さんは山口県出身だよね~」という。県民皆が同じではないと弁明している。
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12月の異称から

2020年12月26日 | 自然 季節

 「師走」について歳時記にこんな解説が載っていた。「もともとは陰暦十二月の別称で、陽暦では一月前後にあたるが、『神無月』や『霜月』と違って暮れと結びついた言葉なので、歳末の慌ただしい感じを込めて陽暦十二月の異称として現代も使われている」。そうなんだ。

 師走は、教をあげるために師僧が馳せる月であることがその語源ともいわれる。これは人事の慌ただしさからきているという。日頃師僧は暇なのだろうか。十二月の異称としてはもう一つ「極月(ごくげつ)」がある。こちらは一年の最後の月という感慨に基づいた把握をするという。1年の極まりの月という意味では極月がいい。

 年々その発行枚数が減少するという年賀状、今冬は新型コロナ禍で移動自粛から増加するのではという予測もあるが、さてどうだろう。昨日までに投函すれば元旦に配達されるという年賀状も、SNSが取って代わって午前零時に発信すれば年賀状より早く新年の賀詞が届く。思い切った年賀状のセールスポイントが求められる。

 通りかかった郵便局の入り口、冷たい風に「年賀はがき」の幟がはためいている。年賀はがきを買って、もう投函されましたか、幟のはためきがそんな風に見える。高校時代郵便のアルバイトをした。ポストに賀状が山ほど入っていたことを思い出す。コロナコロナの1年だったがまだまだ続きそうだ。今年も残すところ1週間、来る年のために師走・極月の両方から今年を振り返るのもいい。
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生き返る生姜湯

2020年12月25日 | 回想

 「生姜が要る」と土付きの大きな塊をもらった。スーパーでは見れない初めて見る生姜の姿に驚く。菜園を初めて3年目というその人は、習った通り50㌘ほどの生姜を植えたという。測ってみると丁度1㌔、20倍になっている。手はかからないというから素人には最適と笑う。生姜にはいろいろ思い出があるがその一つ。

 三交代勤務の時代、23時からの翌朝7時までの勤務を3番方と呼んでいた。2番方は15時から23時、1番方は7時から15時、勤務割表は1、2,3の数字の繰り返しでシンプルだった。冬の3番方、寒いから、雪だからなどと言って休めない。そんな日は、粉末でお湯を加えると生姜湯になるものを持って出勤していた。

 仕事は計器室ばかりではなく、安全安定運転のためには屋外の作業もある。防寒対策をして作業するが、そこは生身の人間、作業によっては体の芯まで冷える。そこで熱い生姜湯を飲むと、俗にいう生き返るようだった。退職後も冬場には常備品の一つとなっている。風邪かなと感じると一杯飲む、すると風邪が遠ざかっていくようで医者泣かせになっている。

 生姜は体にいい、祖母からよく聞かされていた。チェックすると確かに健康体作りに必要な効能が並ぶ。その一つに体温が上がることで免疫力を高めるとある。厳冬の屋外作業後の一杯は効果があったことを今になって立証とは苦笑する。黄色で辛みがあり香辛料として使っている。最適な保存は乾燥を防ぎ湿度を保つこと言う家内の言に沿って手当てした。
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クリスマスイヴ

2020年12月24日 | 生活・ニュース

 「今年はサンタクロースを絶対に見る」と子供の三姉妹が寝付かない。サンタ役の父親は寝入ってしまった。ふと目が覚めたのは午前3時、さすがの三姉妹も寝入っていた。所望のプレゼントを枕元に置く。目覚めた姉妹の歓声にサンタ役の人も目覚めほっとしたという。また、こんな話も聞いた。

 友達の家にはクリスマスツリーが飾られ、サンタクロースがプレゼントを置いて帰るという。しかし、我が家にはそんなことはなく、いつもと変わらない12月24日だった。なぜ違うのか、親には聞けなかったが小学5年生の時に気づいた。お父さんは僧侶でお寺だった。この歳だから話せると笑いながら、親は苦しかったのではとも話す。

 海外では、今年クリスマス用の大きな七面鳥の予約が激減したという。原因は新型コロナの影響というから、こじんまりした家庭でのイブになるのだろう。我が家も子どもが小学生くらいまではクリスマスの真似事をしたように思う。以降は小さな手作りの飾りを置くぐらいだった。今年は陶芸で作ったツリーが出っ張った。

 今年は都会の電装も消灯時間が早まるという。コロナ禍で忘年会をはじめとする歳忘れ行事が軒並み流れる。宴会をしたことのあるお店、忘年会80件ほどがキャンセルになったという。都市部だけでなく地方でも大きな痛手が出ている。令和2年も残り1週間、庶民のためになるしっかりした国の方針と対策を出してほしい。
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スギ花粉も近づく

2020年12月23日 | 自然 季節

 防寒用帽子を目深にかむり、マスク着用では知った人でも声を聞くまでは誰か分からない。私はマスクだけだが、川沿いの遊歩道を歩いているとき完全防寒スタイルの人に今日は3人もであった。お互い、コロナに感染していないことを確認し、気をつけようと別れる。年の瀬の話は出なかった。

 中州の雑草や小木も大方が冬枯れし、中には哀れに思う姿もあるがこれが自然だと見て通る。わずかに残っているススキが、そうした冬枯れの中で白い穂を風になびかせている。それは冬枯れした周りの仲間に声を掛けているように思える。こうして自然は自然の流儀で流れ移り変わっていく。

 そう、自然はコロナなど気にせずに着々と春への準備をしている。というのは、広場を見下ろすように1本の杉の木が立っている。見た目にはまだ小さめだがスギの実が花咲くようについている。早ければ1月後半から飛散するというスギ花粉、2月になると本格的になり花粉症の人を桜のころまで悩ませる。

 私は幸いなことに花粉症の苦しみをまだ知らないでいる。コロナが春までに終息しないと花粉症の人は防御をどうされるのだろう。今はコロナコロナで大変だがちょっと気になる。新型コロナが変異し7割も感染力が増した状態で世界に広まっていると報道されている。今日は市内で新しい感染者が出た。高齢者は重篤化し易いと繰り返し教えられる。気をつけよう。
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陶芸品の転用

2020年12月22日 | エッセイサロン
2020年12月22日 中国新聞セレクト「ひといき」掲載

 帰宅したら、玄関の花器が違う物と替わっていた。私か陶芸教室で作った物になっていた。
 しかし本来、それは花器ではない。蚊取り線香を置く台だった。責任は私にある。持ち帰ったのは秋。時季遅れのため、そもそも出番がなかったのだ。花器に使うのは想像もしなかったが、うまく収まっているように見える。われながら、ひいき目は怖い。
 何にしろ、妻にまた一本取られた。他にも妻のアイデアで転用した拙作は幾つもある。食器の皿は植木鉢の受け皿。肉厚でうわぐすりも少々凝って仕上げた焼酎のお湯割り用湯飲みは、フォークやスプーン入れになっている。
 食器類ばかり作っても、高齢夫婦にはさほど必要ではない。そこで転用が検討される。妻は「せっかくの手作りだから」といつも捨てることなく、有効活用に知恵を絞ってくれる。
 陶芸教室には月2回、弁当持参で通う。生徒は高齢者ばかりだ。作品を褒め合い、良いところはちゃっかりと自作に取り入れる。かといって、なかなか思い通りにはいかない。己の不器用を嘆く。粘土が硬い、軟らかいと愚痴をこぼしながら格闘する。
 うまくいかない時に限って仲間からこう聞かれる。
  「それは何ですか」  
  「仕上げをご覧じろ」
 むっとして、面白くもない決まり文句で返す。
 こうして十数年、数えきれないほど仕上げた。バザーで1個50円か100円で買ってもらえた物もある。
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