日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

手押し除草機

2023年05月31日 | 回想

 定かな記憶はないのだが、田植えは梅雨に入ってからという子供のころの記憶が強く残っている。家から5分のところ一帯は田んぼだった。小川が2つあり、田んぼはそのどちらかに接し、田植え前には足ふみの水車で小川の水が田に汲み上げられていた。つばめが飛び交い蛙の声が騒がしかった。今は商業地となり小川も一つは消えた。

 退職してから数年過ぎたころ、知人の家を訪ねた帰りだった。田植え準備の済んだ田んぼを見ていると「よく観察しろ」という。田植えまじかの田にオタマジャクシも蛙もいない、草も全く見えないことを教わる。知人いわく「除草剤など農薬の関係」という。知人もサラリーマンを終え稲作を始めた一人、米作りの大きな変化を教えられた。

 今は、小さな田でも苗の植え付け、米の刈り取りにも機械化が進み子供のころの風景を思い出すことはなかった。ところが、毎日交流のあるSNSに、手押しの除草機で田んぼで作業中の写真が登場した。田植え後の除草は稲を育てるために重要な作業と聞くが、子どものころに普通に見ていた作業の姿を懐かしく、動画ならいいのにと思いながら眺めた。

 農薬を使わず昔ながらの道具を使う、写真の除草機は新しい物のように見えることから、手押し除草機にこだわりがあるのだろうか。牛がゆっくり田を耕していた子どもころの風景を思いだしながら、今年の豊作を願った。

 (今日の575) 手作業にこだわるコメの味よしか
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元を断つ 2

2023年05月30日 | 生活・ニュース

 「梅雨に入ったとみられる」と気象庁発表は昨日の午前中だった。気象予報ほどの雨は降っていないので出かけるには助かっている。午後からは少し日差しもあり梅雨入りを歓迎する雨足にはなっていない。台風2号の進路が心配をかけているが、週末以降でないと見通しはつかないようだ。

 梅雨入り前日に、自治会からの連絡に沿って家の周り2個の側溝枡を掃除した。1カ所は十能(じゅうのう)2杯ほどの堆積した土、もう一カ所は堆積土砂などは無く、10分ほどで終わった。これで側溝に流れ込んだ梅雨の雨もスムースに流れる。

 この枡には、2週間ほど前から蚊の発生を抑えようと蚊キラーを噴霧している。次第に発生量が減り、玄関を訪れるその数が減少し、噴霧効果のあることを感じていた。枡の掃除で蓋を開けたが蚊は1匹も飛び出さず、元を断ったと確信した。安心せずもう少し様子を見てみたい。

 そんな蚊の存在などには関係ないだろうがアジサイやミニバラ、ユリなどが雨に打たれ梅雨の狭庭の風情を演出している。秋に咲くリコリスは花と葉が顔を合わせることがない生涯を送る。昨秋花が終わってから勢いよく育った葉は球根へ養分を送る役目を終え、梅雨入りに合わせたようにすべての葉が枯れて姿を消した。彼岸花が咲くと同じころ、よく似たリコリスが咲く。今年はちょっぴり手入れしたので効果が出ればと期待している。

 (今日の575) 蚊を断てば殺虫剤の噴霧なし
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いよいよ来たか

2023年05月29日 | 自然 季節

 九州北部・中国・四国・近畿・東海の合わせて5つの地域が「梅雨入りしたとみられる」と発表された。いつも「梅雨に入った」と言わず「みられる」と発表される。梅雨に入った可能性がある、とでもいう風に理解すればいいのだろうか。過去にはこうした発表が訂正されたこともあるというから、断定的な表現が避けられるのだろうか。

 梅雨は沖縄から次第に北上する梅雨前線の動きによって気象庁が発表する。北海道は梅雨の気象が現れないので梅雨はないといわれるが、最近は蝦夷梅雨という言葉が聞かれるがどうなんだろう。空梅雨も困るが長梅雨もお断りしたい。今日の雨は予想を外れ梅雨の走りくらいの感じの少雨で終わった。

 今心配されているのは沖縄南方をゆっくり北上中の台風2号の進路。世界各国の気象予報では沖縄付近から東方に進路変更し、日本列島沿いに進み梅雨前線を刺激すること。報道は心配される進路をとった時の解説に傾いている。これこそ列島沿いに「進むとみられる」報道だろう。

 じめじめした梅雨だが、音痴の私にも雨の季節の唄がいくつか思い浮かぶ。「あめあめふれふれかあさんが」「てるてる坊主てる坊主」「でんでんむしむしかたつむり」「かえるの唄が聞こえてくるよ」などみんな童謡だろうが、気分が晴れるように感じる。

 (今日の575) 多すぎず少なすぎずにつゆの雨
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4年ぶり 2

2023年05月28日 | 地域

 いつもと同じ登校時間帯、近くの小学校の児童ら、重たいといわれるランドセルを背負わず、水筒だけをもって駆けていく。いつもの野球帽ではなく赤か白の運動会用をかむっている。昨日は4年目になる運動会、さぞ楽しみにしていたことだろう。市内のいくつかの小学校でも運動会の日という。

 観覧に規制はなく自由ということなので足を運んだ。コロナ禍前の運動会の様子と変わらずなにかほっとした。目に付いたのは大型でなく片手で扱うビデオカメラを多く見かけた。スマホでの動画も多い。大方はお母さんカメラマン。そうそう、若い人が多いからマスク着用は半々、しっかり声を出し応援を楽しまれていた。

 集団演技はこれまで通り運動場の中央で演ずるもの、と思い込んでいた。ところが頭の部分だけ中央で、途中から円周のトラックに沿って並び演ずる。これなら「うちの子どもは」と探すことなくビデオがとれる。私の周りもそれを撮るお母さん、演ずる子どももカメラに向かって笑顔、ちょっと洒落た演出とサービス、よかった。

 ここは70年前に卒業した小学校。学校の様子もすっかり変わった。講堂の外壁に大きな校章が取り付けられている、この校章だけは変わっていない。在校時は栄えある歴史は80余年だったが、先ごろ開校150周年を迎えた。児童数は半減しているが伸び伸びと育ち、明日の日本を作る人になってと願う。

 (今日の575) 子を撮らう母の動きの軽やかさ
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物語を彩る西岩国駅

2023年05月27日 | エッセイサロン
2023年05月27日 中国新聞「広場」掲載


 岩国市のJR西岩国駅はわが家から歩いて15分と近い。その駅の待合室が、第55回中国短編文学賞の優秀賞に選ばれた「カミ待ち列車」の舞台になっている。
 少し物語に触れるのでご了承いただきたい。主人公が家庭内のいざこざから冢を飛び出し、その駅に寄って物語が進む。「アーチ形の入口」や「国の登録有形文化財に指定」などの言葉が文章にあり、見慣れた光景を思い出しながら読み進むことができた。主人公と家のない子猫の運命が交差しながら展開しているので、とても面白い。
 駅の待合室には、天井からアンティークで少し薄暗い照明灯が下がり、木製ベンチが並んでいる。紙面の挿絵からも想像できた。物語の少し重たい内容と、待合室の雰囲気がマッチしている。作者は市内の方でもあり、親近感を覚えた。
 終盤の物語は明るい方向に展開する。読み終えて駅前を通りかかった。何だか駅の赤い屋根がいつもより輝いて見えたのは、ひいき目だろうか。 

 (今日の575) 久々に日差しに輝赤い屋根
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莢が空を向くから

2023年05月26日 | 生活・ニュース

 恥ずかしいことだが、なんでソラマメ(空豆)というのかを知ってから10年も経っていないと思う。仲間との共同農園で収穫しているとき名前の由来を尋ねた。莢(さや)が空に向かってついているからと、姿そのままの答えに納得したのだった。酒どころでは天豆という地域もあるそうだが、これもうなずける。また、おたふく豆と呼ぶところもあると投書で教えられた。

 先日はきぬさやとグリンピースを貰ったが、今度はソラマメを貰った。産毛に覆われた莢には数個の豆が行儀よく並んでいる。3日以内に処理を、ということなので取り出す。グリンピースと違い莢から取り出す豆の勢いと大きさが味の良さを思わせる。

 子どもころの記憶。「エンドウとソラマメは食べすぎるとお腹を壊す」そう教えられた記憶がある。なんでも食べすぎはいけないが、旬の美味さを大人が食べるための方便ではなかったのではなかろうか、苦笑しながら思い出す。昔も今も美味さは変わらない。

 菜園のある頃だから大昔のこと。我が家では畑の外周に植えていた。その訳は分からぬまま、畑が公共用地になるまで私の代になっても畑の周囲で植えていた。緑濃い莢の色は初夏を思わせ、大粒の豆は食べごたえがある、それは今も変わらない。

 (今日の575) 空豆とビールの相性これもいい
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岩国のレンコン

2023年05月25日 | 地域

 写真は晩秋レンコン(後述)用の植え付けが終わり水面に顔を出したところ。収穫時には人の背丈以上に育つ。最近は総菜だけでなくチップ風の加工品も売れ筋という。何十年も前からレンコンチップを自家製おやつとしていた知人が、商標登録していなかったことを残念がっていた。

 藩政時代、干拓地では米作は塩害でうまくいかない。そんな中、岩国藩主吉川公の命により篤農家が、現在の岡山県から備中種の種レンコン(種バス)を持ち帰り門前地区に植え付けると立派に育ち産地となった。門前レンコンには穴が9つあることが特長で外見で岩国産と分かる。

 レンコンにも旬があるそうだ。「新レンコン」は、夏から秋にかけて収穫されるもの。みずみずしくシャキシャキとした食感が特徴で、味わいはあっさりとしている。早ければ6月頃から店頭に並びお中元の人気商品。「晩秋レンコン」は、新レンコンよりも遅い11月〜2月に旬を迎える。ねっとりとした食感で、甘みを感じられる、これまたお歳暮として人気がある。

 岩国レンコンは色が白く肉厚で歯触りがいい。食べると糸を引く粘りがあり味の良さは格別だ。レンコンは4節か5節が連なって1本となっている。最初の節はホクホクでステーキや煮物、次の節はホクホクとシャキシャキの中間で天ぷら、最後の節はシャキシャキで酢の物やサラダにいいと紹介されている。分け売りで一節買うのではこの区別はつかないのが残念だ。 

 (今日の575) これからをレンコン穴で見通せる
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4年ぶり

2023年05月24日 | 地域

 今年はコロナ禍で中止や規模縮小だった運動会が開催されている。3年間の中止ということは中学・高校では在学中1度も運動会を経験しないで卒業した生徒も多いことだろう。近くの小学校も秋の運動会が5月の開催に変更になって2回か3回でコロナ禍となり、学年単位で見学は親だけという会が開かれた。
 
 近くに住む者として元気な児童の演技が見られず拍子抜けの時期を過ごした。今月になり、運動場に熱中症予防だろうか何張りもテントが設けられ、児童の練習風景が見かけられた。今日も快晴の空の下で練習中。指導の先生が「120%の力を出そう。皆はそれだけの力を持っている」、広い運動場の端まで聞こえる声で児童に呼びかける。「はい」の声がそれに応える。

 各地の学校で運動会を境にして複数校でインフルエンザ感染者が数百人単位で発生している。コロナ禍からの影響や関連が取りざたされているが、冬季だけの感染症でないこと示している。近くの幼稚園でRSウイルス感染症が発生している。知人の孫も40度の熱と咳がひどく苦しんでいると聞いた。児童に感染しなければいいが。

 運動会は次の土曜日(27日)の午前中だけ。4年ぶり全校一斉の開催になる。地域の人もコロナ前と同じように自由に観覧席に入れるという、嬉しいことだ。6年生には4年ぶりだが最後の運動会として記憶に残るいい思い出になるだろう。後は晴れることだけを願う。

 (今日の575) 赤と白どちらも勝てと八十路の手
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3つの豆

2023年05月23日 | 自然 季節

 ビールと枝豆、ビール愛飲家にはこれからの季節には欠かせないペア商品。枝豆と呼ばれるが、これは豆の部類に入らない。というのは、ダイズ(大豆)の未成熟の果実を若採りしたものを枝豆と呼ぶからだ。枝豆は、大豆を未成熟で緑色のうちに枝ごと収穫し、ゆでて食用にするもの。そのため豆類に分類されず、緑黄色野菜に分類されるそうだ。

 豆の分類に属さなくてもビールとは相性がいい。外食や旧友などとの飲食機会が歳とともに減っていたが、コロナ禍がこれに輪をかけてしまった。家での飲酒は週1回ほどに激減し、缶ビールも冷蔵庫で越年することもある。とは言っても夏場にスーパーで冷凍の枝豆を捜すことはあるが、籠に入れることはない。一つの理由は、豆の原産地に国産品でない。

 もう一つは袋が大きく量が多すぎる、無駄になることが明らか。缶ビールなら何本飲めるかと首をかしげるくらい入っている。たまに飲むときに枝豆が無くても特に気にならない。

 先日、畑から直送のきぬさやとグリーンピースを貰った。グリンピースは豆ごはん、今年初物なので皿に盛って仏飯にした。きぬさや(絹茭)はさやえんどう(茭豌豆)で茭ごと食用にする、特に柔らかく栽培したものを絹茭という、広辞苑ではこうなっている。旬のもの、私は何も知らずに食していた。物の違いを知れば味音痴でも、また一味違った味を知るかもしれない。

 (今日の575) 食べ物の由来を知れば味変わり
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うまい話に危険あり

2023年05月22日 | 社会 政治

 昔から「ウマイは話には裏がある」「おいしい話にはウラがある」「あまい話には裏がある」「うまい話は二度考えよ」などのことわざがある。どれも「うまい話には裏があったり危険が隠されていることがある。すぐに飛びつくな、じっくりよく考えてあたるのがよい」そんな大事なことを教える。

 「自分の時間でなにかしませんか。オンライン上でアルバイト募集中。スマホだけで出来る仕事。一日10分だけの時間を費やすだけ70000円から80000円が稼げます!。超簡単です!」こんな内容のメールが届いた。闇バイトとして犯罪へいざなう人を求めるもの、最近の凶悪犯罪の報道では追及している。

 初めて目にした。外国からと思われる詐欺メールのように、変な日本文ではない。「スッタフがやさしく説明します、興味があれば次のIDへ連絡とあり、アルバイトをしたい友達を紹介すれば紹介費用も出る」という。就職も内定した女子大生がアルバイトをし検挙された。その学生の親は被害者への弁償で770万円支払たっという記事がある。バイトをした者だけで済まないことを知ろう。

 わずか10分で、最低賃金1時間分の100倍近くの稼ぎができるなんて、まるで夢のような仕事につい手を出すと大変なこと、犯罪者になってしまうという報道を知らない人はいないだろうが後を絶たないようだ。周囲も気を付けて見守ろう。

 (今日の575) ことわざは良くかみしめて味わおう
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