日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

生き残るため

2021年05月31日 | 自然 季節

 朝顔の種まきからそれなりの日が過ぎ、苗に育った順に狭庭に移植を始めた。その準備として弦が絡まり伸びるように例年通りプラ竹で支えを作りネットを張った。一粒20円の種の発芽率は75%以上と種袋にあったが、実績は80%ほどで基準クリアーとなっている。この歳になっても発芽前の盛り上がった土の膨らみを見ると何か嬉しくなる。

 ネットは市販のもので縦・横1.8㍍ほどで、緑色の細い紐で網目がつくられている。使用後は洗って干して仕舞うことを毎年繰り返しているが、今年も現役で役目を果たしている。ネットを張り終えてしばらくすると今年もやって来た生き物がいる。大きさは2㍉あるなしの蜘蛛の子で当然だが蜘蛛の巣を張っている。

 今朝はそんな小さな蜘蛛の子が網を張る姿を見た。体に似合わない速さで網を張っていくが、それは、まるで設計図でもあるかのように思える。DNAとして受け継がれた能力かもしれないが、人よりはるかに進歩していると感じる。それはこうして糸を張って網を作り餌を確保することを生まれながらに営んでいる。自然界の定めではあるが。

 世の中の仕組みはよくできたもので、ネットの狭いひと区画に貼った細い糸の小さな網だが、蜘蛛よりも小さな生き物のような物が掛かっている。生きるために網を張ったのだろうが本当に餌として食すのだろうか。網の向こうに黒色の紙をかざして糸を写し込みながら思った。右上の白い点のように見えるのが蜘蛛の子です。
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三日遅れの月

2021年05月30日 | 生活・ニュース

 「24年ぶりの天体ショー スーパームーンの『皆既月食』"赤黒い満月" 」と報じられていた。次は12年後の2033年ということから、観察は望めないだろうから写真を残しておこう、天気予報をにらみながら待っていた。月の変化はこれまでも我が家の2階の南東向きの窓から撮っていた。

 今回もそのつもりで空をにらみながら待っていた。曇りや雨の予報は出ていたが「雲の切れ間からもしかしたら見れるかもしれない」という予報士の希望観測的な予報ならぬ予想に大きな願いを託し何度も2階へ上り下りした。我が家のそれは1往復すれば30段になるから300歩は歩数計を喜ばせたことになる。

 予報士の予想は外れ雲の切れ間は現れず、雲を通しての月明かりもうかがえず月が「赤黒い」という天体ショーの時は過ぎた。スーパームーンは月と地球の距離が平常より約5万㌔接近するという。宇宙の果てまで138億光年、地球の赤道上が4万㌔を思えば、天体の中での数万㌔は微々たるものだが人々を喜ばせる自然の不思議さを秘めていることが天体の魅力かもしれない。  

 それから3日目の朝、日の出直後の空気は雨で洗われたこともあって澄み渡っている。見上げると少し丸みをくずした白い月が浮かんでいる。月の輪郭がすごくはっきりしており、先入観からか少し大きめにも感じる。この見事な姿はスーパームーンの名残と急いでカメラを持ち出し、三日遅れの便りならぬ三日遅れの月を撮った。ただの自己満足でしかない1枚。
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情報の世界4傑

2021年05月29日 | 生活・ニュース

 「GAFA(ガーファ)」、これは報道で目にすることが多い。広告や検索の「Googl」、スマホとアプリの「Apple」、SNSの「Facebook」、ショッピングの「Amazonn」各社の頭文字を組み合わせて呼ばれる。各社のそれぞれぞれのことは次にするとしてGAFAは「個人情報の収集、市場の独占、自由競争の阻害、税金のごまかし」などのよくないニュアンスで聞こえる。世界で企業活動規制の検討が進んでいる。

 そうは言っても、生産者と購買者や販売者などの売りたい、買いたい、人の知りたい知らせたいという目的を仲介するため、世界中にネットワークを構築しサービスを提供し、多くの人から感謝さされている。利用しない家庭は無いとまで言われるほど普及している。ある時、午前9時に発注したら17時に手元に届き驚いたことがある。途中の荷の動きも連絡が入った。

 そんな4傑に田舎のブログなど関係ないと思っていたら驚いた。 先日、カタツムリに「大丈夫か」よ呼びかけた文を載せた。2日後、「カタツムリのごちそうはブロック塀?」という本の紹介がEメールで届いた。確認すると発信元は利用したことのあるA社からだった。確かにカタツムリがブロック塀にしがみついていることを不思議に思う書き方をした。

 こんな稚拙なブログからカタツムリに抱いた疑問を探し出し、関連しそうな本を紹介してくる。AIの働きで自動送信されるのだろうが、私が書いているという情報が無ければ送信は発生しない。思えば笑えもするがそれよりも何か怖さを感じる。不正アクセスで大量の個人情報流失が報じられるが、ネットの進化が新しい恐怖を起こす。何とかして欲しい。
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坂の上の家

2021年05月28日 | エッセイサロン
2021年5月28日 毎日新聞「男の気持ち」掲載

 「坂の上の家だからテレビは映る」と言って父の知り合いの電器店がうちで試した。捉えたのは瀬戸内海を越えた四国・松山の電波。昭和35(1960)年のこと。そんな坂道の上で私は生まれた。
 そこを離れて五十数年。ある日の散歩の途中、ふと思いつき、若い時に自転車で上りきれなかった300㍍ほどの坂を上った。その坂道にいくつもの思い出がある。
 その一つ。戦後の食糧難の時代、父は日曜農家で自家用野菜を何種類か作っていた。収穫の日、父が畑から帰るのを弟と坂の下で待った。
 野菜を載せたリヤカーの後押しをするためだ。石ころの道を押すのに、どれほど力添えになったか分からないが、父の喜ぶ顔がうれしかった。
 運動は苦手で走っても跳んでも、順位はいつも後ろの方だった。しかし、徒歩での登下校12年。中学・高校の校内長距離走は自分でも驚くほどの上位たった。坂道のお陰と感謝した。高台と言えば聞こえはいいが山あいの家。子ども同士で山を駆け回るのには絶好の地形だった。   
 そんな石ころの坂道は舗装され、家ぐるみで親しかった家々は代が替わり、農地は宅地となって今風の家が連なる。駆け回った畑や山、杉の生け垣など記憶に残る風景は見えなかった。
 ただ、道沿いを流れる谷川にかつての姿をかすかに感じ、わずかな水の流れをしばらく眺めていた。
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夜勤の弁当

2021年05月27日 | 回想

 NHK総合TV番組に「サラメシ」がある。内容は種々様々な働く人の昼食を視点変え趣向変えるなどして、働く力の源ととなる昼食を紹介する。そのランチの内容だけでなく、ランチに潜む話を交差させながら紹介する。ときには超短編の人間模様も垣間見えるがさっぱりした味付けにまとまっている。見るのは再放送、ちょうどお昼時の20分間だけ。

 先日は夜の仕事だから昼食ではない夜食を放送していた。懐かしい光景に昔を思い出した。高校出て就職したのは三交替職場で、機械装置とは異なり連続運転で生産を続ける。その夜勤は23時から翌朝7時までの8時間。夕食は済ませているがこれでは翌朝まで力が持たない。思い思いの夜食を持参する。むすび、パン、麺、販売が軌道に乗り始めたインスタント麺、その日その日違っていた。

 弁当食べる休憩所には常時熱湯が使える設備になっている。私は生のうどんやそばをよく持参していた。マイドンブリで麺を熱湯であっためる。次いで汁やカマボコやとろろ昆布、七味を加えて出来上がり。むすびの1個でもあれば申し分ない夜食だった。そのうちインスタント麺を茹でる装置が考案され、メニューが広がった。

 ある年、大晦日の夜勤のとき全員がそば持参で大笑いしたことがある。その日、一人が正月用に家で作った岩国寿司を全員に1個あて持ち込み、除夜の鐘は聞こえないが、いい大晦日を過ごしたことがある。何十年も昔の話だが思い出せる。交替を終えてからこうした思いではない。今はテイクアウトで食べたいものが簡単に手に入る、どんな夜食をとっているのだろう。
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蘇ったか

2021年05月26日 | 生活・ニュース

 昨年の暮れ、ソテツの葉が茶色になり枯れたと思い切り落とした。俗にいう丸坊主状態にしておいていた。葉は枯れたが本体はどうなのか、そう思いながら観察していた。桜が終わり暖かくなり始めたころ天辺に芽らしい小さな緑がのぞき始めた。それから2カ月余り、「蘇ったぞ見てくれ」と言わんばかりに育った。

 外側の葉は長さ30㌢くらいに成長、今は外から3列目の葉が伸び始めている。我が家にやって来て20年くらいになるかもしれない。よく出向いた隣の市の園芸店で水耕用の小さな透明な容器に入れられ陳列されていた。大きさは握りこぶしほどもなかった。花に疎いが、ソテツの水耕とは珍しい、窓際に置いてみようかと購入したように記憶している。

 狭い透明容器での居心地は悪いだろうと、それよりは大きな鉢に、花畑の土を入れ植え替えた。特に手を掛けることもなく置きっぱなしだったが、根が張ったのだろう鉢から土があふれるので、思いっきり大きな鉢に移した。鉢が良かったのだろう成長に目を見張った。それなのに外観は何も変化ないのに葉が茶色に変わった。始めてのことだった。

 新しい葉はソテツ本来の硬さはまだなく、実に柔らかな新芽状態で伸びている。いつになったらあの硬さ、触るとチクリではない痛いとする鋭さになるのだろう。蘇るとは「生き返る、蘇生する、失っていた活力を取り戻す」とある、いや、黄泉からかえる意味もあるという。だからあんたも頑張れ、と呼びかけているようだが、さてこれからどう育っていくか、少しは関心を持って見ていこう。
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宣言の延長

2021年05月25日 | 社会 政治

 今はどこに出向いても入り口でマスクの着用、手のアルコール消毒、場所によっては体温を求められる。千に1度かもしれないが、よほど忙しかったのだろう消毒をせずに走って入店した女性を見た。また、潔癖すぎるのか、先日はアルコールで手洗いするほど足ふみ式の容器からアルコールを注ぐ人がいた。しないよりはいいか、と苦笑しながら見ていた。
 
 小さな子供が両手の指をそれはそれは上手く使って上手な手洗い映像に感心してから1年以上が過ぎた。今の感染状況だけ見ればあの当時より悪化しており幼稚園などでの手洗いは続いているだろう。図書館や医院では子ども用に低い台や椅子に子どもの喜びそうなキャラクターと並べてアルコールが置かれていてほほえましい。このくらい町中では気遣いをしている。

 3回目の緊急事態宣言の延長が今週末に決まると報道される。米国は、日本を最も厳しい「渡航中止の勧告」に引き上げた。この二つだけでも、コロナ感染に関する日本の現状は非常に厳しいことをうかがわせる。日本の厳しい現状を国はどこまで外に向かって発信しているのだろうか。「緊急事態宣言下でも五輪は開催」というIOC幹部の発言には多くの日本人は驚いた。

 宣言の延長、今の感染状況では当然だ。問題は解除時期について6月13日や20日の案が検討中として報道されている。解除は日にちで行えば4回目の宣言に連なることは3回目の状況から容易に判断できる。ステージ3をマスターしステージ2に達したら解除、このくらいの解除基準を明確にして実行して欲しい。そこから発生する問題へは政治が英断を持って対処する。
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記念のために

2021年05月24日 | 陶芸

 「こちらの多種多様に並べられた一輪挿し、形のとらえ方や焼き方など、それぞれの作品によって趣が異なります。また、釉薬や絵付けなどさらに手を加えることで作者の思い出深い作品へと仕上げています」。

 先日、所属する陶芸同好会の展示会を開いた。展示会は会員18名全員が出品し多くの方に来場いただき、励ましになりました。新聞以外にあるローカルテレビ局の取材があり、展示作品や会場風景を紹介する中での私の作品も映し出された。一輪挿しの紹介は20数秒間ですが、その時のナレーション全文が初めに載せたもので、写真は映像の一コマです。

 エッセイを書く時に「自慢話は書かない、読む人にそれほどいい思いを与えない、書くなら控えめに」そんな教えを受けた。今回、直接取材は受けておらず、取材内容も知らぬまま、放送時間の連絡を受けその時間にチャンネルを合わせて放送内容を知った。ということで、私的にはいい記念になるのでアップをした。

 本来なら今日は陶芸教室の日。新型コロナの感染拡大は県内でも勢いを増し、指標の一部ではステージ4を示しており気の抜けない状況にある。ということで、県の施設にある教室はその指示でお休みになった。そうでなければ展示会の話題で盛り上がっただろうが、教室も指導員皆さんも静かさでほっとされていることだろう。
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大丈夫か

2021年05月23日 | 自然 季節

 年季の入ったブロック塀に大小何匹ものカタツムリがとどまっている。それは申し合わせたようにじっとしているようだ。観測したデータでは1秒間に2㍉くらい動くそうだが、今はどのカタツムリも動いてはいない。硬いブロックの塀で何をしているのだろうかと思うが、受け答えは出来ない。見ていると、俗事のわずらわしさなど気にしない悠々とした落ち付いた姿にいいなあと思う。

 そんな集団の中にカタツムリとして見かけない姿でブロックにへばりついているような1匹がいる。ほかはナメクジが殻を背負った細長い姿でいるが、殻から体の一部を広げ出して張り付いている。それは「おいおい大丈夫か、落ちるなよ」と声を掛けたくなる。落ちることは無いだろうがそんな笑わせる姿だ。

 カタツムリを観察したことはないが、カタツムリを飼うときは、小さく切った野菜をやるとある。キュウリやニンジン、大根などなんでも食べるそうだ。リンゴやスイカの皮なども餌になる。これは耳学問だが、梅雨と雨と紫陽花、これに梅雨の生き物カタツムリは絵になると思うが、紫陽花の葉には毒があり与えるのは厳禁。

 ブッロク塀ではなにをしているのか、これも耳学問だがまだ信じていない2つがある。ひとつ目は、ブロックに生えている苔を餌にしている、2つ目は殻を保つためにブロックからカルシュームの補給をしている。一つ目、目に見えるほど苔はついていない、2つ目、ブロックに摂取できるカルシュームがあるの。この季節の生き物、見かけることは多いが人に害しないから安心しておられる。
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天気予報の進歩

2021年05月22日 | 生活・ニュース

 世界の平均気温は1980年代後半から急速に上昇しており、その背景として、温室効果ガスの増加による地球温暖化の長期的な昇温傾向などのほか、地点によっては都市化の影響がなどが指摘されている。温暖化対策は全地球的に個々の利害を排して進めなければ効果への期待が薄らぐ。

 気候変動を日々身近に感じるのは気象情報や天気予報だろう。具体的な数値で示される項目の中で、平年より多い少ない、高い低いなどの比較がある。この平年値が10年ぶりに変わった。これまでは1981年から2010年までの30年間、今度は1991年から2020年の30年間の平均に変わる。気温で0.1から0.5度高く、夏場の猛暑日は4日以上増えるそうだ。

 大した数値ではないようだが、子孫のためにこれ以上の上昇は許されない。最近の予報にTV各社は力を入れている感じがする。映像表現が技術進歩している証拠かもしれないが、観測技術の進歩と合わせてではあるが面白い。子どものころ「山口県東部は雨でしょう」というラジオ時代からは信じられない正確な情報が届く。これを参考に交通機関も農作業も通勤方法も一考する時代になった。

 スマホに送られてくる天気予報も最近変わった。雨雲を選択すると「20分後に雨が降りはじめます」、「しばらく雨は降りません」、「45分後に雨はやみます」こんな情報、それも断言した表現になっている。その確率は確認していないが、雲の位置から何となく納得ができる。新型コロナについても政治的判断でなく科学的根拠に基づいて安心できる見通しを示して欲しい。
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