日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

緑と静寂

2012年06月30日 | 地域
           

 吉川家墓所から紅葉谷公園のゆるやかな坂道を進む。ゆるやかなその道が城山登山道入り口で急勾配の坂道に変わる。その境の右側に岩国ユースホステルがあった。というのは、つい最近、57年の歴史に幕を閉じられた。

 このユースホステルは社内の合宿教育の会場として何度はお世話になった。その頃、三十数年まえの管理人さんは、自分たちの両親くらいの方で、細かなとこまで気配りをしてもらった。忘れられないのは昼食、毎回、毎日が大盛のカレーライスだったこと。そんな食事を全員が完食するのをことのほか喜ばれていた。

 そこにはエアコンがなく、夏には窓を開け広げて過ごすしかない。山の麓の蚊の数は生半可なものではない。蚊取り線香は気休めにしかならなかった。騒音のまったくない環境は学ぶにも健康のためにもいい環境だった。閉館を知ってすぐに訪ねてみた。人影のないそこは山麓の静さもあって、裏山に抱かれるように静かに休んでいた。

 休館した隣接地に広場がある。そこには樹齢を感じる大きな杉の木が存在感を見せている。その杉の向こうには六角亭や独立一勺の水の碑など、吉川藩時代を偲ぶものが残されおり、情緒ただよう景色がある。六角亭そばからは藩主一族の眠る墓所へ通じる、ひぐらしの道がある。時おり聞こえる登山者の声に生を感じる。 

 緑に囲まれたこのユースの利用者、閉館をどんな思いで聞かれたことだろう。現代に合わなくなった施設、利用者減などが閉館への途に連なったという。緑のパワーの下で集い語らいあった人ら、思い出して欲しい。
 
 


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コガネ虫

2012年06月29日 | 生活・ニュース
           

 殺虫剤のTV-CM、太ったおばさんのあの踊りに「本当に効くの」と問い返したくなる、そんなことを思うのは自分ひとりでないことを知った。あれに限らずCMの殺虫剤の効き目はとにかくすごい。過大CMというクレームが関係機関などからつかないことを思えば素晴らしい効き目が証明されているのかもしれな。使用の仕方が悪いのか、CMほどの効果は経験がない。

 それでも手元に置かざるを得ないのが殺虫剤で秋まではお世話にならざるをえない。庭の草抜きでは、渦巻きの蚊取り線香を腰にぶら下げるのが昔からの慣わし。噴霧してすぐに霧散しあとかたもなく消えるそれとは違い、付きまといながらも邪魔することなく草取りに専念させてくれる優れものだ、といつも思う。

 プランターの花や野菜にもこの時期、いろいろな虫がやってくる。そんな中で今年特に多いのがカメムシ。この虫は茎に止まっていることが多い。植物の汁を吸っていきている。農作物には有害な虫に当たる。しかし触ると猛烈な悪臭を出すので、取り除きたくないがプランターで活発に動かれてはそういう訳にもいかない。箸でつまんで逝ってもらう。観光リンゴ園で、カメムシの多い年は雪も多い、と聞いたことがある。雪は昨年の雪辱を果たすのだろうか。

 数多くやってくる虫、朝方の優しい日差しを浴びて金色の背をした虫が1匹。カメラを準備する間に葉の裏側へ回り込み、金色が撮れなかった。すぐにコガネ虫は金持ちだということをを思い出した。あの童謡の「金蔵建てて蔵建てた」という一節。消費税は上がる、年金はデフレで下がる、金利は下がり株価も下振れ。蔵が建たなくても金運が届きますように、そう願って捕らずにおいた。金運の主はほどなく見えなくなったが、ひと時の楽しい思いつきだった。
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安らぐ

2012年06月28日 | 生活・ニュース
           

 昨秋、医療センターに入院したおり、写団「のら犬」の作品が病棟1階の通路に展示されているのに気づいた。写団「のら犬」の主宰者の知人からホームページを教わり訪問をはじめて何年にもなる。そんなことから展示されている作者の名前になんとなく親しみを覚えた。

 入院中はリハビリのため歩くことを勧められていた。術後の数日が過ぎてから2度くらい遠出の歩行として展示を見にいった。術後のリハビリとはいえ、単に歩くより、あそこまで、という目的を持って歩くと、何か達成感を感じる。このときの展示が第1回であったことは後で知った。

 2回目の展示は術後の定期健診で観賞した。そして2回目の展示期間3カ月が終了し3回目の作品展示があることを主宰者のブログで知っていた。先日、入院している親戚を見舞いにいったとき3回目の展示を拝見した。展示は抽象でなく写実的な作品でなにが写されているか素人ににも分かり、落ち着いて眺めることが出来る。

 そのわけを主宰者のブログから知ることができる。そこには、病院ということもあり会員は「見ていて楽しい、安らぐ」をモットーにした作品を選をでいる、とある。そのことが、病棟の廊下という展示場としては特異な場所でありながら、作品が違和感なく収まっているのだと思う。

 車椅子使用の方も無理なく眺めやすい展示だ。こうした奉仕が医の成果を支援し、快癒に資しているのだろう。
(写団「のら犬」の名前は展示場に表示してありましたので無断ですが借用しました)
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アイディア

2012年06月27日 | 陶芸
           

 いろいろな方面に手を出している人から「粘土をこねて何か作ってどこが面白いか」と聞かれた。陶芸作家なら上手く説明できようが素人だから「とにかく楽しくてやっている」という答えになった。  

 月2回の陶芸教室。三十数名のメンバーはかっての職場も仕事も違う者の集い。楽しさは迎えのバスに乗ったときから始まる。定年を越えた者同士、さしたる遠慮もなく生活話が起きる。驚いたり、教えられたり、やっぱりと納得したり、話題が尽きることはない。たまには難しい話も出る。そんな仲間のつどいだが、年齢に勝る元気さを感じる。  

 自由制作の日は作るものを決めてくる人、制作台で粘土を練りながら考える人、連作にいそしむ人と様々な制作スタイルがある。自分は決めているときと練りながらの決めるのが半々くらい。いい作品、納得する仕上げのためにはしっかり考えて策を備えて参加することだろうが、思うばかりで済ませている。  
 
 先日の教室。緑鮮やかな何種類かの葉を持参した女性メンバーがいた。練り終わったに粘土から葉形を活かした器が何種類も作られる。葉脈が器の模様となる。そこには自然のままだとやがて枯れ朽ちていく葉の生き生きとした今が印し残されている。摘み取られた葉の命は永く器として残される。  

 そんな自然造形の作品を横目にしながら、自分はいつもと変わらぬ地味な器つくり。標高500メートルにある陶芸教室、周囲は深い霧に覆われている。そんな静寂の中でろくろを回す。  
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三段飛び

2012年06月26日 | 生活・ニュース
           

 ロンドン五輪開会まで1カ月あまり。日本代表選手の選考が進み、メダル獲得の高い種目の練習風景が流れる。しかし、前回のフェンシングの太田選手はフェンシング初のメダリストになった。だが、そこに日本の報道陣はいなかったといわれる。気を抜いてはいけない、予想どうりにメダルが決まらないから夢があるのだ。

 この街にも五輪金メダリストとなったジャンパーいる。その名は田島直人。1932年、ロサンゼルスオリンピックに出場し、走幅跳で6位入賞。1936年、ベルリンオリンピックで2度目のオリンピック出場。三段跳で16mメートル00の世界新記録で金メダル獲得という快挙を成し遂げた人。織田幹雄、南部忠平に続く日本選手による3大会連続での金メダルという大快挙でとして伝わっている。

 野田総理が「政治生命を掛ける」とした消費増税を柱とする社会保障と税の一体改革関連法案は今日26日午後の衆院本会議で採決、可決され審議は参院へ移る。可決されたが民主党内の混乱は当分続きそうだ。採決を機に、総理は国会審議をホップ・ステップ・ジャンプと進めたいだろう。しかし自らの足元が不安定で、どこでどう踏み切ったらホップできるかなど課題は多い。

 こちらも3段の話題。プランターのミニトマトが色づき始め初収穫をした。冷蔵庫で冷やされていて味わいはまだ。トマトには「3段の法則がある」と教えてくれたのは菜園趣味の人。最初に実が付いたトマトの位置から次の実が付く位置は決まっている。それは最初の実の位置から数えて枝葉の3段目の上という。昨年も今年も実の付く位置は法則に合っている。

 主枝が伸びる。それにつれて枝葉が出る。規則正しく法則にしたがって実が付く。3段目の枝葉が待ち遠しくなる。伸びるにつれ主枝もその枝葉、そして実がなり全体が重くなる。それを支える工夫が必要。プランター農園ではそれに苦労しているが楽しみで何とかこなしている。収穫と言う欲に引かれているのかもしれない。

 

 


 
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少し晴れ間を

2012年06月25日 | 自然 季節
           

 各地の紫陽花便りが映される。それは出かけない者には居ながらにして楽しめる。地デジ放送の影響で、色は鮮やかに見るポイントを紹介してくれるので、雨に濡れず助かる。とは出かけぬ者の言い訳。やはり雨に打たれるその味わいは出かけた者だけが肌で感じることが出来る。

 映像で紹介されるアジサイ、アジサイと社寺につながりがあるのか、境内に咲いたアジサイが多いように感じる。アジサイ寺と呼ばれる観光名所も多い。県内にも有名なそれがあり、賑わっているいる。訪れたことがあるが、洪水被害の後片付けの中でも健気に咲いていた。気持ちばかりだが寄進した。

 紫陽花は自然に素直な植物という。、植えられた土に似合った花の色になる。土が酸性ならならば青、アルカリ性や中性なら赤となる。こどもの頃から耳にしていた。これはアルミニウムが影響するといわれる。花を青色にしたい場合は酸性の肥料やアルミニウムを多く含むものを与えればかなうことになる。

 6月は残り今週一杯だが、市内の今月の雨量が300ミリを越え、6月の平均雨量を超えたという。週末までまだぐずつく予報だ出ている。上積みされるだろう。夏場の水不足が緩和されるならいま少し我慢しよう。アジサイは雨ににあう花というが、曇り空を見上げながら少し晴れ間が欲しいと声をかける。
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蔓の力 

2012年06月24日 | 回想
              

 2メートルくらい伸びたサルトリイバラ、その中ほどあたりのツル一対が空を切り泳いでいた。他のツルは上手くそばの小木に巻き付いている。そのためかその揺れがあせっているいるように見える。何かにつけ遅れ気味な自分に照らして空を切る寂しさ切なさがなんとなく伝わる。と言って手助けはこれまたよくない。写真を撮り努力する姿を記録してやった。

 プランターのキュウリは支柱を頼りに上に上に伸びている、伸びてはいるがツルが支柱に巻きつくから立っていられる。朝顔もゴーやもみな同じで立っている。そのお陰で日差しを浴びることができる。そのお礼に花を咲か咲かせたり実の収穫などで人に喜んでもらっている。こんなことを思いながらツルを眺めると面白い。

 キューリのツルの伸びが早いのは茎を支えるという使命からだろう。その先端に目があるかのように巻きつく場所をとらえる。すると何重にも巻きつく、それはくるくる巻き。その終着は茎を守るまでしっかり巻きつく。風が吹いても茎が倒れないほどきつく締まっている。感心ながら植物の遺伝の不思議さに驚く。

 サルトリイバラ、これの葉は光沢があってきれい。柏餅の柏の葉の変わりに使っていた。その時期には山へ取りに入った。これには棘がある。結構大きなそれに引っかかるとたいへんなので、長袖のシャツを着て出かけたものだが、今では味わうことの出来なくなった思い出でになった。都会の子どもらには思いつきもしないだろう子どもだけの山遊びだった。
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モリアオガエルの卵塊

2012年06月23日 | 自然 季節
           

 見るたびに思うのだが、カエルは水辺に棲む生き物というのに、山中で生きている。「おたまじゃくしの尾が消えたらまもなく城山へ上っていく」と六角亭そばで写真を撮っていた人。何年も撮り続けておられるようで、今日は、10日ほど前に生みつけられた卵塊から池に落ちていくおたまじゃくしを狙っている、長いレンズを装着したカメラが3脚の上で、構えられていた。 

 モリアオガエルは水面にせり出した枝に卵を産み付ける。水面から1mから3mくらいの高さ。カエルは水の中に産卵するものと思われるが木の枝に泡で包まれた卵塊を産み付ける。触ったことはないが、表面は濡れた和紙のような感じに見え、強度はありそうだ。泡の中はどんな状態になっているのか知りたい気がする。

 産み付けられた卵塊から2週間前後でおたまじゃくしが下の水面へ落ち始める。これを誕生という、とは先の写真を撮っていた人の話。池では無数の足が出ていないおたまじゃくしがうじゃうじゃ。しかし、山へ上ったり産卵を終えた親カエルを待ち受けるものがいる。蛇。このときも2匹が池のそばでじっとしていた。

 箸ほどの小枝にモリアオガエルが1匹。それはオスで、午後になったら鳴きはじめメスを呼ぶ、メスはオスの1.5倍位の体長とも教えられた。顔は見えなかったが、生きたモリアオガエルを見たのは初めて。見事な保護色で、上空の鳥からも発見されにくいことがわかる。

 おたまじゃくしの誕生を撮ると言う人は「夕方まで粘ります」と一服点けられたのを潮に分かれた。そのくらい粘らないとチャンスには出会えない、これという1枚は撮れないことを思いつつ。
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庭木のひとり言

2012年06月22日 | 生活・ニュース
           

 梅雨前線を刺激した台風とその仲間は列島に記録的な降雨量を置き土産にして東方の太平洋へ去った。本州の西端は雨雲の本筋からはずれた。ダム放流のサイレンは聞こえたが、ローカル線の遅れくらいで済んだと主が話していた。

 今日は一転、夏の日差し。梅雨の晴れ間、蒸し暑さとこれからの夏日を想像してそろそろ刈り取って欲しいと思い、朝から主の様子を眺めていた。意が通じたのか主は作業着に着替え庭へ出てきた。剪定ばさみや脚立を持ち出し我が全身の刈り取りの準備を始めた。

 お昼前に刈り取りは終わった。天辺は思いっきり薄くなった。主は自分に似せたかったのだろうが、そこからの木漏れ日が段になった枝の間を通り抜け気持ちよくなった。主は切り落とした小枝などを取り除き、刈り取ったあとを見上げ「まあまあか」と後片付けを始めた。

 ここに根を下ろしたのは、あのサリン事件の発生直後だった。事件関与で特別手配されていた3人目が捕まった、TVから漏れてくる音声で知った。この家に来てそんなになるのか、ちょっとセンチな思いがした。ところで毎年、丁寧に刈り取ってくれる主に少し変化が見える。

 脚立を立てるとき、それに体を預けて作業するとき、脚立と枝の両方へ足をかけるなど刈り取りのときはいろんな姿勢で鋏を使う。そのひとつ一つの動作で、昔から安全は確認していたが、その確認がこれまでより念入りになった。年齢による体の動きを気にしてのことだろうと思う。安全にし過ぎは無い。今年も無事に終わった。週末は雨とか、綺麗になれる。ありがとう。
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一番咲き

2012年06月21日 | 自然 季節
                

 日本は梅雨の最中、台風4号は列島を縦断し大きな雨の被害を置き去りにした。同じ5号は熱帯低気圧に格下げとなったが、太平洋岸一帯に4号に上乗せする形で大雨を降らせている。そんな中での今日は夏至、北半球では1年で昼間が一番長い日で、その長さは冬至に比べると数時間という。南半球は冬至に当たる。そして北極圏全域では白夜、南極圏全域では極夜というが、まだどちらも見たことはない。

 日本の暦では四季をさらに細かく二十四節季、七十二季と表現している。古の人が移り変わる自然の環境と共生したと言う。さらに農作業を営むための知恵や経験が上乗せされた。七十二季となると5日に1度、自然の特徴的な現象を現したとされる。科学的な観測技術でなく人の観察で積み上げた暦、感服するしかない。

 毎年採種して苗を育て植える朝顔に彩を添えよう、2種類の新入りを植えた。それはホームセンターの緑のカーテンの誘い文句にひかれ「スカーレットオハラ」と「アサリナ」。伸び悩んでいるように思えたが、目に見える伸びに合わせてつぼみが付き始めた。数日前、西洋朝顔のスカーレットオハラが1番咲きを勝ち取った。ツルの勢いよさに驚いている。

 競ったのか遅れ時とアサリナと主の朝顔も咲き始めた。花数は少ないが長く咲けばいいのであせることはない。プランターのトマトも色づき始めた。これから夏の盛りに向かって咲き生るを楽しめる。梅雨明けが楽しみだ。

 最高気温は雨のせいか昨日より5、6度低いとか。そのせいか客の少なさもあって少し肌寒さを感じたスーパーの食品売り場だった。積み上げられたキュウリ、その安さが気になった。そういえば我が家もこのところプランター収穫で購入なし。明日まで続くという雨、作物にはいいが、豪雨地域の被害の軽いことを願う。
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