日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

棚 田

2010年06月30日 | 地域
           

市内から40数キロ山あい。途中で急な坂道に車を留める。そこから先は軽自動車がやっと通れると思える細い道、案内してくれた人の家はそんなところにあった。

足下には棚田が幾つかの方向へ向って下がっている。どの田もすがすがしい緑、俗っぽいが絨毯を敷き詰めたように見える。それと違うのは風の波が苗の先を揺らしている。幾筋もある小さな水路は梅雨の恵まれた雨量で勢いよく流れている。

この高台には5家族7人が棚田などを守っておられるという。訪れた家も、伝来の田畑をつぶすわけにはいかなという思いで、家族を町に残し「単身赴任中」ですと苦労がないように笑って話される。荒れたら回復できない先祖からの土地への思いが伝わる。

棚田を訪れる人は多い。大方が観光や美しい風景を残したい人で、棚田で働こうという人はまれにあるかないか、という。この高台は来年、学生の体験留学を計画されているという。ただ、美しい、いい自然だ、気持ちが和むなどといったひと時の感嘆だけでは守れない棚田、初めて見下ろした棚田が教えてくれた。

(写真:1枚1枚は小さいが幾段も重なると見ごたえがある)
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植え替え

2010年06月29日 | 生活・ニュース
           

何年か前に購入したノボタン、毎年大きくなり住処の鉢を大きくしている。朝夕の水遣りで根回りの様子や葉の勢いなどから、そろそろ鉢の変え時かなと気になっていた。気になりだして数日たった朝、葉が弱って、その姿はひん死にも思えた。

鉢の内面にびっしりと張り詰めた根を取り除き、根を縛ったような硬くしまった土を取り除く。新しい土を使って大きき目の鉢に植え替えた。植物は正直なものだ。夕方には元気な葉が水を待っていた。

殿堂という住処に長く居ついた住人を根こそぎ変えたのは10ヵ月前のことだった。その根はすぐに枯れた。枯れた原因は養分とした「きんす」が汚れていた。昔と違い今は「きんす」の力だけでは育たなくなった殿堂の住人と票人。

参院選が始まった。ノボタンのように一気に変われないだろうが、票人が植え替えた意味を、新しく入った人もそして去った人も、あのときの思いをもう一度振り返り、謙虚になってマイクを握って欲しい。

(写真:住処が変わりよろこぶノボタン)
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中休み

2010年06月28日 | 生活・ニュース
           

今日もローカル線のジーゼルカー,夕方までスピードを落として走っていたが、運行見合わせになった。事故予防としての措置は大雨のシーズンには何度もある。隣の県では路盤が崩れ線路が宙吊りになった映像を映していた。

「よう降りましたのう」「ちぃーと止んでくれんにゃーいけません」
「川原が見えんようになっちょります」「へりの溝もあふれそうになりました」

大雨警報が続いているなか、ちょっとした陽射しの下での会話が聞こえる。散歩か買い物か知らないが明るい立ち話はしばらく続いた。一息ついた、という気持ちが伝わる。

庭に置いた小さな狸を、プランタンに植えた朝顔のツルの隙間から見ると、さきほど道から聞こえてきたと同じような会話をしているように見える。雨が重くて下向きだった葉が、斜め上に向いている。

明日は錦川上流40キロの町でパソコン講座。終わって地元の人の手作り弁当を囲んで懇談、そのあとホタル狩りの予定。市内では名だたるホタルの名所。雨だけが心配だ。

(写真:朝顔と会話している狸)
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傘をさしながら

2010年06月27日 | 生活・ニュース
           

雨の日はなるべく出かけたくはない。それでも用事があれば出かける。近所で済むときは歩いていく。昔は雨が降れば黒い長靴を履いていた。最近は雨の日でなくても履けそうなおしゃれなシューズになっているが、我が家にはまだない。

雨の日に歩くとそうでない日に気づかなかったことに「おや」と思い当たる。強い雨のとき、アスファルトの上を流れる雨水の速さに、何気なく歩いていたこの道はこんなに勾配があったのか、と気づく。

車と行き違うとき、車と傘の接触を気遣って傘を斜めにして立ち止まる。歩道も路側帯もない裏通りでは自分の身は自分で守るしかない。

玄関脇で鉢物の木々が雨にうたれている。水撒きを休んで雨にさらす人の知恵。たっぷりの給水とついているホコリなどがきれいに洗い流され、本当の自然に返ったように生き生きとして見える。

買い物を我慢するか雨の止むのを待っているのか、スーパーの前にとめてある自転車が少ない。郊外の屋根付の駐車場があるスーパーへ行かれたのかも知れない、強い雨足を傘に受けながら、得にもならないことを思う。

工事が終わったある医院の駐車場、アスファルトに引かれた白い線が雨によっていっそう白く見える。シンプルだが黒と白のコントラストの妙のようでもある。

(写真:あまり目にしなくなった戸樋からの雨水)
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備え

2010年06月26日 | 生活・ニュース
           

昨夜半からの雨は1日続いた。市内の降水量は全域で100ミリを超えた。予報の雲の動きでは明日も今日と同じような雨もようになりそうだ。

地域の雨量、河川やダムの水位などの情報を携帯電話で確認できる。雨量は市内20ヵ所で観測された累加雨量と60分雨量のデーターが表示される。それぞれの雨量についても警戒と注意量が色分けして示される。

河川水位は氾濫危険(危険)・避難判断(特別警戒)・氾濫注意(警戒)・水防団待機(通報)などの状況を知ることができる。上流の降水量から3時間後までの予測水位もグラフなどで示され、洪水への心構えもできるというもの。ちなみに、臥龍橋では19時から22時の間に1.6メートル水位が上昇し3.1メートルになる、と記されている。

最近追加された機能。県内で初めて訪れた場所で気象変化を感じ不安になったとき、GPS機能のある携帯なら、画面から「現在地の防災情報」をクリックする。それだけで今いる所在地付近の気象や災害など複数の情報を入手できる。

これは「山口県土木防災情報システム」で、便利に使っている。ほかに、市の自然災害情報配信サービスも受信している。これらの情報から行動を起こしたことはまだない。起きない方がいいに決まっているが、万一のときに操作を忘れないよう、ボケ防止もかねて雨の日には開いる。

(写真:たっぷりの雨に背伸びしているオリズルラン)

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じゃが芋掘り

2010年06月25日 | 生活・ニュース
           

予報どおり、朝からの雲空は昼前から雨に変わった。南九州に被害をもたらした梅雨前線が北上し、明日いっぱい続くようだ。被害のないことを願う。

TVの予報では24時間後くらいまでの雲の予想される動きを教えてくれる。素人にも、いつの何時ころから雨になるだろう、と予測させるすぐれものだ。時には外れ、失態をさらしたこともあるが、予報だからどこにもクレームはつけられない。

天気予報はNHKのラジオ放送に頼る時代、祖父の予報はよく当たった。今のように科学的な情報を集めたそれとは違う。それでもラジオの予報に、雲と風をあわせた自己流観測術で「今日は傘を持っていけ」と登校前に教えてくれた。長靴の必要になる雨もよく当てていた。どこで身に付けたのか聞いておけばよかった。

「雨予報なので急いで掘りました」とじゃが芋をいただいた。ついている土から畑の匂いを感じる。毎日が日曜日の生活、雨は雨と受け止めれば済むことが多い。しかし、自然を相手にする仕事ではそうはいかない。改めて思いなおす。じゃが芋たちは濡れなくてよかった、と感謝しているだろう。

(写真:畑の匂い残るじゃが芋)

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巣作り

2010年06月24日 | 自然 季節
           

庭に「ラカンマキ」を1本植えている。梅雨入りのころになると「2羽のヒヨ」が飛んでくる。茂った葉を「早く刈ってくれ」と催促するようにピーピー鳴いたり、枝の間を飛んだりする。何年もおなじ行動を見てきた。

形はできているので1年の間に延びた葉を短く刈り込むだけ。足場に気をつければ困難はない。小さな木だが、刈り込んだ葉は燃えるゴミ用の袋へ押さえ込むほどある。木も見る者もさっぱりする。

今度はヒヨの出番。幹の皮を剥いでは持ち去る。体長ほどのそれを銜えて持ち去る。小さなものなら2枚3枚と上手に銜える。体長の何倍もの長さに剥げるときもある。すると、銜えて振りまわし短くする。

そんなしぐさを、もう1羽は高い場所から周囲を警戒しながら見ている。どんな合図があるのか、皮を銜えた1羽が飛び立つと、同時に監視役の1羽も同じ方向へ飛び立つ。

巣作りの材料に使われるのはうれしい。早いときは10分ほどで戻ってくる。そう遠くない場所のようなので見たい気がする。振り回しても千切れなかった皮は、小さく裂いて葉の上に置いてやる。次のとき持ち帰る。こんな手助けがよいことなのかと思いながら巣作りを手伝っている。

ヒヨの皮剥ぎはあと何日見れるのだろうか。

(写真:懸命に皮を剥ぐヒヨ)
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母 港

2010年06月23日 | パソコン講座
           

「パソコン出張講座」、市内のあちこちから声がかかれば、どこにでもパソコン機材を持ってお邪魔し開く勉強会を仲間内ではこう呼んでいる。対照はパソコン初めての人からスッテップを踏んで中級レベルくらいまで。最近はひと月で40数講座と、事務局さんは大忙しを極めている。

先日、H供用用会館で機材設定をしながら「この会場は会の発祥の場所」だと思い出した。単なるボランティア団体としてパソコン講座を行っていたが、広域合併に伴う市域の広がりへ活動を広めるには「信頼される組織が必要」ということになり、NPO法人として再スタートすることになった。そのときの設立総会がここH供用会館で4年前になる。

さらに、設立に伴い購入した新パソコンの各種設定など、大きな集まりもこの会館を借りて何度も開いた。新聞取材も受け広い紙面で紹介されうなど、順調な船出をした母港のような場所なのだ、数年前の出入りを思い出した。

原点に立つ、それほどオーバーな構えはしなかったが「いつになっても初心は大切に」そんな思いを抱きながら、丁寧な指導を心掛けた。

(写真:母港のようなH供用会館の正面)


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岩国海軍飛行艇カレー

2010年06月22日 | 地域
           

年に何度か飲み会をする旧友と今シーズン初めてのビヤガーデンで楽しく過ごした。集えるという事は皆元気に過ごしている、これが何より、といつもの決まった出会いの挨拶。

元気ではあるが、かっての酒量に比べれば大きく見劣りする。数十種類並ぶバイキング料理から、多品種だがさっぱり系が少量ずつ選ばれて皿にのせられてる。ここにも健康志向がうかがえる。

そんなバイキング料理に初登場の1品、それは「岩国海軍飛行艇カレー」。ローカルニュースではちょっと話題になっている。これは、海上自衛隊岩国基地食堂のカレー(通称 海軍れんこんカレー)のレピシを商品化したもの。

特徴は「岩国れんこんの歯応えを生かすために1センチ角のサイコロ状に切り、バターで炒め、牛肉と豚肉の合挽きで作った辛めのキーマカレーに混ぜあわせて、更にトッピングとして、油で揚げたれんこんチップスを添えるところ」と海自岩国基地HPに解説がある。

少量試食した。辛口で具は全部ドロドロに溶けているが悪くない。サイコロ状のレンコンはホクホクで「岩国レンコン」の名をはずかしめていない。れんこんチップス、もう少し厚めでもいいが、カレーとの調和はれんこんのもうひとつの味を教えてくれる。

ほかにも料理はあるといういうのに若者は大盛りで食べている。カレーは誰にも好かれる1品ということだろうか。

(写真:海上自衛隊岩国基地HPより)


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勉強会

2010年06月21日 | エッセイサロン
           

毎月の例会、1年間の活動の集大成として同人誌の発行、そして外部講師を招聘しての勉強会、これがエッセイサロンの活動内容。何れも定着した。

「第4回 エッセイ教室」は会場狭し、と感じる参加者で賑わった。遠くは下関に近い厚狭から昨年に続いて今年も参加いただき、感激する。

講師は毎日新聞山口支局長へ毎回お願いしている。支局長は、はがき随筆の選者でもある。会員はこれへの掲載を大きな目標にしており、1語も聞き逃さないように聞き・メモをとる。その成果は掲載数の増加に連なっている。

勉強会に寄せられた創作は28編。作者が朗読し、講評を受けた。講師は4月着任の新支局長、主として「いいところ」を指摘いただいた。

2編を勉強会へ提出した。ひとつは、体験したときの具体的な状況を書き加えること、もう1編はいいタイトルだ、という講評を受けた。ひとひねりして、投稿へつなげたい。

(写真:勉強会への参加28編のタイトル)
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