
車載の温度計は36度、エアコンは26度セットで走っていて、もうすぐ家につく、そう思いながら片側一車線で一方通行の道を走っていた。この道路の法定速度は30㌔、道幅や通行量を思えば適正な規制だと思っている。私と同じように速度規制を守るなと思いながら他県ナンバーの前車に追従していた。突然ハザードランプを点灯させ左側によって停まった。
様子が分からぬまま私も前車の後ろに安全に停まった。ふと見ると、前車の前方の道の中央部分に女性が倒れている。そばを通りかかったのだろうか小学生上学年くらいの女の子が、倒れている女性の傍に落ちていた帽子を拾うのが見えた。理由は分からないが倒れてすぐのようだ。
2人の年配男性が駆け寄り、倒れた女性を抱え起こすのがみえた。女の子が帽子を手渡すのも見えた。立ち上がった女性は手押し車に手を掛け起こした男性と話している。そばに自転車が倒れている。様子から自転車が手押し車に当たった、と感じた。前車がゆっくり動き出し、私も追従した。
そこは変則T字路の交差点で、私も運転しているときは気をつけて通過する個所だが、こうした光景は始めて見た。改めて安全運手に油断は禁物だと感じさせる光景だ。通過しながら見た女性は高齢で、手押し車は歩かれるサポート役だろうと思った。自転車が倒れたままで話は続いていた。
(今日の575) 油断する大きな事故の因となる