日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

自転車物語

2017年01月31日 | 回想

 我が家から自転車が消えた。ものごころついたころには父の通勤用が1台いつも玄関で存在を示したていた。2台目は私の高校入学にあわせ通学用にと職場の払い下げ自転車を買ってくれた。通学は徒歩で通し使わなかったが、就職して自転車通勤に使っていた。途中から原付バイクに変えた。父も職場の影響をうけホンダカブ族となり自転車が消えた。

 再登場の3台目、結婚してから購入した婦人用スタイルで20数年近く使った。4台目も婦人用、両方とも丈夫な自転車、パンクの覚えもなく20年くらい使ったと思う。定期的に掃除し必要な個所に注油し大事に使った。事情あってここ数年は手入れのみで使うことはなかったしこれからもない、ということで廃車にした。手続きは大型ごみとして回収を依頼するだけで済む。申し込みの最後に「利用可能な部品は使わせてもらえますか」という問いに「喜んで了承」と返事をした。

 回収日の前、最後の掃除をしてタイヤに空気を補充、チェーンに注油しスタンドを立てたまペダルをこぐ。久しぶりに回る後輪は静かな回転音を発しながら軽快に回る。ペダルを反対方向に踏むとシャーというチェーンと歯車の協和音もいい感じだ。ひょっとして再登場かと自転車を喜ばせたのかもしれなかったが、回収票を貼り分れとした。

 回収後、手入れされれば再びどこかで自転車の役目を授かるかもしれない、いやそうなって欲しいと思いながら回収日の朝、指定された場所に置く。見届けようと注意していたが目をそらした10分の間に回収されていた。「回収票があればお留守でも持ち帰ります」という電話の声を思い出す。見送れば未練が残ったかも。
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写真の修正

2017年01月30日 | 生活・ニュース

 パソコンで文章を書けば消しゴムを使わなくなった。その反動は大きく漢字は読めてもいざペンや筆を持つと字そのものが正確に浮かばず書けなかったりと記憶の薄れを感じることが増えた。パソコンを使って書いても、使う言葉の漢字や意味を間違えていないかと辞書、と言っても電子辞書を開き確認はしている。それでも使い間違いを指摘されることはある。

 書いては消していたパソコン導入前の細かいことは思い出せないが、業務合理化にレスペーパーなどの掛け声も含めてPCは瞬く間に職場の机上にその存在を示した。故障させたらという恐れはいつの間にか消え、入力して、おかしいと気づけばすぐに削除し書き換えできる便利さは戦力になった。

 写真も同じ、マイカメラも60年近くなるがカメラの進歩には追い付けない。モノクロの頃はファインダーをのぞきながら写真の出来上がりを頭に描きながら考えてシャッターを押した。カラーになってからは尚のこと慎重だった。ところがフィルムがメモリーに変わり、撮ったその場で取捨選択できるようになり、取り換えという修正が習性になり、兼好の徒然草風に言うならば「この1枚に定むべしと思え」を忘れている。

 そんな調子で撮り込んだが気にいらない「不要な部分を自然に消す方法」がある。初めてだが試しに電線の消す方法を試みた。満足ではないが確かに、薄い跡は残っているが消えた。練習すれば上手くなるそうだが、素人ならそこまでは必要ないかもとおもう。それよりも電線の地中化が進んでほしいが、地方では遠い夢だろう。
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白菜の品不足

2017年01月29日 | 生活・ニュース

 全国ニュースで、このところの寒波や雪の影響で再びやってきた野菜の高騰を報道していた。食卓でも料理屋でも鍋料理はこの季節ならではの一品、それに欠かせないのが白菜。それの高騰でメニューを変える店もあるという。そんな目でスーパーの野菜商品棚を眺めると、白菜1株は400円前後、半株やその半分に切り分けられて並んでいる。

 散歩の道沿いで菜園の白菜を収穫している人に出来具合を聞いた。例年並みに育ったが、このところの寒波で隣近所におすそ分けする量が減るという話。外側の葉は寒さにやられて元気なくその先端は寒さに負けたのか茶色で枯れている。確かに商品としては見た目には劣る。何枚かはぎとらないと鍋用には向きそうにない。

 「何年も野菜作りを楽しんでいるがこんな状況は初めて」白菜を収穫している人の話。この菜園、日当たりはいいが川沿い、川面からの冷たい風の悪戯かもしれないが、 残念そうな話しぶりに相づちをうつ。

 高齢で年金生活の我が家、健康のためのには食をしっかり摂ることが人様に迷惑をかけない一つのカギになる。肉や魚の摂取量は歳とともに減った。それでも野菜はしっかり食べている。それも親しい方から頂く新鮮な野菜で贅沢をしている。感謝しながら野菜の高値札を眺めながら通る。
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春の息吹

2017年01月28日 | 自然 季節

 この冬最強の寒波は積雪の記録を更新した。その影響は地滑りで孤立した集落や、1日近くも渋滞する車中で過ごさざるを得なかった人など大きな混乱と被害を残した。我が街も寒波にさらされていたが、今日は暖かい日差しに気が緩みそうな日和だった。

 そんな陽気のせいか、最近になく菜園で体を動かす人を多く見かけた。耕す人、ポリシートで畝をトンネル風に覆う人、畑周りの雑草を抜く人、白菜を収穫する人など、それぞれの仕事が楽しそうだ。

 そんな畑作業を見下ろすかのように春の先駆けとして菜の花が咲いている、それも1本だけ。背丈も随分伸びている、しかし寒さに耐えていたのか少し丸まった茎が痛々しい。暖まれば自然の姿に戻れるだろうと通り過ぎる。

 春と言えば桜、昨年の開花を的中させたというウエザー会社の開花予測、今年の錦帯橋の開花は3月29日(水)という、桜は開花から1週間が見ごろ、菜種梅雨の心配はあるがこちらの予測はなかった。
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腐らず良かった

2017年01月27日 | 生活・ニュース

 第72代横綱となった日本生れの横綱について女性相撲フアンが「何か安堵した気持になった」とインタビューに応えていた。3代若乃花の横綱以来の日本人横綱にフアンの思いは同じだろう。奉納土俵入りを待つ長い列や報道機関の扱いを見ても喜びが分る。

 その横綱・稀勢の里が心境を綴った手記の全文が掲載されている。その見出しは「つらい時期 腐らず良かった」。声は出さないが「やった」と喜んだ。と言うのは、先日のブログで、横綱審の決定を受けての記者会見報道の中で印象に残った稀勢の里の短い「腐らず我慢してよかった」と喜んだ言葉を載せた。それが3段抜きの見出しとなっており、大ヒットを放った気分にさせた。

 歯がゆい気持ちで千秋楽を迎え「やるしかない」と何度も思ったという。それでも腐らず頑張り続けることに意味があり、諦めたらそこで終わりだ。自分は晩成型、不器用だが一つのことをやり続け今日になった。次の目標は東の正横綱と断言している。昨年後半から、稽古場で四股やすり足など体を動かす時に、ばちっとはまる感覚があり、まだいけると感じたという。これが積み上げの証だろうと思う。

 相撲好きだが、体格的に力士は無理だが行司の世界ならと角界で修業中の子息を思う父親のブログを読んだ。生涯の仕事と選んだことではあるが、離れて住んでいると気にかかることも多い。しかし、非常に厳しい修業の中に温かさを感じるという便りに相撲界の発展を願う親心が書かれていた。行司の世界も厳しいようだが「腐らず」努力すれば木村庄之助の道に繋がる。 
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寒い時にゃあ

2017年01月26日 | 地域

 山陰の豪雪による交通渋滞の映像を見ながら、「雪が降らんので残念、出かける準備はしている」という写真愛好家の話を思い出す。雪のある所に出かけなければ雪景色は撮れない。この地で待っていたのでは腕は振るえない、と仕掛けるが、この時期、中国山脈を越えてまでの覚悟はないようだ。寒い時にゃあ身を守ることも考えにゃあ。

 公民館の入り口で人待ちしている時のこと。階段の中ほどで親しそうに立ち話中の年配男性2人、何せこの季節、寒さの話が聞こえる。風呂に熱燗と昔ながらの耐寒策の話の続きに、そういう術もあるのかと教えられた。それは「寒いとも暑い時も図書館の新聞閲覧室で新聞や雑誌を読む。そうすりゃあエアコンもストーブも要らん」という。寒い時にゃあ閲覧室。

 子どものころ、寒い時にゃあたき火だった。たき火は隠居した高齢者に家の庭先で楽しませてもらった。灯油やガスストーブなど贅沢というより近所中に無かったとように思う。近所の木工所では切り屑の木片を缶で燃やす。赤い炎の周りには、遊びの合間に手などを暖めた。怒られることもなく良き時代だった。子どもの頃に寒い時にゃあたき火と教わった。

 最近、木材ストーブを備える家があるという。暖炉風の洒落た部屋だろうと頭の中で描く。そのストーブの燃料は何だろう。木材をペレット状に加工した商品もあるという。寒い時にゃあストーブは最高の暖房機で温まる。暖炉風なら切り株、せめて薪を使って欲しい、私には何の因果もないが、軒下に積まれた薪を横目に見ながら、寒い時にゃあ歩けば温まると散歩を続ける。
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近代建築への扱い

2017年01月25日 | 地域

 近代建築の定義は幾通りもあるようだが日本建築史の「戦前に建てられた建築物のうち、西洋の建築様式や技術を用いた建築物や、西洋風の意匠を取り入れた建築物」という解説が分り良かった。建築当時は近代化の象徴とされ活気を呈する大きな役目を担っただろう。ところが70年いや80年と過ぎることで地域のシンボルも忘れられていく。

 こうした由緒ある建築物を保存・活用しまち興しや地域文化伝承のよりどころになど再活用しようとする声がある。一方で、耐震や防火の問題、新しい地域づくりのためには取り壊し今風なまち興し策の施設を作ろう、など集約はひとつ縄にはいかない。そんな問題を抱える市内北部有志の会が、山口県教育委員会編纂の「山口県の近代化遺産」に登録され、岩国市においては「歴史的建造物として大切に保存したい」とした古い建築物の保存活動を続けている。

 その建築物は「旧本郷総合支所庁舎」、1942(昭和17)年に建てられ75年、本郷の風景として地域の皆さんに親しまれてきた。かっては山代街道の重要拠点として代官所も設けられ、小さな集落だが警察署も存在した。まち興しの目的は同じだが旧庁舎を活用する、いや解体して新施設を建てるか二分しているという。旧庁舎活用する会のパネル展が市役所で開かれている。

 近代建築をどう維持活用するか考える一つの参考になるパネル展だと思う。会場で偶然出会った知人が「西岩国駅から錦帯橋までの道沿いにある古い建築物の保存も真剣に考えなければ」と話す。同じ思いの人に出会い話が弾んだ。城下町一帯も年月とともに変わっており、歴史の町並みを保存するというわりには行政の遅れが目に付く。
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19年ぶりの横綱

2017年01月24日 | 回想
  
 大相撲初場所で優勝した大関・稀勢の里が72代横綱として昇進が決まった。相撲協会の手続きは残っているようだが横綱審議委員会の全会一致という。3代目若乃花が1998年5月に27歳で66代横綱として昇進以来19年目の日本人横綱誕生として大きく報道されている。それまではハワイ、モンゴルの出身横綱が続いた。

 記者会見で「腐らず我慢してよかった」と喜んだという。初土俵から15年目、未完の大器と呼ばれ期待され続けた稀勢の里、あと一歩で優勝を逃してきた。それだけに記者会見での喜びの短いひと言は、横綱昇進条件に達した成績を噛み締めるものかもしれないし、後に続く力士に対する励みの言葉にも思える。

 ご当地検定にも出題された我が街出身力士がいる。1948(昭和23)年に生まれ小学校3年まで岩国市で過ごす。その後、下関市にうつり日大入学するも1年で中退して相撲界へ、1966(昭和41)年初土俵を踏んだ人は元大関の「魁傑」。黒いダイヤ怪傑黒頭巾の異名がある。相撲協会混乱の2011年、日本相撲協会第11代理事長に就任した。2014年5月逝去。
 
 大相撲本場所は映像でしか見ていない。それでも錦帯橋下川原の「岩国場所」は小学校の時に2度くらい団体観戦したように思う。すごい力士の名前を憶えている。鏡里、千代の山、吉葉山、栃錦、若乃花、朝潮、大起に大内山という大型に対比する鳴門海など。ラジオで聞く名前の力士が目の前の土俵に上がる。興奮し大声を出したにちがいないだろう。あす、正式に横綱稀勢の里誕生、長く綱を張ってと願う。
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同人誌11号

2017年01月23日 | エッセイサロン

 今年初の岩国エッセイサロン例会。列島は寒波で冷え冷えとし山陰や北日本は大雪に見舞われている。時おり小雪の舞う様子を見ながら例会が始まる。毎年1月例会は同人誌の発行日で会員は期待している。発行は会の茅野代表が1年かけて編集されたもの。包装紙を開くとインクの香りが広がる。

 掲載作品は、昨年1年間に会員が投稿し新聞に掲載されたエッセイ。季節の移り変わり、人の振る舞いや感情、時事問題など身の回りのことをただ見ているだけでなく、それらを丁寧に観察し、何かを感じとってエッセイとして発信したもの。これが会則にある「創作エッセイを外部発信し評価を仰ぎ、会員各々がより輝いて生きる」一つの証になっている。

 誌名は創刊号から続く「花水木」でそのフォントはバジョカ廉書体。これは一見したところ手書き風で、やわらかい雰囲気や味わい深さを感じさせる。このフォントは数種類あり和食店などの暖簾や看板にもよく使われている。誌名のフォントに注目いただけたら手に取って読んでください。岩国図書館には全巻寄贈しています。

 会員の1人は県の西部から、勤めの身ながら新幹線で年に何度か元気な姿を見せてくれ皆を喜ばせる。1月には全員にお土産がある。それは仕事の関係からこの時期の特産「酒粕」。今回も重たいほどもらった。寒い時期の粕酒はまた格別、さっそく飲みながら花水木11号を繰っている。 
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長距離界の卵

2017年01月22日 | 地域

 所用で歩いて出かける途中、近くの小学校の運動場から拡声器の音に混ざって子どもの歓声と拍手が聞こえる。何の行事だろう、用事を済ませ立ち寄った。運動場を周回する児童に大きな声援が飛んでいる。この寒いのにと思いながら、いつの間にかデジカメを手にして見ていた。行事は校区内の子ども会主催の持久走大会という。 

 強風と低温注意報発令中の運動場は絶え間なく冷たい風が吹いている。世話する役員さん、お母さん方が多いように思ったが、皆さん完全な防寒スタイル。子どもらは走るとはいえ風の子らしく軽装で吹きさらしの中にいる。距離は学年別で異なり最長は2㌔という。体育の時間に持久走をしている姿は通りすがりに見ていたが、この日のため備えていたのだろう。

 先週は京都で女子、今日は広島で男子の都道府県対抗駅伝が行われた。気象条件、素人で観る限りは男子に味方したようだが、走る選手にはどうなのだろう。男子駅伝、順位は別にして郷土の1~3区は次男・三男・長男の順で3兄弟がタスキを繋ぐ選手配置、長男は青学の選手、年初めには箱根を走った。この時期は長距離の走りがお茶の間を楽しませる。

 2㌔持久走になるとかなりの差がつく。それでも真剣に走る子どもに大きな声援が飛ぶ。「肩の力を抜いて」の声に、両腕をぶらぶらさせる、「手を振って」の呼びかけにその振りが早くなる、走る子ども、応援する人、世話する人の一体感が伝わる。こんな小さな走る会だが、有望で将来を担う人材が輩出されるかも、そんなことを思いながら寒風に背を押される走りを見ていた。
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